筋肉痙攣(Muscle Cramps)

スポーツ医学では、マラソン、炎天下のトレーニング、水泳選手にすらおきることがあります。

炭水化物、グリコーゲンの適量の補給が大事です。

砂糖などの2糖類よりも、7分米、小麦、イモ類などの複合炭水化物のほうが、ビタミン、繊維質が含まれていて好ましいといえます。

 

運動中や、直後に起きる痙攣は、多くは脱水です。

水分の摂取は重要ですが、のどの渇きと比例しないことも多いので、気温の高いとき、たくさんの発汗があったとき、長時間の運動、ランニングなどのときのは、十分摂取します。

普通の水道水でも十分ですが、電解質のスポーツ飲料1:普通の水1ぐらいの割合がよいと思います。

 

日射病

熱痙攣

熱疲労・熱射病 の3つをあわせて 熱中症といいます。

日射病

放熱による循環不全で、体温は正常なことが多く、組織破壊はありませんので、可逆的変化といえます。

循環虚脱により低血圧、頻脈、冷汗が出現します。

頭を低く、下肢を挙上して、デキストラン、ラクテックなどの血管確保をします。

熱痙攣

高熱ストレスで、発汗が著明なときに、水分の摂取のみだと、塩分喪失性脱水となります。

低張性脱水のため、頭痛、口渇、低血圧、筋痙攣が起きます。

熱疲労・熱射病

発汗による脱水と、熱産生増加による放熱反応が追いつかず、鬱熱状態となります。

体温調節が働かず、筋肉などの組織破壊が起きてきます。

直腸音で40度C以上。

発汗停止。

意識障害、脳浮腫、脳圧亢進、髄膜刺激症状

肝不全

黄紋筋融解症

腎不全、急性尿細管壊死

など重篤な合併症があります。

 

こむらがえり

夜間に、血液循環が落ちたときに起きる現象で、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、芍薬甘ぞう湯などが著効です。