東北地震情報 10 3.14 12:00 TOP

 

羽鳥@幸区 川崎です。

1.停電輪番情報
1-1
昭和大成澤先生からです。
有志で検索システムを作って公開してくれてます.
http://machi.userlocal.jp/teiden/

詳細なエリア別の停電グループが載っています。
http://www.tepco.co.jp/images/kanagawa.pdf

1-2
川崎市より
東京電力によりますと、節電の効果により、本日予定されていました 「輪番停
電」のうち、午前6時20分から午前10時までの停電については、急遽中止と
なったとのことです。(その後は、節電状況を見て始める可能性あり。)
<3月14日(月)の停電予定>
・第2グループ(多摩区の一部、麻生区の一部) 午前9時20分から午後1時のうち3時間程度、午後6時20分から午後10時のうち3時間程度
・第3グループ(幸区の一部、中原区の一部) 午後0時20分から午後4時のうち3時間程度
・第4グループ(川崎区の一部、幸区の一部、中原区の一部、高津区の一部、宮前区の一部、多摩区の一部) 午後1時50分から午後5時30分のうち3時間程度
・第5グループ(高津区の一部、宮前区の一部、多摩区の一部、麻生区の一部) 午後3時20分から午後7時のうち3時間程度
・第1グループ(川崎区の一部) 午後4時50分から午後8時30分のうち3時間程度
※電力の需給状況によっては、一部実施しないことがあります。
※この情報は、東京電力株式会社発表の情報を転載しています。
※内容は、随時変更となる可能性があります。
なお、3月15日以降のスケジュールについては、情報を入手次第掲載します。
また、各グループの詳細な区・町丁名につきましては、情報量が多く掲載できないため、市ホームページ又は東京電力カスタマーセンターで御確認ください。
●輪番停電に関するお問い合わせ
東京電力カスタマーセンター:0120-99-5772、5776
東京電力14日の輪番停電、対象地域と時間帯【PDF】
http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201103130263.html
【PDF】14日「輪番停電」の発表内容 PDFファイル
http://www.asahi.com/special/10005/teiden20110313.pdf

1-3
60Hz と 50Hz
日本が電気を導入する際、発電機の導入の際、
アメリカ製、ドイツ製を使ったためだと習いました。
このため、国内で周波数が異なったと思います。

不足する電力は1100万Kw
しかし、東北電力、北海道電力間の海底送電線が60万KW、中部電力東京電力
間の周波数変換装置が100万KW
つまり他電力会社が東北。東京電力を応援できるのは160万KW
しかも北海道からの送電線は通常でもフル送電に近い状態で余力なし。
電力他社からは原発の原子炉1気分しか応援できないと言うのが現状です。

2.災害救急
未確認情報ですが、救急のMLから。
岩手でのDMATの統括(花巻空港)に聞きましたが、DMATは今日中にも、日赤を除いて撤収のようです。(沿岸にアスセス出来ない為)。
現在の急性期のニーズは後方搬送だけのようです。
内陸より沿岸にアクセスが出来次第、再度ニーズが求められるとの事です。
現状でのアクセスは、沿岸へはヘリが必要の事です。

2-2
横浜市大の古川教授からです。
羽鳥先生。古川政樹です。
仙台市内は電気、水、おおよそOKのようです。宿泊施設確保は結構大変です。
食物も可能な範囲で持参の方が宜しいでしょう。
サービスエリア、ガソリンスタンド、宮城に入ると営業してませんでした。
同行のN先生は、阪神淡路のご経験あり、それに比べ、建物倒壊、道路不通
が少なく、移動は車で可能なので楽とのことです。
携帯、電子メール等は不安定ですが何とかつながる感じです。
宮城は県警の下に医師会、歯科医師会会員の協力組織が直属していて、検案に関
する指揮命令系統はしっかりしています。
ガスが駄目で、夜は冷えます。
高速はかなり凹凸あり、緊急車両の申請で通れますが、
運転、要注意、プロを依頼するのがよいでしょう。
新幹線も電柱など広範囲で倒れ、いずれも、短期では復旧しないようです。

一方、下記、13日夜時点での仙台市内知人からの情報です。
携帯が今でもかろうじて通じる場所が見つかりまして(うちの二階のある一カ所。
近所でも珍しいようです、場所貸し?もしてます)、近況報告させていただきま
す。昨日電気が通じましてうんと楽になりました。灯油ボイラー、電気ポット、
テレビ、あかりが助かります。すぐとなり街の知人宅はまだ停電です。食糧、水、
ガソリンは長蛇の列です。ガソリンはすぐ売り切れになり私も買いそびれました。
灯油はさらに売り切れがひどく、暖房は春まであきらめかかなりの節約です。
今後こられる方のご参考に。  
今日は一日、検案予定です。

 

2-3
横浜市大医療情報根本先生からです。
根本@横浜市大です。
いつもお世話になっております。
横浜市大のリハ科で研修され、宮城に戻られ
長町病院の院長をしている水尻先生が
ブログで状況の発信をされています。
http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/
( 3.11夕方 避難所にいる家族の話を聞くと、食料配給がほとんどされていな
いようです。 医療機関として困っていることは、薬や点滴、酸素ボンベが足り
ないことです。問屋も大きな被害が出ているようで連絡が取れません。
停電の復旧は、すぐ近くまで来ています。メールもつながりやすくなっています。
3月12日朝
停電が続いています。非常用電源が動いていますが、燃料の軽油が足りません。一晩持つかどうかです。
電子カルテがダウンしています。治療内容がわからず、困っています。
水と食料は何とかなりそうです。
3月12日夕
軽油の確保が可能となり、非常用電源は、3月14日まで持ちそうです。長期戦の体制に移行しています。
在宅酸素療法患者、頻回に吸引を必要とする患者が緊急避難として入院しています。
認知症患者が不穏になってきたこともあり、介護福祉士が中心となって、レクリエーションを行いました。リハスタッフも転倒予防と廃用予防目的で、介助で歩行訓練をしています。ここだけは、いつもと同じ光景です。
外来棟は崩壊の危険ありとなり、立ち入り禁止となってしまいました。)

現地からの情報ということで、参考になれば幸いです。
点滴など,かなり困られているようで、
県医師会始め、支援情報お伝えいただけると幸いです。
宜しくお願いいたします。
横浜市立大学附属病院医療情報部 根本明宜

2-4
仙台市立病院の先生から
正確な情報とのことですので私が知る確実な情報をお知らせします
水道は応急給水施設で対応しています。当院ではストックがなくなりしだい給水車での対応になる予定です。マンションなどでタンクにたまっている分がでるうちだけ水道がでます。水道は大元をとめるとどこで水道管がはれつしたのかわからなくなるため、まずはながすだけながすようです。
電気は青葉区の一部に復旧しましたが、病院で電力会社からの供給が回復したのは当院と東北大学病院だけだと本日10時の情報ではきいております。
仙台でCTが稼働しているは当院だけのようです。
軽症の患者のうけいれも、他の病院の電気や酸素の問題でうまくいきません。
当院も壊滅的な被害があり、建物の一部倒壊の可能性を抱えつつ、診療に当たっています。ボイラーが壊れて、また、煙突がおちそうで検査室や病棟の一部を閉鎖しています。滅菌ができないので、通常手術はできません。
食料が不足しています。また、救急をしきる人間の疲弊がみうけられ心配しています。
各県からのDMATの皆様に大変助けられております。
まずは、心より御礼申し上げます。

 

3.在宅医療
3-1
群馬の先生から
3時半に、厚労省から、在宅の電源は大丈夫かとの電話がありまし
た。完全に寝ていたので、とっさの判断に困りましたが、
彼らも徹夜で頑張っているようです。
とりあえず、第一陣の停電が回避されています。
半強制的に操業停止となったところも多いのかもしれませんが、
節電に努めれば、今後とも、回避される可能性があるようですので、
節電に努めて、期待したいと思います。

うち(はとり)にも、在宅医療を行っている医療機関宛と言うことで、携帯に、
朝厚労省から電話が来ました。

3-2
FTCのMLから。
こんにちは、名古屋のゆうゆう内科神経科の武藤と申します。
予定停電に伴う在宅療養中の患者さんへの対応について、これまでの経験からの当院での対応についてお伝えします。
1)人工呼吸器への対応
外部バッテリーでも不安な場合、自動車のバッテリーにつなげるケーブルを準備する、という方法があります。当院の患者さんは確か4mほどの長さのものを準備しており、自宅の横に車をつけて窓からケーブルをたらして使用する予定にしています。人工呼吸器供給会社へ問い合わせてみると良いと思います。
2)在宅酸素への対応
予備の酸素ボンベを使用するのが最も良いと思います。流量を確認し、どの程度の容量のボンベがどれほど必要かを把握し、酸素供給会社に依頼をされれば良いと思います。
3)吸引機への対応
1)2)は供給会社へ依頼 すれば事足りる場合も多いのですが、吸引機は実は最も停電対策が難しいように思います。内部バッテリーがついているものを使用している場合でも、頻回に吸引をしていると停電時間によっては足らない場合もあり、逆に3時間くらいなら吸引しなくても大丈夫な場合もあるので、対策も悩ましいところです。吸引をする人が口で吸うタイプの吸引チューブや、足踏み式ポンプで吸引圧をつくる吸引器は、電気を使わないのでいざという時の予備にあると安心だと思います。

以上の対策は、患者さんの状態やこれらの機器への依存度、さらには介護者がいかに冷静に対処できるかによるので、それぞれに応じた対応が必要です。酸素や人工呼吸器に関しては、供給会社へ相談されるのが一番だと思います。吸引が頻回で介護者の負担も大きいようなら、病院への入院もしくは停電時間中滞在する通院を検討しても良いのではないかと思います。在宅医療機器の消費電力なんて家庭用電気で充分まかなえる程度のものですから、自家発電を持つような大きな病院ではたいして負担にならないのではないのでしょうか。当院では「停電の時は廊下のコンセントでよいので貸してください」と退院時にお願いしてある患者さんもいます。

当院でも試行錯誤の段階なので、至らぬ点も多いと思います。ご参考になれば幸いです。

4.
ドイツベルリンの友人からです。
メルケル首相の記者会見の後、テレビの解説委員が「メルケル首相の言う
ように、今は日本の悲劇を見守るしかない。その上で学ぶべきことを学ぼう
というのは正しい態度で、党利党略から原発の危険性を声高に唱えるのは
民衆を不安に陥れ、パニックを引き起こすことになってしまう」とコメントして
いましたが、全くその通りだと思います。

その意味で、アメリカの「専門家」なる人が「我々は未知の領域に入った」
などど、人々の不安をあおるような発言をするのはどうかと思います。
原子力安全・保安院の記者会見の模様、いかにも自ら不安そうな目つき
をして、自信なさげに何一つ明らかなことを言わない態度は戴けませんが
(「技術おたく」の典型ですね)、原子炉に海水を注入するというのが、
「原子炉廃棄を念頭においた最後の手段」であることや、こうした方法が
今まで世界中のどこにも行われたことのない初めての試みであることは、
何も専門家に言われなくても、ちょっと考えれば分かるんじゃないでしょうか。
「未知の領域」などと言うと、一般の人はますます不安になってしまいます
よね。

1号機に続いて3号機にも海水注入、2号機もヴェントを開始(やがては海水
注入になるのでしょう)と、事態は悪化の一途をたどっているように思えて、
心配は心配なのですが、今は現地で努力している関係者・自衛隊の努力を
信じて、この海水注入が成功し、炉心の温度が低下することを祈るのみです。

日本の皆さんの無事を願っています。


川崎市医師会理事の先生から 
川崎市医師会は、全国の政令都市である14大都市医師会連絡協議会のメンバーとして、
大都市が抱える諸問題に対応すべく連携を取っております。
この度のような大都市災害の場合を想定した協定に基づき、 川崎市医師会も支
援活動を行う事となりました。
災害時協定書には、仙台被災の場合、札幌市医師会が支援本部となり、 各種支
援要請が出されます。
そこで12日の時点で現地医療関係者は地域医療ならびに身辺被災の復興に専念していただき、
我々外部からは、膨大な数が予想される死体の検案作業をしてほしいと仙台市
医師会からの要請があり、名古屋市医師会と横浜市医師会が先発隊として13日か
ら仙台入りして活動を開始しました。
そこで、私と、もう一名の医師、事務局職員一名の三名を乗せ、第一陣として15
日の未明から2~3日間の予定でに仙台に向かう予定です。
基本的には、高橋会長の「プロボノ」の精神に則り、帰りのガソリンも持参し、
最悪の場合は寝袋で車中泊、水と食料、カセットコンロを持っていきますので、
カップラーメンなんぞを食べてしのぎ、残った食料などは現地に提供して帰って
来たいと思います。基本的には現地で、何も購入せず、何も消費することなく帰
宅したいと思っています。
その後順次支援隊を編成し活動を展開する事になると思いますが、 第2陣以降
は徐々に状況が改善されるのではないかと思います。
つきましては、報道にもあるように医療資材等(生理食塩水、精製水、粉ミルク、飲料水、等)
の不足が問題になっているようですので、何か支援物資を提供して頂ける先生
がいらっしゃいましたら「生食一本」でも構いませんので、14日に医師会事務局
もしくは多摩区・岡野内科に持って来て頂ければ、仙台市内のしかるべき所へ届
けたいと思います。私の車に積める量に限りはありますが御好意をお待ちしてお
ります。

 

あるMRさんから
羽鳥先生侍史
本日、現場にでておりますが、ガソリンの確保のためGS周辺
また、道路渋滞が激しくなっております。
川崎市の他エリアのMRの情報では、先生がクリニックに到着
されていなかったり、午後からの計画停電に備え午後の診療をどうするのか?
決めかねているクリニックさんもあるようです。

急遽中止となった 医師会の講演会研修会

3.16 臨床泌尿器科医会 公平先生より

3.17 川崎市肺がん読影会研修会

3.18 川崎市医師会自賠責研修会

3.18 神奈川県医師会倫理審査特別委員会

3.19 川崎市かかりつけ医認知症対応力向上研修会

3.16 県医師会FAXニュース中止