地震 15 (3.18  23:00) 

羽鳥@幸区 川崎です。
( 配布不要の方はご連絡をください。->yutaka@hatori.or.jp )

過去記事はこちら 
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_kouen/touhokujishin_1103/touhokujishin_top.html

0.インフルエンザが再流行(国立感染症研究所から) 

避難所  低体温症に注意
被災地 低体温症の危険性高く 日本登山医学会が注意呼びかけ
東日本大震災の被災地の東北地方について気象庁は、 16日以降、日中でも
1月下旬から2月上旬並みの真冬並みの冷え込みとなるとして、警戒を呼び掛け
ている。避難所での食料や燃料不足が指摘されるなか、登山医学の専門家でつく
る日本登山医学会は被災者が低体温症にかかる危険性が高いとして、低体温症の
予防法などを分かりやすく解説したブログを開設、注意を呼びかけている。
https://aspara.asahi.com/column/eqmd/entry/oMBqzSqm18

 

1.計画停電に伴う冷所保存のワクチンの取り扱いについて

神奈川県感染症危機管理化より
県薬務課とも相談した結果、次のとおりとしましたので、よろしくお願いいたし
ます。 (現時点では文書の発出は予定しておりません。)
(1)この時期では、停電後、一度も保冷庫を開閉しなければ、庫内温度は3時間
程度保たれることから、基本的には停電時間中はワクチンの接種は避け、
保冷庫の開閉をしないようにしてください。
(2)どうしても停電時間中にワクチンの接種を行う必要がある場合は、
事前に必要量のみ、十分な量の保冷剤を入れたクーラーボックスに取り出して
おき、温度計で適切な温度管理をしたうえで使用することとし、
ワクチンの取り出しのための保冷庫の開閉を避けるようにしてください。
*経口生ポリオワクチンの場合は、クーラーボックスでの保管は困難なので、
停電時間中の接種は避けてください。

計画停電に伴う冷所保存のワクチンの取り扱いについて

 東日本大震災は広域に甚大な被害をもたらし、被災者の方々にはお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々には哀悼の意を表したいと存じます。
大震災に伴い、現在、各地域で計画停電が実施されております。この実施により診療はもとより、ワクチンの保管に関して苦慮されている会員の先生もいらっしゃることと推察致します。下記の2カ所より冷所保存のワクチンの取り扱いについての見解が出されましたので、情報提供させていただきます。当分続くと予想される計画停電での保管の参考にしていただければと存じます。
但し、保冷庫の機能や容量またワクチンの保管量等の条件の違いにより、完全に保障されるものではないことを明記しておきます。これはあくまで目安として、各自の責任において保管に当っていただきたいと存じます。

1) 神奈川県健康危機管理課・薬務課からの一案

(1)この時期では、停電後、一度も保冷庫を開閉しなければ、庫内温度は
3時間程度保たれることから、基本的には停電時間中はワクチンの接種は
避け、保冷庫の開閉をしないようにしてください。
(2)どうしても停電時間中にワクチンの接種を行う必要がある場合は、
事前に必要量のみ、十分な量の保冷剤を入れたクーラーボックスに取り出
しておき、温度計で適切な温度管理をしたうえで使用することとし、
ワクチンの取り出しのための保冷庫の開閉を避けるようにしてください。

2) 東京都福祉保健局健康安全部薬事監視課・感染症対策課、社団法人細菌製
剤協会、財団法人日本ポリオ研究所からの一案

(1)停電後、一度も保冷庫を開閉しなければ、庫内温度は3時間保たれる。
(2)保冷庫内の温度が保たれない場合は、氷を庫内に配置する。
保冷庫の大きさにもよるが、目安としてアイスノン5~6個程度が妥当
である。
尚、ドライアイスを使用すると凍結することがあるので使用しないこと。
(3) ワクチン等の保管にあたっては、保管温度と共に遮光に十分注意する。

 

2.小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンの接種見合わせについて 
3.25再開か?
平成22年度第12回薬事・食品衛生審議会安全対策調査会
及び第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)
各都道府県 衛生主管部局 御中
標記会議につきまして、下記日程により開催することとなりました
ので、お知らせいたします。
○開催日時:平成23年3月24日(木)16:00~18:00
○場  所:厚生労働省会議室
○議  題:小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性について

 

 

2.チラージン処方制限のお願い 神奈川県医師会から
22神医第1889号   平成23年3月18日
郡市医師会長  殿
神奈川県医師会     
会長 大 久 保 吉 修   
理事 羽  鳥   裕   
(公印省略)   

「チラーヂンS」、「チラーヂンS散」、「チラーヂン末」の処方期間短縮について
。。。。。。。。
さて、この度の東北関東大震災により、 あすか製薬㈱の工場が被害を受けた
との情報が入りました。その影響により、生産・流通に支障が出ており、当該メー
カー医薬品の不足が予想されます。あすか製薬㈱からの情報によりますと、商品
の生産再開、出荷、輸入の可否など、今後の予定は不透明な状況にありますが、
例えば“2か月以上”の処方を“28日”にすれば、4月早々になくなるはずの在
庫が、4月半ば過ぎまでは持ち応えることも可能とのことです。
現在、あすか製薬㈱においても様々な方策により 供給の再開を検討している
とのことですがが、現状においてはこれらの医薬品の処方期間を出来る限り短縮
していただき、出来る限り多くの患者の治療ができるよう、貴会管下関係医療機
関へご周知くださいますようお願い申し上げます。

チラージンのメーカー あすか製薬横浜支店からの回答
①現在の流通在庫 本日便で武田薬品より全国の特約店センターに在庫分を全て
郵送いたしました。
各特約店には22日(火)には到着予定です。
②工場の在庫
いわき工場(福島県)の倉庫在庫分(0.8ヶ月)を 昨日から取り出す作業を
しておりますが難航しております。(建物の損壊のため取り出しに時間がかかっ
ております。)
③工場の原末在庫
いわき工場の生産ラインは破壊され復旧に時間がかかります。
よって、原末を外部業者の生産ラインに乗せ製剤化することが決定いたしました。
50μgのみの生産になります。
④海外からの輸入
アイスランドのアクタビスから輸入の件、厚生労働省の結果待ちです。
以上により4月中旬からは輸入品も含め正常復旧予定です。

神奈川県医師会のご協力、羽鳥先生のご尽力深く御礼申し上げます。
安定供給されるまで、長期処方を短縮していただき、多くの患者さんにいきわたるようにしたいと思います。
あすかMRは供給が安定するまで、各先生方に情報提供をしていくつもりでございます。

 

3.川崎市医師会 岡野敏明理事から 
(14大都市医師会協議会の協定により検案を目的に出動)

本文は、仙台への検視検案支援に於けるポイント、課題等を記させていただきま
すが、 今後の支援対策などに於ける参考になるのであれば、転写転用もご自由
にご利用ください。
今後仙台等への支援に向かわれる方々に、少しでも参考になる事があれば幸です。

我々は仙台市医師会の要請を受け、 川崎市医師会の第1陣として仙台市北東部
に位置する「宮城県総合運動公園・グランディ21」と言う大きなアリーナで検視
検案支援に参加してまいりましたので、往路情報から、現地の状況、帰路の課題
等を報告させて頂きます。

●交通手段関連
東北自動車道は、全線「緊急」自動車のみに制限されている。
「緊急」車両とする車窓掲示用カードは、県警からの承認を得て車両の所轄警察署が発行する。
所轄警察署で申請に必要な書類は、①現地からの要請を確認できる文章、書面
等 ②車検証と運転免許証 ③印鑑 ④警察署に用意してある申請書(被災地へ
向かう日程、利用ルート等を記載)
これら書類が揃えば、その場で車両ナンバーや使用期限等を書き込んだ「緊急」と
書かれた光るカードとカード使用許可証の二枚一組で発行される。

東名川崎インターから仙台までの走行距離は、東北自動車道を利用して約400㎞弱。
ドライバーとなり得るメンバーとして2名は必要と考えます。
現地での給油は殆ど不可能と考えられる為、必ず復路の分も含めた約900㎞程走行可能な
ガソリンを用意しておくべきと思います。
出発前は給油待ちしているスタンドでも、待ち列に並ぶ前に近くで車を止め、 
「緊急」カードを持って、スタンドスタッフに掛け合ってみてください。スタン
ドによっては横入りさせてくれる場合もあるようです。
満タンでも900㎞走行が出来ない場合には、必ず予備タンクを積んで行ってください。
ガソリン専用の予備タンクは、必ずしもスタンドにはありませんので、必ずホー
ムセンターなどで事前に購入しておいて下さい。
予備タンクへの給油は、セルフのスタンドでは給油できない場合もありますが 
「緊急」車両のカードを提示すると、スタンドの方が優先して給油してくれます。
東北自動車道の約半数のサービスエリヤで緊急車両への給油も可能ですが、 サー
ビスエリヤの表示灯が消えている場合もあり、うっかりすると通過してしまう場
合もあります。また、スタンドによっては、緊急車両でも30Lまでしか給油して
くれない所、サービスエリヤの中でもスタンドが閉まっている場合もありますの
で、くれぐれもガソリンの問題は余裕をもっておいて下さい。ガス欠となると帰っ
て来れません!
16日夜の帰路では雪が降っていました。当日は薄っすらと積もる程度でしたが、
必ずスタッドレスかチェーンをご用意ください。
報道によると、新潟ならびに東京から、JR高速バスが1日1~2往復出るようになっているようです。
一度ご確認ください

●宿泊関連
出発に際して用意しておくべき物品
仙台市内は夜中は氷点下となります。
現地にいらっしゃっていた先生方は、仙台市内のホテルや近くの温泉、 山形市
内のホテルから連日1時間半かけて往復する先生、自前かレンタルかキャンピン
グカーでいらっしゃっていた先生も居たようです。
レンタルのキャンピングカーは現地で移動の必要も無いのでお勧めかもしれません。
仙台市内のホテルはどこも一杯で、到着してから宿を探すのは至難の業です。 
まして被災民の方も宿を探していますし、各種支援の方々も宿を探してますので。
また、仙台市内のホテルは電気と水道が確保されていても、都市ガスが止まっていますので、
給湯も暖房も止まっています。従って、ホテルとは言え必ず寝袋か毛布を持参
し、体に毛布を巻いてから布団を掛ける事をお勧めします。
我々は車中泊のつもりだったのですが、 我々と入れ替わりで帰られた横浜市医
師会の先生が泊まっていたツインルームにエキストラベットを入れた状態で引き
継がせていただく事ができましたので、15日の夜はそこを利用させていただきま
した。三名利用で、素泊まり¥13000程度。室内には電気ポットがあったため、
用意して行ったカップラーメンと、ソーセージで夕食です。朝の洗顔も氷水のよ
うな冷たさでしたが、石鹸の用意をしていなかったので必ず用意していってくだ
さい。歯ブラシはありました。
TVは震災の際に落下したようで、アンテナが根元から折れており、 見ることが
出来ませんでした。そこで、用意しておいた充電コードを繋いだままで携帯電話
のワンセグTVを見ていました。
名古屋市医師会さんは、検視検案会場近くの温泉を確保できたようで、 お風呂
にも入れたようです。
いずれも食事の確保は難しいかもしれません。 仙台市内でも食べられるお店を
探してもなかなか見つからないと思いますので、滞在中の食事は必ずご用意くだ
さい。

●支援活動中の服装等
検視検案の会場は、非常に大きなアリーナであり、何しろ底冷えします。
必ず、ホカロンなどをご用意ください。特に靴下は厚手のものがお勧めです。
服装は各支援団体で制服を用意されていると思いますので、 インナーで十分暖
を取れるものを着てください。ヒートテック素材やスキーなどで着用するインナー
をイメージしていただけると良いかも知れません。
検視検案の際には、ビニール素材の防汚服や前掛け、 ゴム又はプラスチック手
袋を必ずご用意ください。ジャンパーの上からでは防汚服の袖も通りません。

●昼食、休憩時間の飲み物
会場には電気が来ていますので、電気ポットを用意しておけば 昼食に暖かいカッ
プラーメンなどが食べられると思います。電気ポットさえあれば、休憩時間に暖
かい物も飲めるでしょうから、インスタントコーヒー、ティーバック、紙コップ
などを用意しておいて下さい。我々はポットが無かったため、キャンプ用のバー
ナーで持参していた水を沸かし、ラーメンを食べたり、ペットボトルのお茶を温
めて飲む事が出来ました。もし可能なら、卓上カセットコンロと小さいお鍋かヤ
カンがあると食事にもバリエーションが出ます。

●検視検案関連
少なくとも16日の現状は、①被災地では、海水が引ききっていないか、 沼地状
態の中から水を含んだ服と共に引き上げる事が困難で、遺体の回収作業が進んで
いません。現状ではまだ半数も回収でき体内状態と思われる。②現場から引き上
げられても、学校など被災地近隣遺体安置場や、グランディ21のような検視検案
所(検視検案体制の問題から県域で数箇所のみ)まで遺体を移送する事ができず、
現地の路上に並べて置かれているだけの遺体が山ほどある。③検視検案所に身元
不明のまま移送してきても、一家全滅などで確認に来る人が居ない限り検案書作
成後の遺体は置き去り状態で、会場に入りきらなくなる。④実際の移送は2tア
ルミトラックにシートで包んだ遺体を6対ほど乗せて、パトカーなどの先導車と
共に片道?~30分かけて運び込む状態。即ち、県内検視処理数の約4割を占めるグ
ランディ21の場合、往復1時間で6体、トラック3台程度で運んでいる為、一日
に120~140体が限界。
⑤検視検案は明らかに溺死であっても、検視官らと共に1体あたり15分程を要しており、
県内最大規模の検視検案場であるグランディ21で検視台が7台あっても1日に
検視検案が140体程度に留まる。このような検視検案体制を続けていると、全て
を処理するまでに1ヶ月以上の時間を要す。

現在、14大都市医師会連絡協議会からに留まらず、日医でも検案医の支援要請が出ているため、
連日8~10名の医師が全国からグランディ21に集まっている。更に現地の警察
医が数名出動されている為、検視台の数(グランディ21に7台、県域でも15台程
度か)以上に検視検案医が集結している為16日から京都府医師会の二名が県域安
置所に回る事になった。
最新の情報によると、宮城県は非常事態として土葬が認められることとなったようであり、
今後各安置所に検案のために巡回するようになるかもしれない。またそうでも
しないと遺体が腐敗してしまう。

検案に必要な物資として、印鑑(検案書作成用のためシャチハタ不可)、 検案
書作成には自分の診療所名の入った横判ゴム印、ボールペン、ビニール製の防汚
服、使い捨てレインコートなど、ゴム又はプラスチック手袋、身元不明遺体の場
合DNA検査用の採血に使う3~10mlのシリンジ、18G採血針もしくはカテラン針
(心室血もしくは鎖骨上静脈)、時に顔等がめくれている場合もあり縫合セット
もしくは絹糸(18G針に絹糸を通せばセット不要で縫合可)
針とシリンジは遺体の数だけ必要となる可能性もあり、 十分な料を用意した方
が無難と思われます。

更に17日現在の検視検案体制では、まだ安置所巡視体制をとっていないため、 
医師がダブついてしまっているようです。検視検案のため現地に向かう前には、
必ず仙台市医師会に出動のタイミングを確認してください

●先生方から御提供頂いた支援薬剤等は、まだ被災地への輸送手段が無いため、
仙台市医師会に寄託させていただきました事をご報告申し上げます。 先ずは
お礼まで。

また詳細は紙上報告も考えておりますので、簡単ではございますが参考にしてください。
平成23年3月18日
川崎市医師会 岡野敏明
川崎市多摩区登戸1737 岡野内科医院
044-911-2007

4.

大和市医師会の小林米幸です。AMDA本部からの報告を転送させていただきます。

--------------------------------------------------
From: "AMDAからのお知らせ" <amda-oshirase@amda.or.jp>
Sent: Friday, March 18, 2011 2:14 AM
To: <amda_news@yahoogroups.jp>
Subject: [amda_news][00070] AMDA速報 東日本大震災・緊急支援活動-5

> ■□□□ AMDAメールマガジン ─ 救える命があればどこへでも
> 2011年3月17日■□□□
>
> *AMDA速報 東日本大地震・緊急支援活動 -5
> ━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━
>  AMDA医療チームは現在、2チームに分かれ、宮城県仙台市、岩手県
> 釜石市・上閉伊郡大槌町の地域でそれぞれ巡回診療を行っている。
>
>  仙台市では、ひきつづき避難場所となっている学校を巡回診療しな
> がら、救援物資を配布している。 仙台市の青葉区の2ケ所の特別養
> 護老人ホーム、宮城野区の3ケ所の避難所となっている小学校を巡回
> した。風邪症状を訴える人が多い。感染を防ぐには各自の予防が大切
> ではあるが、震災後の粉塵が舞う、集団での避難所生活では、十分な
> 予防をするのが困難である。
>  岩手県釜石市、上閉伊郡大槌町で活動を行っている派遣者チームは
> 引き続き現地の避難所を巡回し、診療にあたっている。雪が降り、寒
> さが厳しい状況で体調不良を訴える人が多いが、医薬品も不足してい
> る。
>  現地からの報告を受けて、AMDAでは第六次派遣者とともに仙台、
> 岩手用それぞれの不足してる医薬品や食料を積んで、陸路で現地へ向
> かった。またさらに18日には第七次派遣、19日には第九次派遣を
> 行う予定である。第九次派遣では、岡山県立興陽高等学校の高校生が
> 作った米300キロと一緒に安森教諭が調整員として派遣チームに加
> わり、被災地に届け、支援活動を行う予定。

大和市医師会小林米幸です。AMDA本部からの報告を転送させていただきます。
こばやしよねゆき

--------------------------------------------------
From: "mag2 0000125625" <mailmag@mag2.com>
Sent: Friday, March 18, 2011 4:09 PM
To: <fwix7324@mb.infoweb.ne.jp>
Subject: AMDAからのお知らせ 東日本大震災・緊急支援活動 おかやまコープ-AMDA連携緊急物資支援

> ■□□□ AMDAメールマガジン ─  救える命があればどこへでも
> 2011年3月18日■□□□
>
> *AMDAからのおしらせ-東日本大震災・緊急支援活動
>             おかやまコープ-AMDA連携緊急物資支援
>
> ━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━
>  AMDA医療チームは現在、2チームに分かれ、宮城県仙台市、岩手県釜
> 石市・上閉伊郡大槌町の地域でそれぞれ泊まり込みの巡回診療活動を
> 行っています。殊に大槌町や釜石市沿岸部では、壊滅的被害を受け、衣
> 食住の殆ど何もない状況であるという報告が派遣者から届いています。
> これを受け、AMDAでは連携協定を取り交わしているおかやまコープ
> に協力要請したところ、流通事情も日増しに困難になる中、大量の食料
> 品をご寄贈くださることとなり、19日おかやまコープ大福駐車場で大型
> トラックに荷積みし、釜石市・大槌町に向け搬送することとなりました。
> 尚、これに先立ち14日にも、AMDAが活動する仙台市内の被災地にむ
> けても食料品、衛生用品やおしめ等を提供いただいており、この災害に
> 対する物資寄贈は今回で2回目となります。
>
> 【おかやまコープ提供物資】
> カップめん 700個、菓子パン 1000個、その他食品 1000個、
> 飲料 1100個、果物 1100個、紙皿、紙コップ、箸など 6000個
>
> 【AMDA物資】
> 医薬品(かぜ薬、ビタミン剤、他多種医薬品、点滴液等)、マスク、手袋、
> 下着類、防寒具、保温ポット、鍋、バイク、自転車、毛布、コンロ、電池、
> 携帯電話電池式充電器その他
>
> 【トラック搬送】 
> 出発:3月19日(土)13時 積み込み開始 14時 出発式
> 場所:コープ大福 駐車場 (岡山市南区大福314 電話086-284-6220)
> 車両:10トン トラック AMDA用意
> -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
> このトラックは、コープ大福を出たあと、新庄村役場で寄贈される精米を受
> け取り、釜石市・大槌町に向かいます。また別便で茅ヶ崎ロータリークラブ
> などからも生活物資が釜石のAMDA活動地に直接届けられています。

 

5.新戸塚病院 林暁先生から

羽鳥先生へ
情報ありがとうございました。
明日、同じ法人の旭中央総合病院から、レスキューが1台出ますので、参考にさせて頂きました。
新戸塚病院も、皆様の病院と同じでしょうが、計画停電にあわせて、300食の配膳を手運びに
しております。入院は積極的に普段と同様に受け入れております。予定退院は、多くの老健などの
施設から延期の連絡があり、調整しております。
また、燃料の関係で、通所リハビリは閉鎖、訪問看護は続行、訪問リハは歩ける
範囲に行っております。
特に、連携パスで行っていた多くの訪問リハが出来ない状況にお詫び申し上げます。
先生からの、情報は非常に役に立ちますので、今後もよろしくお願い申し上げます。
先生の熱意には感服しております。

林 暁 拝

 

6.横浜の菊名総合病院から
菊名記念病院の宮本です。 
16日に神奈川県病院協会より当院に医師派遣要請が
あり、17日に医師2名を福島に派遣させました。当地への交通手段は、当院でレ
ンタカーを借り、自力で現地集合となっています。派遣医師から、当地での状況
が送られてきたので報告します。
以下、原文です。

医療支援本部に無事到着しました。
詳細は後ほどお話しますがほとんど何も決まっておらず、大変な状況ではあります。
(このレポートを)広めてください、お願いします。
滞在場所における通信基盤はまったく問題ありません。 ただ、明日からは被災
地に近い現地に入って開業しろと言わんばかりです。
まさに時期尚早という感じです。 明日は避難所で医療を展開する予定ですが、
バックアップゼロでありどこまでできるかわかりません。
現地では僕らのような形で医療はまだ展開されておらず、まさに先遣隊のような感じです。
一方で放射線汚染は進んでおりと避難圏内に取り残された患者さんたちをと安全に搬送しなければならないという新たな課題もあります。
本日わかったことをまとめ直して尾頭先生にメールしますのでそれを村田先生にも転送をお願いします。
勝手ながら情報の窓口を尾頭先生に絞らせていただきます。よろしくお願いします。
遅ればせながら行動は常に袴田先生と一緒です。
宿、食料、ガソリンなんとか手配できそうです。
レポートにまとめようと思ったのですが、現在の状況ではやや困難であり音声確認よってご報告いたします。
まとまりのない文章になることをお許しください。
まず交通ですが、緊急車両である許可証を持っていれば問題なく東北道には入ることができます。
東北道は部分部分破損しており走行にはやや注意が必要です。インターチェン
ジは通常通り営業しており、食事やトイレは問題なく、ガソリン給油もできそう
です。
対策本部ではDMATが指揮をとっています。 現在の任務は、被爆のスクリー
ニング、避難所における救護、そして新たな問題として発生している三十キロ圏
内の入院患者さんを安全に転送させることです。実際には被爆スクリーニングだ
けが行われており、今これが完了しようとしているところです。文部科学省が入っ
ているのはそのためです。各地からスクリーニングのためのチームが放射線技師
を中心として編成されており、医療を展開しているチームは現実ありません。超
急性期の医療はDMATが入った段階で終了しています。避難所に残っている住
民のスクリーニングが終了した時点で今後はこれらの方たちの健康管理をしてい
くという段階に今はいろうとしているところです。周辺状況としてインフラが整
備されつつあり避難所から病院へ移動できる手段も確立されつつあります。従っ
て避難所で救護を展開する必要があるかどうかというところです。
私たちに視点を向けると完全自給自足、医療的バックアップはゼロ、移動手段も自力です。
行動は袴田先生と一緒です。何もかもがチームに任されており、現地のニーズ
を汲み取るところから始めなければならなさそうです。
また別の問題として原発事故の状況が現場にいるとわからなくなり、 被爆の危
険性が全くないというわけではやはりありません。
避難所生活が長くなり、また周辺の医療機関に収容しきれなくなった人たちを今後どうするのか、
医療が必要かどうかの判断と応急処置が役目になりそうです。
明日の状況でまた少し見えてくると思います。
危険な事に巻き込まれる前に必ず帰ります。

1日の出来事を整理してレポートしようとするとかなり大変なので、 実況レポー
トで日々の活動報告とさせていただければ幸いです。ですので、院長ほか菊名本
部の皆様にも配信をお願いいたします。
袴田先生とも色々話をしましたがライフライン的、 医療的にバックアップが全
くない中で継続的な活動は不可能と言わざるをえません。
であれば、継続的に活動可能な時期と場所で行うべき客観的に場所と時期が違う
と言うことそれが確かめられた事、若干当院から医薬品を提供出来た時点で先
遣隊の任務は完了です。
このタイミングで医師の派遣要請をしてきたその目的が確かに分かりません。 
しかし私たちに対するニーズは対策本部にあるのではなく避難現場にあるものだ
と思います。
それを確かめるために現地に入り、より有効な医師派遣のあり方を帰還後に提言
できればと思います。
できない理由や指示を出す上層部への文句を言うことは簡単ですが、 被災者の
ために少しでも前向きな意見や行動ができるように今しばらく努力したいと私は
思っています。
放射線汚染の問題が深刻になってきており、 原子力安全保安委員会ほかチーム
と比べてあまりに軽装備な僕らは1日2日の活動が限界だと思います。
原発からこんなに近くにいながら対策本部でもわかっている情報はテレビ程度です。
原発事故と災害医療支援とがやはり独立したものとなっている印象です。
菊名記念病院から多くの医療物資と医師2名の迅速な派遣は他院に誇れるものであると思いますが、
もう1歩だけ踏み込んでみたいのが正直な気持ちです。

余震で2日目の朝を迎えました。 食料は持参した分でなんとかなると思います。
避難所へ行く前にガソリンを手に入れなければ帰りのガソリンが足りないという
事態にもなりかねません。警察からもらった許可証で実際に購入できるのか。
福島は病院機能というインフラの供給は割と足りており問題は原発事故がメインとなっています。
そのため被災者への医療の提供というよりは、放射線スクリーニングをして県
外への移動を許可して行くということが対策本部業務のメインとなっています。
なので、他のチームは医療品を携帯せ自身のライフライン装備がしっかりしています。人数も4,5人以上です。
移動は自分たちだけで車で移動です。ガソリン確保も自分たちです。 ガソリン
については、緊急車両ということで給油ができました。
診療所開設にこぎ着けました。 http://twitpic.com/4aj86i
相馬女子高校には約650人の被災者が避難しています。診療所開設と同時に多くの診療希望者が殺到しました。
医薬品ニーズは高いのですが慢性疾患に内服継続希望が多いです。
少数ですが感冒や感染症など急性期疾患のニーズもあります。外科処置もありま
した。
午後は動けない被災者たちのところへ往診に行く予定です。
外では体育館に安置されている遺体を移送しています。

宮本先生の意見は、以下のとおりです。
基本的に、医師のみ派遣しても、 医療資材の補給が確保されないと思うような
活動ができないこと、より被害の大きい避難所で診療支援を行うには、補給に加
え移動手段が無いことから極めて困難と思います。また、法律的に医療過誤に対
する補償もされていません。私見ですが、現在、被災地には自衛隊の衛生隊が避
難所の支援を行ってます。自衛隊は、自己完結型で行動できるため、自衛隊と一
緒になって、または、指揮下にはいて医療行為を行うのが有効と思います。本日、
上記内容を自衛隊中央病院副院長の後藤将補に電話しました。自衛隊でも検討す
るとはいておりましたが、なかなか難しいようです。医師会などからプッシュし
てもらうとよいのですが?

菊名記念病院 宮本 明

 

 

7. 『緊急被ばくの事態への対応は冷静に』
http://www.com-info.org/ima/ima_20110318_nishio.html

(独) 国立病院機構 北海道がんセンター 院長(放射線治療科)
西尾正道
本原稿は、2011年3月14日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp で配信したものに17日に加筆して掲載するものです。
3月11日の大地震と津波により、福島県の東京電力福島原子力発電所で放射性物質の放出という深刻な事態が発生した。マグニチュード9.0という大地震と津波による悪夢のような大災害の現実に対して被害者の救出が全力で行われている。
一方、原発事故も大きく報じられているが、国民が放射線被ばくについて不安が強いという現実に対して東大医科研 上 昌広教授の依頼で、13日14時現在までの情報をもとに放射線被ばくについての基本的な考え方を報告し、冷静な対応を期待したいと思う。

12日午後1時に原発の敷地境界で1015μSv(マイクロシーベルト)/hの放射線量が計測されており、放射性物質が放出されたことは確かである。 Sv (線量当量)とは、人体への放射線の影響を考慮して設定された線量を示す単位である。通常、放射線の量はμSv や mSv(ミリシーベルト)の単位が使われる。1 Sv=1,000mSv=1,000,000μSv である。放射線障害防止法などの法令が定める一般人の年間の被曝線量の限度は1000μSv(=1mSv)とされているので、確かに大きな線量である。なお医療従事者や原発従業員などの職業被ばくの年間線量限度は最大50mSv(100mSv/5年)である。この事態にたいして、原因や問題点などに関して今回は論じることは控え、健康被害についてのみ論じたいと思う。

なお日本の緊急被ばく医療対策はJCO臨界事故の教訓を踏まえて、かなり整備されている。平成12年6月に「原子力災害対策特別措置法」が施行され、事故時の初期対応の迅速化、国と都道府県および市町村の連携確保等、防災対策の強化・充実が図られてきた。今回も早期に避難勧告が出された。

人類は宇宙や大地から、自然放射線を受けており、日本では年間2.4 mSvの被ばくを受け、医療被ばくを加えると日本人一人平均約 5 mSv(5000μSv)弱の被ばくを受けている。また東京・ニューヨーク間一往復では宇宙からの放射線が多くなり 0.19 mSvの被ばくを受けると言われており、低線量の放射線被ばくは日常的なものなのである。この自然放射線の量は地域によって異なり、ブラジルでは10mSv/年のところもある。

しかし放射線は被ばくしないことにこしたことはないので、テクニツクとして放射線防護の3原則がある。(1)距離・(2)時間・(3)遮蔽(しゃへい) である。
(1) 距離は放射性物質からできるだけ離れることであり、これは遠くへ避難することである。放射線の量は距離の二乗に逆比例するので、原子力発電所から1Kmの地点での放射線量を1とすると10Kmの地点では1/10x10=1/100 となり、百分の一の被ばく量となる。20Kmの距離に避難すれば、四百分の一となる。
(2) 時間はそのまま加算されるので、同地点に1時間滞在よりも一日滞在すれば、24倍の被ばく量となる
(3) 遮蔽は放射線の種類やエネルギーによっても異なるが、密度の高い建材で造られた室内に退避することにより、外部からの放射線をより多く遮蔽することができる。屋外にいるよりも木造建築の室内にいれば建造物が遮蔽体となりより少ない被ばく線量となる。さらにコンクリート造りの室内では低減する。核戦争に備えたシェルターは遮蔽を利用するものである。
さらに空気中に含まれている放射線物質からの被ばく量の低減のために皮膚を露出しない服装と帽子の着用、内部被ばくを避けるためにマスクの着用などを心掛けることである。

また、現場で考えることは放出された放射性物質は風によって運ばれるので、風上方向への避難が重要であるが、時間的経過で風向きも異なるし、現実的に海の方向へ逃げることはできないので、とにかく(1)距離と(2)時間の原則を考えて対応することとなる。実際には風などの気象条件によって空中に拡散した放射線量は大きく異なるので、最も現実的な対応としては放射線の測定器を設置して常時リアルタイムで線量を把握することである。測定器を避難場所に置いてその数値を常時示すことが、避難した人々に対する最も説得力のある方法である。

また放射線防護剤(内容はヨード剤)の配布が緊急被ばく医療の対応マニュアルに記載されているが、現実的にはヨードを多く含む昆布などの食品を食べながら避難することが現実的である。ヨウ素は甲状腺に取り込まれるが、事前にヨウ素を摂取し、甲状腺のヨウ素量を飽和させることにより、放射性ヨウ素が環境中にあっても、甲状腺に取り込まれないようにする対応である。

今後の対応として、放射線被ばく者への対応であるが、まず正確な被ばく線量を把握することである。被ばく線量によって対応が大幅に異なるからである。また衣服の上から測定器で計測して被ばくしていると判定された人でも衣服に付着した放射性物質の汚染と人体の被ばく線量は異なるものであり、衣服の汚染と人体の被ばくは区別する必要がある。 また放射線の種類やエネルギーによっても人体に与える影響が異なるため、実際に人体の被ばく線量の把握は容易ではないのである。

なお放射線が人体に与える影響は被ばくの時間的・空間的(被ばく範囲)な違いも考慮することも重要である。(1)急性被ばくか慢性被ばくか、(2)全身被ばくか局所被ばくか (3)外部被ばくか内部被ばくか により人体への影響は異なる。
(1)の時間的な問題としては、例えば日本酒1升を一晩で飲むのと、毎日晩酌で少量づつ1カ月間で飲むのとでは人体への影響は異なる。放射線の影響も同ようなものと考えられる。
(2)の問題としては、厳密には全身被ばくの場合と同一ではないが、胸部単純写真の撮影では0.06mSv(60μSv)、胃のバリウム検査では0.6mSv(600μSv)(この検査では実際には透視による放射線被曝も加えると2~3mSv以上となる)、胸部CT 検査では6mSv(6000μSv)の局所被ばくを受ける。今回の被ばくは亜急性の全身被ばくであるが、極めて低線量であると考えられることから問題となることはない。 なお肺癌の標準的な放射線治療では最低60Gy程度の放射線を6週間の期間に30回に分割して照射されるが、この線量はX線の場合は、Gy=Svと考えると60,000mSvの線量となる。しかし限局した肺の局所への照射であるため、生命に危険を及ぼす線量とはならないのである。
(3) 被ばく線量とは外部被ばくと内部被ばくを合算したものである。

全身の急性被ばく時の人体への影響は、250mSv(250,000μSv)以下では臨床的な症状は出現せず、500mSvで白血球の一時的な現象が見られるとなれる。そして1,000mSv(1Sv)以上で吐き気や全身倦怠感が見られると言われている。更に5,000mSvでは死亡リスクが高くなり、8,000mSvでは全員死亡するとされている。こうした医学的な見地から見れば、現状の避難している方の健康被害は深刻なものではない。

なお、全身被ばくした場合の人体への影響は、(1) 急性期のものと晩発性のもの、(2)確率的影響か確定的影響か、に分けて考えることができる。急性期の致命的死因となるのは中枢神経死、腸管死、骨髄死である。超大量に被ばくした時は痙攣や意識障害が生じて中枢神経死となるが、通常は腸管死と骨髄死が問題となる。被ばくにより、人体の中で最初に影響を受けるのは腸管であり、水分の吸収障害や電解質バランスの異常により命を脅かす。被ばく後1週間前後ではこれが死因となることが多い。その後は1カ月前後に生じる事態として骨髄機能が障害される。白血球や血小板などの血球成分の新生が妨げられ、血液に異常をきたし免疫不全や出血による骨髄機能の喪失による骨髄死が増える。この時期に骨髄移植などが試みられるのはこのためである。
こうした急性期の影響の後に、数か月してから肺線維症や腎機能障害などが亜急性期に生じる。 こうしたある一定程度以上の被ばくにより、被ばく者全員に影響を及ぼすことが確定的な影響である。しかし症状を呈しない程度の低線量の被ばくでは、確率的影響の範疇として不利益が生じる。数年~数十年後には何千人~何万人に一人、発がんする確率があるという場合である。
しかしこの確率的な影響までこの際は考える必要はない。放射線量は極微量で安全なのに、室内退避場所で換気もせずに煙草を吸っているほうがよほど肺癌発生の確率は高くなる。

なお放射線の人体影響は、広島・長崎の急性全身被爆のテータを基に、低線量でも影響があると推測した『しきい値なしの直線仮説』が前提にあり、また健康被害に対する対処もほとんど医療行為ができなかった時代と環境下のものであり、不明な部分も多いことをお断りしておく。ちなみに私は2002年に低線量率密封小線源治療を行っていたため、職業被ばくの限度値に近い48mSv(48,000μSv)の被ばく線量であった。まだ髪が黒々としている私を見て、口の悪い友人には「放射線ホルミシスだ」と言われている。本当に分からないことが多いのです。

避難住民に対し放射線被ばくによる健康影響について説明を行ない冷静に対応し、また汚染の程度に応じて、適切な除染処置や予測被ばく線量を把握して必要ならば医療機関への搬送が望まれる。 医療における患者さんの被ばく量は、使用する目的が正当で最適に使用するという前提であれば、放射線を使用して得る便益との兼ね合いで、線量の制限はない。しかし今回の住民の被ばくは不要な被ばくであり、不当な被ばくとなる。この場合は電力を得るという便益と、事故による被ばくリスクの不利益とを天秤にかけて考えることとなることから、極めて社会的な要素が絡んだ判断となる。 また政府や東京電力の情報開示の不手際が気になるが、テレビなどのメディアの報道内容にも放射線に関する理解の無さに問題を感じている。「放射線をあなどるな! 放射線を無知に恐れるな!」である。

最後に原発事故への対応に全力をあげて働いている原発施設の従業員をはじめとする方々の健康被害が極めて深刻なものとなる可能性があるが、致命的でない被ばく量であることを祈るばかりである。

 8 青森本田先生から
一回のモニタリングではなくいままでどれ位蓄積されたかが問題
-------------------------------------------------------------
今のモニタリング測定濃度は低い。日立も低い。
いわき市がいつヨウ度カリウムを投与するかで当局が50mSV蓄積
したと考えたかわかるわけで。。
50mSvが一応癌の発生率が上がる量である。
残念ながらそう遠くはないかも。。。
早目に子供だけでも避難すべきとは思うが。。
避難距離は外国の言う、80-100km位で十分とは思うが。。
北茨城位でよい。。

8-2 原発 
http://www.ustwrap.info/show/iwj7

8-3 国際武道大学田中教授から
今懸念されている原発の放射性物質の飛散ですが、今後も続くとおもいます。田中が
以前つくりました被ばく傷病者を搬送する際の注意などをまとめたビデオをYoutubeにアップしまし
た。何かの参考になれば幸いです。

容量の関係で3つに分かれています。

被爆・汚染傷病のプレホスピタルケア Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=SPBhRhLVHCY

被爆・汚染傷病のプレホスピタルケア Part 2
http://www.youtube.com/watch?v=tjPSOwIIe24

被爆・汚染傷病のプレホスピタルケア Part 3
http://www.youtube.com/watch?v=6xBFTengPjU

 

10.原子力発電の技術者から
情報として正確なのは、保安院・東京電力の発表であり(手際の悪さ、情報の
混乱はやむなし)、マスコミお抱えの解説者の発言はいい加減です。

原子炉は臨界にないこと(これがチェルノブイリの事故と全く違う点)、停止状態
の燃料からは、昔、物理で習ったように、崩壊熱というのが出ますので、冷やさな
ければならない状況にあるということ、火災は燃料被覆管(燃料を覆っている筒状
のもの)のジルカロイという材料が高温状態で水と反応して出た水素か、または、
ポンプなどを動かすときに必要な潤滑剤に引火しているかだと思います。

避難範囲の外では、心配ない状況であることは間違いありません。

尚、私が関係している原子炉は、関西電力などで動いているもので、東京電力の
ものと違うタイプなので、詳細なシステムの違いによる不案内な部分もあります。

 

> ○リミットは250ミリシーベルト
> --------------------------------
> 250mSv(250,000μSv)以下では臨床的な症状は出現せず、影響はない。

これは確定的影響の閾値です。
確率的影響すなわち発癌の閾値はもっと低く、閾値0と仮定されています。
致死癌の発症確率は、現在のところ、0.05/Sv と見積もられています。

人口29万人の福島市で観測された13.9マイクロシーベルトで計算してみます。
13.9マイクロシーベルト/時間だと0,33mSv/日、122mSv/年です。
これが1年間続いたとすると、障害発癌リスクは0.05x0.122=0.0061。
29万人が1年間被曝したとすると、1769人が致死癌を発症となります。

原発事故での放射線は放射性粒子の飛散が主になります。
原発から発生したガンマ線は距離の2乗に反比例しますが、風に乗った粒子は
遠くまで減弱せず飛散します。
どの場所でどれだけの放射線量になるかは、風次第です。

発表されている放射線量は、おそらくガンマ線量を測定したものと思われます。
このガンマ線の線源である放射性元素は体内に取り込まれ、内部被曝を起こしま
す。
従って、発表されている放射線量は過小評価である可能性が高いと思います。

 

医師会関係 中止の事業 (3.18追加)

3.16 県医師会FAXニュース中止
3.16 臨床泌尿器科医会 公平先生より
3.17 神奈川県後発医薬品協議会の開催中止
3.17 川崎市肺がん読影会研修会
3.18-20 日本循環器学会総会(横浜パシフィコ)
3.18 川崎市医師会自賠責研修会
3.18 川崎小児科医会症例検討会
3.18 神奈川県医師会倫理審査特別委員会
3.19 川崎市かかりつけ医認知症対応力向上研修会
3.21 川崎市 2011多摩川リバーサイドマラソン
3.28 川崎区幸区実地医家の会
3.31 医薬品適正使用検討委員会の開催延期

4.7  県内科医学会 学術1委員会 未確定
4.8-10 日本医学会総会(東京) 確定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地震 14 (3.16  22:00) 再掲

1.輪番停電とワクチン保存( 神奈川県はまだ確定ではありません。)

下記は、東京都におけるワクチンの停電対策です。
神奈川県についてはほぼ同じになると思われますが、庫内の温度計設置などが求
められている市町村もあります。(一部折衝中)

東京都   平成23年3月14日
冷所保存のワクチン等の停電対策について
今般の計画停電等により、医療機関に設置されている保冷庫内の温度が保持できない場
合の緊急対策を関係団体等から確認し、下記のとおり取りまとめましたので、ご連絡いた
します。

1 停電後、一度も保冷庫を開閉しなければ、庫内温度は3時間保たれる。
2 保冷庫内の温度が保たれない場合は、氷を庫内に配置する。
保冷庫の大きさにもよるが、目安としてアイスノン5~6個程度が妥当である。
なお、ドライアイスを使用すると凍結することがあるので使用しないこと。
3 ワクチン等の保管にあたっては、保管温度と共に遮光に十分注意する。
付資料
1 ワクチン類の保管温度一覧(社団法人細菌製剤協会)
2 「今般の計画停電等に伴う経口生ポリオワクチンの措置について」
(財団法人日本ポリオ研究所)

川崎市の場合
「冷所保存のワクチン等の停電対策について」
の文書で、1・・3時間保たれるとありますが、冷蔵庫の機能や大きな等もあり
このように言い切れるか疑問です。
2・・保たれない場合は、氷を庫内に配置するとありますが、1との差が不明確です。
川崎市の場合は、温度計を入れて確認してくださいとお願いしておりますので、
対応については、本市のほうが厳しいかもしれません。

川崎の小児科の先生の対応
まだ停電はしておりませんが大きめのアイスパック3-4個を冷蔵庫内上段に入れ
て扉開閉しないで、温度計(緊急避難でペット爬虫類用のセンサーコード付きの
温度計を使っています。それまでの最低温度と最高温度および現時点温度がモニ
ターできる優れもので、2千円くらいで購入できます)でモニターしながら保管
するつもりです。

 

2.
ヒブ・小児用肺炎球菌の再開のめどについてですが、各都道府県 衛生主管部局 御中

平素よりお世話になっております。

標記会議につきまして、下記日程により開催することとなりました
ので、お知らせいたします。

○開催日時:平成23年3月24日(木)16:00~18:00
○場  所:厚生労働省会議室
○議  題:小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性について

なお、開催案内につきましては、厚生労働省ホームページに掲載して
おりますので、詳細はそちらをご覧ください。

(掲載先URL)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000015dvl.html

厚生労働省健康局結核感染症課

3.
3-1
長男から
昨夜、福島労災病院 循環器内科に勤務する先生と電話で話をしました
国際親善病院時代に彼が研修していた時からの付き合いです。
いわき市にある福島労災病院は、地震による損傷は比較的軽く、診療も行う事が可能
との事です。
電気は早々に復旧し、水は給水車から確保しているようです。
ただし近隣の施設と同様、食料・油・薬・医療資材(カテなど)の供給が途絶えつつ
あり、兵糧攻めにあっているような状況だそうです。
職員は使命感から、大半の医療者がとどまり業務にあたっているそうです。
原発については、メルトダウンも折り込んで考えているそうで、そうなった際は何も
届かなくなる。
家族を遠方に逃がし、残った彼らは「いずれジリ貧になり餓死するかも」との覚悟で
日々過ごしているようです。

また別ルートで茨城のとある3次救急病院の状況も知る事が出来ました。
こちらも地震そのものによる被害は比較的軽微で、救急受け入れを含めた診療を行え
ているそうですが、
食料は既に枯渇し、病院食は1食クッキー2枚なんて事もザラではないと聞きました。
紙おむつがないため排泄物のケアがなされず、水も十分にないため清潔の維持が困難
だそうです。

これらに共通するのは、「施設や人の被害は軽微」にも関わらず「水・食料・油など
の供給不足」により、「ジリ貧になりつつある」という点です。

急性心筋梗塞に例えると、冠動脈が再潅流されていないために壊死心筋に加えて
本来サルベージ出来る心筋をも失いつつある といった状況でしょうか。
脳梗塞におけるペナンブラと言っても良いかも知れません。

被災地ど真ん中は、それは悲惨な状況で支援は十二分に必要と思いますが、周囲も崩
壊しつつある現状がうかがわれました。
声などはまだまだ元気さを保っていますが、悲痛な心情も垣間見られました。
個人では募金とお祈りくらいしか出来なく(診療体制上病院を離れられない)大変情
けないのですが、
自治体や医師会などのお力を拝借できるよう、働きかけをお願いできれば幸いです。

 

3-2
仙台市若林区の先生から

医院の1km先の高速道路の土手(?)で津波の水が止まって水の被害は免れました。
建物は壁が落ち地面は段差とひび割れ、波打ってます。今日もまだ停電です。
医院内はめちゃくちゃでしたが、被災翌日カルテ(未だ紙カルテ)と 薬品を整
理しつつ対応はじめることができました。
大病院では津波で薬が流された方や軽症(風邪など)の患者さんが なかなか受
診できずまわりまわってこられた方も多いです
インフルエンザもでています。 幸い院内処方だったので手持ちの薬品で 何と
かしのいでいますが、卸もどこまで対応してくれる
か・・・   医院に向かう自動車もガソリン不足で個人医院では 緊急車両と
して認められるのか判らないので自転車で行くし
かないかと、明日は雨・雪で放射能汚染の恐れもあるので 濡れないように言わ
れますがどうしようもありません。
避難所にも医師が居ないのでこれからが心配です。
われわれも出来る限りがんばりますのでどうぞ皆様、ご支援よろしくお願い致します。

 

3-3
横浜市大 古川政樹教授から
昨夜横浜に帰宅されました。
(これから東北へ向かわれる先生方の参考にと言うことで公開を許可していただ
きました。)

仙台派遣、報告メモ。2011年3月16日 8時
横浜市立大学附属 市民総合医療センター、古川政樹
【3月11日】
14時46分、東日本大地震
【3月12日】
12日仙台市医師会から政令都市医師会に検案のための医師派遣要請。衣食住は自己完結でとのこと。
【3月13日―15日】
《13日 日曜日》
13日8時出発
15時到着。地震発生から48時間。
医師2名、事務1名、運転手1名
ワンボックスカー、緊急車両の許可を受け、高速使用。
東北道、栃木県あたりから、道路の凹凸あり。段差の激しいところは簡便修復で対応。
一般車全面開通には時間かかりそう。
福島県内は新幹線架線の柱傾き多く、復旧には長期間かかりそう。
SA等、栃木県南部までは営業。
仙台市内。
建物倒壊や一般道路損傷自体は少ない。阪神淡路と異なると(同行した医師、阪神淡路の経験あり)。
名取川沿い、河口から10キロ?あたりまでは津波の痕跡確認。一部海水残存。
高速から接続した市内の有料道路は段差など強く通行不可能で、一般道路へ
信号等ほとんど停電。
携帯電話、メールはたまに使用可能。
15時
ご遺体安置場:仙台市北の利府町、グランディ・21 宮城県総合運動公園到着
停電。自家発電装置で照明し、その中で作業
検案前ご遺体、100体?ほど安置。
宮城県警の指揮下、他府県(警視庁、滋賀、岐阜など)検視チームと仙台市医師会医師(県警協力医師、歯科医師)が対応中。
札幌、名古屋医師会医師が到着。
2名で5例検案し18時終了。地元の方は11日から開始、12日は20時まで行ったとのこと。ボールペン、朱肉も持参物を使用。『勤務先病院のハンコがあると便利。』
ご遺体についてる発見場所住所が略記のためわからず、書類記載に、その都度、地元の方に確認必要。
ホテル確保19時到着、ツイン(エキストラベッドでトリプル)に4人宿泊。1名は寝袋。
電気、水は使用可、ガス使えず暖房、風呂は使えず。建物内でも冷え込み強い。
食事は途中で購入した、パン。ビールはホテルの自販機で購入。インターネット接続、備え付けのlanケーブルで可。
22時就寝。
札幌医師会は同じホテル。名古屋医師会は秋保温泉を予約し、現地に行ったが、結局泊まれなかったとのこと。救援者でも優先権はなし。さまざまな交渉などはすべて事務方が適切に対応。医師は検案に専念で可。
《14日 月曜日》
6時起床
朝食パン。
8時出発
途中、信号などほぼ復旧。通勤者多し。コンビニ、ガソリンスタンド、開いてるところ、開きそうなところは順番待ち列。スタンドは長蛇。
9時から18時検案。6-7グループで対応。休み1時間。グランディ・21は電気は復旧。
2名で30体。全員溺水。外部損傷は少ない。高齢者多し。検案終了したご遺体を同じ館内の別にしきられた場所で葬儀社?が棺に収め安置。身元確認のためのご家族はまだ少数。
午後、日本医師会?、都道府県医師会?経由の要請で、法医学の専門家到着。聖マリ。宿泊は宮城県警により山形に用意と。片道1時間半。
19時ホテル着。
夕食、お湯はわかせるので、お湯をいれて作る食品。カップラーメン等は横浜でも入手できなかった。名古屋医師会が山形まで行き、コンビニ弁当購入、わけてもらう。
22時就寝。
《15日 火曜日》
6時起床
朝食パン。
8時出発
道中は14日とほぼ同様
9時から12時検案。2名で10体。全員溺水。一部腐敗始まってる。
朝、川崎市医師会医師、2名到着。神奈川県医師会派遣医師は気仙沼?岩手?に向かったとのこと。仙台市内と異なり相当の困難が予想される。
体育館全体にブルーシートを敷いていたので、搬送されるご遺体は今後、増加する模様。検案作業のみ考えても大変な状況、混乱が予想される。
札幌医師会は車でないため、福島空港から帰る予定とのこと。
・少なくとも仙台市内はライフライン徐々に復旧の印象あり。
12時15分出発。
帰路、大きなトラブルはなし。
福島原発ともっとも近い箇所(50キロほど)は午後1時半頃?通過。
黒磯paは営業、暖かい麺類販売。
首都高に入り、葛西から新木場まで緊急車両も通行止めのため、その箇所のみ一般道利用。
18時病院着。衣服の被爆量チェック、0を確認し、解散。

あるとよいもの。
通常、考えられるもののほか、
実際には使わなかったが手巻き充電ラジオ(電灯、サイレンつき、携帯充電可能)、あると安心。
パソコン無線接続用のイーモバイル。
携帯電話は今、全部そうかもしれないが、ワンセグ対応必要。テレビ放送はやってるので。
他との連絡、情報収集が最も重要なので、ある程度IT機器使える方が望ましい。

古川政樹です。   給油に関する追加です。
東北道で行く場合(北から入るように推奨されてるようですが)、
高速のスタンドは少なくとも昨日は、栃木くらいまではあいてました。
一般道ではほとんど給油無理です。近隣の人も高速のスタンドに灯油なども買い
にきてました。
緊急車両が並んでいても多くは軽油なので、一般車でガソリンといえば並ばない
で変えました。
行く場合はその都度給油するのがよさそうです。

 

 

3-5
救急の医療現場から
> 主に現場で何が必要としているのかについて書いてもらいました。
> 医療機関によっては、行政と連絡が取れず現状を伝えることができず、
> ニーズが伝えられず、本当に必要なものが届いていません。転送大歓迎です。
> よろしくお願いします。
>
> 1、石巻赤十字病院(3/15夜の時点)(宮城県)
> 物資に関しては、当院は食料は何とか3食おにぎり1つだけ食べられています。
> 飲料水に関しては、一時危機的でしたが、救援が届き、今は何とかなっています。
> 雑水(トイレの水など)は本日で尽きると報告されました。
> 電気は14日より病院のみ開通しました(それまでは自家発電で最小限のことは維持できていました)。
> ミルクは迅速な支援でかなりだぶついており、むしろ哺乳瓶と乳首が不足しているとのことです、
> お湯も無いようです。
> 薬剤:絶対的に不足。インスリン、ワーファリン、降圧薬が特に不足
> 酸素ボンベも不足
> 無洗米(食料であれば水、加熱、食器の要らないもの)。
>
> 病院は慢性疾患の方が薬をもとめて群れをなし、あるいは水道が使えて電気があるので避難所として、また現在透析ができるのが当院だけなので、これを求め、また自衛隊が次々ヘリで搬送し、入院させたくても適応外とせざるを得ないもの、患者以外のもの、施設にいた寝たきりの人々などが集中し、院内そこかしこに多数の被災者が「住んで」しまっている状態です(これらの方々に食料は提供されていません)。そのため衛生(院内は既にアンモニア臭)、治安(盗難が多数発生)上の問題を呈し、その他文章で残すのがはばかられるような事態が発生しています。現在いかに最後の砦である病院を守るかというのが喫緊の課題です(これらの方々に食料は提供されていません)。
>
> 脳神経外科として状況は、外傷は意外に少なく、むしろ脳卒中が多発しています。現在の病院の能力で物資的には診療継続が可能ですが、ベッドが既に埋まって個室にベッドなしで2-3人入れる、廊下に担架で入れる等して対応していますが、そろそろ限界です(回復しても、帰る場所がない、もともと入院中の人も帰るところがない)。またマンパワーとしても2人で診療に当たっており(1名はトリアージ)、3名とも疲労が極度に蓄積しています(これは職員すべてにいえることですが)。
>
>
> 2、石巻市立病院(宮城県)
> 周囲火災と、津波で犠牲者が少数おり、診療継続不能。
> 旧市外である雄勝地区、鮎川地区、北上地区では病院を含め街はほぼ壊滅で、医療が不要になってしまった。女川地区は未だ未踏の地)。
> 石巻市内は冠水しており、自分のアパートの回りも死体が浮いている状態です。
>
>
> 3.県南中核病院(宮城県)
> 当院には岩沼、亘理、山本の海岸部を含めて被災者、患者が多数来院しています。
> 病院建物の被害はほとんどありませんが、周辺の地盤が下がって段差ができている状態です。
> 電気、水道などのライフラインは制限内で稼働中です。
> 携帯電話はつながりにくいですが、病院の固定電話は回復しています。
> 画像はCT, Xpのみ可能です。MRIは復旧の目処がたっていません。
> マイクロが損傷しており開頭術は困難です。(全体の手術そのものにも制限があります)
> 薬剤、点滴は現時点では足りていると思われますが、今後の供給しだいです。
>
> 4.東北大学病院(宮城県)
> 被災地で最も欲しいもののひとつが粉ミルクです.
> 被災地の現場では超緊急です.たとえば気仙沼や石巻です.
> 単位グラムあたりで,助かる人と未来の量は,もっとも効果的と思われます.
>
> 粉ミルクの件で補足します。まずは粉ミルク自体を供給していただくことが先決で、
> 投与の方法はその先です。粉ミルクがあることで助かる子供のために提供と運搬お願
> い申し上げます。
>
> 5、仙台市立病院(宮城県)
>
> 3月12日。地震2日目の夜を仙台市立病院で迎えました。既に400人を超える患
> 者を受け入れきましたが、現在もなお救急車(他県からの緊急消防援助隊)も含め収容依頼なし
> で搬入されてきています。仙台市内の死者もおそらく1000名を超え、宮城県内で
> は1万人を楽に超すものと思います。夕方からは他県のDMAT(災害派遣医療チーム)
> 2チームに当院に入ってもらい手伝ってもらっています。
> 病院はなんとか診療機能を維持し、電気は復旧、水道は給水車による優先給水、医療
> ガスは備蓄でやっています。市内の他院は電気が復旧しないため非常発電に依存して
> おり重油の供給がいつ再開されるかがカギです。共通のの問題点は、患者・職員の食
> 料(備蓄もそれほど多くない。コンビニは長蛇の列)、薬品・診療材料の不足(卸が停
> 電で機能せず、また壊滅状態となったところもあり、供給の見通しが立たず)等々で
> す。市立病院の建物にも一部被害があり、入室禁止箇所があるため入院患者数の制限
> を余儀なくされています。
> 3月13日。地震後3日目の夜となりました。仙台には全国各地から70を超えるDMAT
> (災害派遣医療チーム)が参集し、当院には昨日夕方から2チーム(神奈川赤十字病
> 院、置賜総合病院)、本日は交代で4チーム(新庄病院、独協医大、深谷赤十字、JA
> 中濃厚生病院)が救急診療のサポートにあたってくれています。地震直後からの受け
> 入れ患者数は500名を超え(昨日、本日の臨時日中外来を含む)、まだ続々と傷病者
> が搬入されています。電気が復旧し非常電源から解放された病院も少しずつ出始めて
> いますが、依然として医薬品、診療材料、医療ガス、重油等々の供給体制にいずれも
> 不安を抱えながら診療にあたっているのが実情です。救急患者の質も少しずつ変化
> し、元々重症外傷患者の搬入が比較的少ないのも今回の災害の特徴のようですが、内
> 因性の疾患が時間とともに増加している印象です。
> 県庁に宮城県の災害対策本部が設置され、今回初めて医師が災害医療コーディネー
> ターとして(大崎市民病院の大庭先生が実質トップでコントロール)災害対策本部に
> 入り、災害拠点病院、医師会等の無線ネットワーク(電話は全くと言って良いほど機
> 能しない)を駆使して、自衛隊による空路救出、ひき続き域外搬送(県外病院)や県
> 内・市内病院への搬送調整、DMATの出動先調整等を行っています。そのため携帯型無
> 線機を常に携帯しながら絶えることのない余震が続く院内を動いています。
> 通常の救急医療体制に戻るにはまだまだ時間が必要でしょう。
> 一緒に働く病院職員や救急隊員の中にはいまだ家族の安否が不明の人たちも少なから
> ずいます。
> 多方面からの御支援、励ましを糧として今日も院内泊です。
> 3月14日。地震4日目の夜を迎えました。
> 石巻市立病院が病院機能を維持できなくなり、ほぼ全入院患者を自衛隊の大型ヘリで
> 霞の目駐屯地は搬送し、そこから仙台市内の病院、あるいは県外の病院へ搬送してい
> ます。また東北厚生年金病院も電気が復旧せず、非常発電用の重油の供給が途絶える
> 等のために患者の他病院搬出をはじめています。仙台市内の病院の受け入れキャパシ
> ティもかなり苦しくなっているのが現状です。
> 本日も県外DMAT(愛知医療センター、千葉県救急医療センター)の医療支援を受け、
> 心の底から有難く感じています。
> 3月15日。地震5日目です。当院屋上の煙突(鉄製の煙突周囲をコンクリートで固
> めたもの)に崩落の危険があり再評価の結果、仙台市立病院本館の放射線、検査部門
> はほぼすべて立ち入り禁止区域となり、また病棟もナースステーションを含め東西と
> も立ち入り禁止となったため今後入院患者数を制限せざるを得ず、また現在手術も臨
> 時のみで、お産も制限されそうです。それでも救急患者の収容要請は途切れることが
> ありません。病院の診療能力の低下はやむを得ないものの、できることをやっていく
> しかありません。
>
> 当院での診療状況は、外来は通常通り開設、救急対応もいたします。
> 検査機器はCT, MRI, DSAとも稼働します。ただし、MRIは緊急対応のみです。
> 手術は、手術室のダメージのために制限がありますが、開頭・穿頭ともに可能です。
> 今回の地震後、急性硬膜外血腫、気管切開などの手術を行っています。
> 脳内出血、急性硬膜下血腫、視神経管骨折など、通常であれば開頭手術を行っている
> ケースも入院していますが、災害対応優先のため、あきらめざるを得ないケースも多数入院しています。
>
>
> 6、米沢市立病院(山形県)
> 山形県へは福島からの被災された方々がいらしてきています。 当院でも昨日被爆疑
> いの方10人程度ERへ訪れ被爆チェックしておりました。(幸いゆゆしき問題のある方
> はおらず、服を脱がせて預かった程度でした。)おそらくこの後も増えていくと思わ
> れます。山形もガソリンが手に入らなくなりました。
>
> 7、磐井病院(岩手県)3月15日
> 幸い建物の損傷がなく水や燃料の備蓄分で診療を続けられています。
> 一関市旧市街は電気水道とも部分的に復旧していますが、病院は電源のみ昨日か
> ら供給が始まりました。水道は今日来るか明日来るかといったところです。市民
> 生活では燃料の不足が深刻になってきているようで、開くかどうかわからないGS
> に長蛇の列です。通勤の足が確保できず病院に泊まり込む職員もいます。地震の
> 被害そのものはライフラインの寸断が主なもので、建物被害はさほどなく、これ
> らは宮城県のほうがひどいようです。患者トリアージの甲斐もあって院内は大混
> 乱にはなっておらず、重症患者の受け入れもさほど多くはないようです。津波か
> らの生存者は数名搬送されてきました。脳外科は初日の急性硬膜外血腫と、昨日
> 急性硬膜下血腫を受け入れただけで、緊急手術もどうせできないので比較的暇で
> す。薬剤や材料は不足しており、点滴をなるべく減らし、外来の処方日数も制限
> しています。いつまでもつのかは不明ですが、現在特に必要なものとしてお願い
> したいものはありません。
> 電気が来たことでおいおい復旧するでしょうが、固定電話;携帯電話ともにつな
> がりにくい状況でADSLなどももちろん不通です。院内では岩手県の行政ネットが
> 生きておりweb-mailは可能です。
>
> 8、宮城病院(宮城県)
> 電気、水道、電話、携帯など復旧の見込みもなく、救急車も連絡手段が無く
> 突然搬送されて来るのを待つ状況です。検査は単純写と採血がなんとか使えますが、
> CTなどは動いていません。

>> 同窓会会員ではないのですが、MLに加えてもらっております。
>> 今回の大地震・大津波で被災された方はいらっしゃいませんか?
>> みなさん大丈夫でしたか?
>> 確か日立総合病院に勤めた方がいたような気がしたのですが。
>> 当院はDMATチームを派遣したり、津波に呑まれて受傷した多発肋骨骨折・血気胸の患者1名を広域搬送で受けて治療しています。
>> しかし、阪神大震災で多数みられたクラッシュ症候群の患者さんは驚くほど少ないようです。
>> つまりほとんどが死亡して見つかっているようです。
>> 地震+津波+火災の複合災害の恐ろしいところです。
>> これからは、被爆診療が中心になるかもしれませんね。
>> ではまた。

被災地の医療ニーズ情報提供のお願い

私たちは、被災地の医療の現状や、不足する物資、医師、看護師などの応援要請、後方医療支援が必要な患者などに関する情報をメールでご連絡頂き、迅速に集約・整理して関係者に配信することで問題解決への一助となるべく活動を開始しています。
一刻も早い支援を実現していくためにも被災地からの情報提供が不可欠です。寝食の間もない激務の中、更なるお願いで恐縮ですが、現場の情報、医療ニーズを私たちまでご連絡下さい。
また、yahoo! JAPANのホームページ上でも同様の趣旨にて、「被災地の医療提供体制を支援する会」という掲示板を作成致して頂きました。併せてご利用頂けると幸甚です。

【青森県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/h3B1y9
【岩手県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/hEWsbj
【茨城県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/eCHiiR
【福島県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/hnJBO1
【宮城県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/fwH18g

3-7
MRICから
被災地の現状?東北大学病院から
東北大学病院 腎高血圧内分泌科
竹内陽一
2011年3月16日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
--------------------------------------------------------------------
テレビからの映像通り、宮城沿岸都市は悲惨な状況です。
一方、仙台市内は高層ビルを含め家屋の外壁にヒビがはいったり、一部が落下したりといった程度の被害で住む場所も多く、半壊、全壊している建物は少ないように思います。火災に関しても一部で小火が見られましたが、現在は鎮火されています。大学病院一 体と市街地中心部から次第に電気、水道が復旧し始めています。かろうじて開店しているコンビニや少ない公衆電話には長時間並ぶ必要があり、携帯の充電も切れて情報収集が困難ではありますが、仙台市街地の一般市民の方々は意識的に通常通りの生活をしようと努めています。しかしながら夜間は、暖房設備もまだ不十分なため 凍える夜を過ごしています。
私を含めた医療者自身、ラジオからローカル情報を部分的に得ることは出来ますが、おおむねテレビの限定的な情報源しか頼りに出来ていません。宮城県全体の被災状況、被災地における診療可能医師と人数を正確に評価したい医療者も多いだろうと推測します。
大学病院内での現状は、院内エレベータは復旧、各部門限定的ですが稼働し始めています。救急外来には宮城沿岸水難被災地からは重傷外傷患者はほとんど来られていません。逆に本来急患センター対応レベルの熱発などの軽症患者も散見されます。一方、一部の市立、国立病院に外傷、瀕死患者、ブラックタグが集中 していると聞いています。来院前の時点での患者のトリアージがアンコントローラブルな状況なのだと思います。
宮城県北の10数個の透析クリニックは初め無線通信していましたが、医療行為自体が不能となり医療スタッフを始めほとんどのスタッフが撤退しています。透析可能な全ての中小維持透析病院(クリニック)でも透析液、電力を数日分すら確保できていない状況です。透析患者各個人との連絡手段も断たれており、維持透析患者が孤立しています。
確かに、3/14に入り急激に透析水、電気系統が供給されて、クリニックでの透析が次第に稼働しつつあります。病院が倒壊した被災地を除き、その近隣の宮城県北の諸透析クリニックは3/14から小規模ながら稼働を始めています。それに伴い、材料類(ダイアライザー、ヘパリン、フサンなど透析関連薬剤)とME等の透析技師とナースの需要が高まっています。
しかしながら、絶対的に透析可能な病院が足りていません。現在、大学病院を含む透析可能な一部の病院が24時間透析をフルで回し続けていますが、絶対数不明の地方都市からの維持透析患者が次第に増えてきておりパンク寸前の状況です。各患者で一度透析を回せても次回の透析場所が既に確定できません。山形や近隣県にも当院本部の透析ネットワークから要請して徐々に受け入れしてもらっている状況です。透析患者を透析可能な地方中核病院へ一時的に通院透析させることが可能かを検討していただきたく思います。

 

3-8
京都府立医大集中治療部、橋本悟先生から
下記に関連して東北6大学の希望項目についてのまとめをアップしました。出所は同じです。ご参考になれば幸いです。
これを受けて各自治体がどうされるかです。私共はとりあえず供出できるものをリストアップするというだけで、近隣病院への声掛けについては未定とのことです。
http://www.jsicm.org/pdf/20110315_univ.pdf

 

3-9
「陸の孤島」南相馬への給油・(明るいうちの)空輸が急がれます

南相馬市内で屋内退避勧告が出ている地域のうち、物資は尽きた後も配給はなく
困っているところもあり、川俣町(中通りと浜通りの境)まで取りに来い
と言われているとのこと(山道を車で40分!)。
南相馬市立病院も医療資器材は底を尽き、また、
屋内退避勧告のため物資がさらに届かないとのこと。
南相馬市長の「国は見捨てたのか」発言が、本当にその通りの状態です。
ヘリで物資を投下するとか、方法がないのでしょうか。
幸い、宮城県側の被害の全容が見えてきましたが、実は福島県内の被害がまだ
見えないところがあります。
津波被害の著しかった、新地町、相馬市、南相馬市、いわき市が、
情報が発信されないだけで深刻なようです。
しかし、JA長野号が福島市へ到達するだけでも、貢献には繋がります。
まずは、到着して欲しいです。
南相馬市からは、ツイッターで発信できませんかね。
若干、電力が通じるところもあるようですが。
とにかく、可能な限りのSOSを発信し続けるしかありません。

 

4.
4-1 輪番停電の電子カルテ対応
>輪番停電時のダイナの使い方についてご教示ください。

当院では、恥ずかしいことに院内パソコンにUPSがついておりません。つけるべきと
思っておりましたが、今朝6:40分から9:40まで停電でした。
昨日診療終了後、USBメモリーに データダイナ、cnt、MDIC などバックアップして
ノートパソコンでダイナをスタンドアローンで使えるようにしておきました。(うち
のノートパソコンは古く、とっくにバッテリーは使えなくなっております。)
電源は、3980円でかった車のバッテリーを二つ並列でつなぎ、DC/AC inverter
(200W)2980円でインクジェットプリンター40W ノートパソコン 75Wで使用してみ
ました。
DC/AC inverter は安いので擬似正弦波だと思いますので、心配だったのですが無
事使用できました。インクジェットプリンターも問題なく使え、処方箋を打ち出せま
した。結局9時から4人の患者さん(みな再診の方)を診療しましたが40分ほどの使用
は問題ありませんでした。停電が解除された後、USBメモリーのデータダイナで、本
来のデータダイナを書き換えました。

 

4-2
当院では停電中は処方箋、領収書は手書きで対応するつもりです。
点数計算などはバッテリーが14時間もつとうたっているレッツノートに
させる予定です。
具体的にはレッツノートをLANにつなぎこれをサーバーにします。
(クライアントからノートのDataDyna.mdbにリンクする。)
停電が始まればデスクトップのクライアントを
シャットダウンし(一応UPSが付いています)、ノートのクライアント
(勿論ノート内のDataDyna.mdbにリンク済み)を起動し作業開始。
ダイナの計算した領収書金額や処方箋を手書きしてお渡しするという算段です。
これならシームレスに作業が続けられます。
(DataDyna.mdbのコピー作業が不要)
と段取りしていますが、未だに停電がありません。
従って上記の手はずまだ検証できていません。
追:
下のような「お知らせ」と「停電中!!」のパンフを裏と表にして
通常は「お知らせ」、停電中は裏返す様にするつもりです。

パンフ1
お知らせとお願い
今回の未曾有の大震災の結果「輪番停電」が実施されることになっております。
「輪番停電」の場合,当院では事務作業が手作業になります。
また,処方箋,領収書なども手書きになります。
後日精算が必要になることもあるかと思いますので領収書は保存しておいてくだ
さい。

手作業につきお待たせすることもあるかと思いますが宜しくお願いいたします。

 

5.

5-1
東京の安藤先生から

五十嵐先生も書かれましたが、下記1)のうち、開業医の現場で
も普通に必要とされる「チラージンS」が下記、
---------------------------
a)唯一の「チラージンS」製造元が損傷、で、その製造元から
の正確な情報提供は今夕になる、
b)いつでも手に入る薬品だったが故に、都内卸や薬局での在庫
も少なく、ゾロの「レトビロキシンナトリウム(サンド)」は更
に少ない、
----------------------------
当地の薬剤師会からの情報では製造元の復旧はかなり先になる、
とのことで、早晩、行政も動き出すと思いますが、地域の医療連
携も必要、かと。(^-^;)ゞ
------------------------------------
1)緊急性高いデスモプレシンなど迅速補給を-東日本大震災対
応で:
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/region/cabrain-32999.html
・緊急性の高い医薬品としてデスモプレシン、コートリル、チラー
ヂンSの3剤を挙げている。
2)あすか製薬:
http://www.aska-pharma.co.jp/pdf/company/news20110314
http://www.aska-pharma.co.jp/company/organization.html
・いわき工場と西東京工場
3)東日本大震災:製薬各社の工場も損傷:
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/2230.html
・あすか製薬は、いわき工場の建物が一部損傷した。機械・設備
の点検後に、操業再開時期を判断する予定。
4)震災の影響(佐賀医大総合診療部BLOG):
http://sagageneralist.blogspot.com/2011/03/blog-post.htm
--------------------------------------

 

青森本田先生から

・人工呼吸器を利用する在宅医療患者の緊急相談窓口の設置について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014wz7.html

・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震にかかる災害救助法の適用について
(第9報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014j2y.html

・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について(第15報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014wko.html
・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について(第13報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014swz.html

・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震にかかる災害救助法の適用について
(第8報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014j2y.html

◇日本医師会の東北地方太平洋沖地震対策について
3/15の会見資料を掲載しました。
⇒ http://www.med.or.jp/teireikaiken/

◆東北地方太平洋沖地震に関連する情報
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/
◇地震などの災害時における保険診療等に関する情報
・東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負
担金等の取扱いについて
・東北地方太平洋沖地震に伴う労災診療の取扱いについて
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/hoken/
◇東北地方太平洋沖地震により被災した要介護高齢者等への対応について(PDF) 
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/
◇全国の医師会及び会員に対する東北地方太平洋沖地震義援金の呼び掛けに
ついて
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/eq20110315a.html

◆都道府県医師会宛て文書管理システム
◇東北地方太平洋沖地震における日本医師会災害医療チーム(JMAT)派
遣についてのお願い
◇人工呼吸器を利用する在宅医療患者の緊急相談窓口の設置について
◇医療機関における計画停電に伴うエレベーター利用に関する注意喚起等に
ついて
◇東北地方太平洋沖地震による東北電力の計画停電に係る厚生労働省事務連
絡について
◇「東北地方太平洋沖地震」における妊産婦、乳幼児への対応について(協
力依頼)
◇東北地方太平洋沖地震による計画停電に係る厚生労働省事務連絡について
◇東北地方太平洋沖地震による計画停電について
⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/bunsyo.cgi

◆日医インターネットニュース 2050号
・災害対策本部を設置
・厚労省に対して、全面協力を申し入れ
・輪番停電「医療機関への送電心配」
・対策本部の設置など、情報収集に動く
・地震発生4分後に対策本部設置
⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/news/netnews/net2050.html

東北地方太平洋沖地震に関連する情報
◇地震などの災害時における保険診療等に関する情報
◇日本医師会行事の中止について(お知らせ)
◇「東北地方太平洋沖地震」に伴うチェーンメールにご注意ください
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/
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妊婦らへのヨウ化カリウム投与で見解- 日産婦学会

 東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の事故を受け、日本産科婦人
科学会は3月15日、放射線に被ばくした妊娠・授乳中の女性へのヨウ化カリウ
ム投与に関する見解を発表した。被ばく線量が計5万マイクロシーベルト以上
の場合、50ミリグラムのヨウ化カリウム錠剤2錠を1回服用することを勧めてい
る。ただ、妊婦が40歳以上の場合、服用後の甲状腺がんの発症率の低下が見込
めない可能性もあるとしたほか、ヨウ素過敏症や造影剤でアナフィラキシー反
応の既往歴のある妊婦は服用しないよう求めた。

【関連記事】被災地の安定した医療提供体制確保を医療用酸素ボンベ不足で厚
労省対応被災地に有志会員をボランティア派遣へ人工呼吸器の在宅患者の相談
窓口を設置要介護認定の上限延長で改正省令を公布

 見解では、被ばく後に放射能汚染のない場所に移動し、安全な水と食べ物を
摂取している場合は1回の服用で十分と説明。しかし、その後も5万マイクロシー
ベルト以上の被ばくを受けた場合は、1日1回計100ミリグラムの服用を勧めて
いる。
こうした治療を受けた妊娠・授乳中の女性の新生児や乳児については、甲状
腺機能の異常が懸念されるため、新生児は生後すぐに、乳児では適切な時期に
TSH、free T4などを測定し、必要であれば甲状腺ホルモン補充療法などを行う
とした。

 一方、ヨードチンキやルゴール液などは内服用ではない上、ヨウ素含量が少
ないことなどから、ヨウ化カリウムの代替品として飲まないよう求めたほか、
海藻などを食べても十分な効果がない可能性があるとしている。

( 2011年03月15日 17:07 キャリアブレイン )
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日医工がヨウ素剤供給2011年3月15日 提供:共同通信社

福島第1原発で爆発事故が続いたのを受け、後発医薬品大手の日医工(富山市)
は14日、放射線障害の予防用に使うヨウ素剤約25万人分を福島県の医薬品
卸会社に発送したと発表した。

 日医工の在庫は約80万人分あり、緊急事態に備えて増産も進める。

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医学書院ウェブサイトでは,雑誌『JIM』(15巻8号)「特集:災害被災地に
おけるプライマリ・ケア」を,当面の間,全文無料で公開いたしております。
被災地での救助活動に,少しでもお役立ていただければ幸いです。
http://fofa.jp/1032/c.p?02c6mZo16LS
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医療機関から被害報告なし 計画停電の4県で厚労省2011年3月15日 提供:
共同通信社

 厚生労働省は14日夜、東京電力による計画停電が行われた茨城、千葉、山
梨、静岡の4県から医療機関で停電による事故などの被害報告がなかったこと
を明らかにした。在宅療養中の患者が人工呼吸器など医療機器を使用できない
ことに伴うトラブルの報告もなかった。

 厚労省では医療機関や医療機器メーカーなどに事故が起きた場合は県に報告
するよう求めていた。

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宮城)「市立病院収容限界」仙台市長2011年3月15日 提供:読売新聞

 奥山恵美子・仙台市長は14日午前の市災害対策本部会議のあとで記者会見
し、もうじき災害発生から72時間に達することについて、「いろいろな対策
を取ってきたが、想定を上回る被害で、現在はとてもつらい気持ちだ」と表情
を曇らせた。

 また、「市立病院は収容人員がもう限界。関東と東海圏の病院へ、重症者を
受け入れてもらえるように域外広域搬送を要請したい」と話した。
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食料不足の訴え
14日午後メールが読めるようになりました。
当院では、土曜日の明朝より、救急部と相談して重症患者の収容を重点的に行
うこととしました。
当重症病棟部では人工呼吸器のある限り重症患者を引き取るようにと病院長
指示があり、体制を整えて今日まできました。しかし、月曜日15時現在呼吸管
理が必要になった患者は津波にあわれ誤嚥性肺炎患者一人です。報道にあるよ
うに沿岸部は壊滅状態ですが、内陸部は30数年前の宮城県沖地震と比較して建
物の損傷が少ないような印象があります。現在問題になっているのは、重傷者
ではなく、食料問題です。患者家族や 一般市民が必要な食料が手に入らない
状態が続いており、沿岸部に近いところでは暴動が起こるのではないかと心配
されています。もし、皆様の力が必要になったときにはお願いしたいと思いま
す。よろしくお願いします。

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医師らに食事行き渡らず 救援活動に支障の恐れも2011年3月15日 提供:共
同通信社

 東日本大震災で大きな被害を出した岩手県や、宮城県沿岸部の災害拠点病院
で働く医師や看護師など病院職員用の食料が不足していることが14日、分か
った。ようやくつながった病院から県の担当部局への電話で「被災者優先なの
は百も承知だが、このままでは救援活動に支障が出る」との悲痛な声が相次い
で伝えられたという。

 岩手県の県立病院で働く職員は計約4800人。震災を逃れた職員の多くが、
勤務地で医療活動に当たっている。県の災害対策本部には「市町村役場には食
料が届いているのに、われわれのところに回ってこない」といった声が寄せら
れた。

 同対策本部は「最も被害がひどい沿岸部の病院とは今もほとんど連絡が取れ
ない。状況はより深刻なはずだ」として、こうした病院向けに救援物資の新た
な輸送方法を検討中だ。同様の訴えは宮城県にも寄せられているという。

 原子力発電所を抱える福島県では、爆発事故で避難してくる被災者への対応
で精いっぱいで、医療従事者の状況まで配慮できないという。担当者は「自己
責任で調達してもらうようにしているが、要望があればできるだけ対応してい
きたい」と話した。

【お知らせ】東北地方太平洋沖地震 支援要望/支援します受付 救援募金受
付 専用掲示板 開始いたしました
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一般医療ニュース 家族の無事信じ治療 若手医師「やるしかない」 救命
のとりで、大船渡病院 「濁流 町が消えた」2011年3月15日 提供:共同通
信社

 連絡が取れない家族の無事を信じ、「やるしかない」と患者の治療を続ける
若手医師。持病を抱えるお年寄りは「ここが残って本当によかった」。救命救
急センターを併設する岩手県立大船渡病院(大船渡市)。停電、医薬品不足、
極限状態のスタッフの疲労...。さまざまな困難に直面しながら救命の「最後
のとりで」として24時間診療を続ける。

 地震から4日目の14日午前9時。ロビーは300人以上の患者であふれか
えった。さらに受付には50人近い人が並ぶ。市内のほかの病院は壊滅状態。
医療器具を滅菌する機械は故障したままで、予定していた手術は全て延期とな
った。

 研修医の山下晋平(やました・しんぺい)さん(28)は一関市に住む両親
や、仙台市の兄と連絡が取れないまま、患者の治療を続ける。

 骨折の手術中だった11日午後2時46分、大きな揺れに襲われた。余震も
続く中、スタッフ7人で患者と医療機器を押さえながら、午後6時までかけて
手術を乗り切った。

 スタッフは約400人態勢で3交代のシフトを回す。食事はカップ麺や栄養
補給用の携帯食ぐらいしかない。疲労はピークに達しているが、山下さんは自
らに言い聞かせるように語った。

 「家族のことを考える余裕はなく、大丈夫だと信じている。患者さんは次々
と押し寄せてくる。ひたすらやるしかない」

 急患のほか、持病で通院するお年寄りも多い。池津和義(いけつ・かずよし)
さん(84)は呼吸器系と前立腺の病気があり、症状を抑える薬を受け取りに
来た。「これがないと死んでしまう。この病院が残っていて本当によかった」
とほっとした顔を見せた。

 同病院の村田幸治事務局長によると、地震直後から停電となり、自家発電を
続けてきた。燃料の重油は数日分しかなかったが、13日夜に電気の供給が再
開され、危ういところで病院の機能停止は免れた。だが、輸血用血液や医薬品
のストックは底を尽きかけており、物資の確保が大きな問題となっている。

 約450人いる入院患者向けの食料は14日にほぼなくなった。15日以降
はわずかに残る米と、実家が農業をしているという職員数人が野菜を持ち寄っ
てしのぐしかない。

 「明日なくなるかもしれない薬だってある。何もかもが足りない」。村田事
務局長は窮状を訴えた。
----------------------------------------------------------------------
震災避難所 高齢者に配慮2011年3月15日 提供:読売新聞

簡易トイレ確保/水分、食事しっかり

 大勢の被災者が身を寄せる避難所。長引く避難所生活には高齢者などへの気
配りが欠かせない(13日午後、宮城県南三陸町で)=大野博昭撮影 東北地
方を中心に甚大な被害を及ぼした東日本巨大地震。避難生活が長引くことが予
想され、特に高齢者や持病がある被災者にとって、体調管理が極めて重要にな
る。

 阪神大震災で被災者を受け入れた福祉関係者や識者らは、「避難所を運営す
る人や、周囲の人たちが気配りを」と話し、状況を見守っている。

 運営する施設で多くの被災高齢者を受け入れた兵庫県尼崎市の社会福祉法人
「きらくえん」の市川禮子(れいこ)理事長は、「お年寄りにとって、避難生活
でつらいのはトイレの問題」と指摘する。阪神大震災の避難所では、たびたび
用を足すため立ち上がって周囲に迷惑をかけないよう、高齢者が、トイレに近
い入り口付近に固まっている姿を見かけた。

 入り口は風が吹き抜ける場所が多く、長く過ごしていると、風邪や肺炎を引
き起こしかねない。「避難所を運営する人は、ポータブルトイレを用意し、周
囲から見えないようにカーテンなどで隠すなどの配慮をしてほしい」と呼びか
けている。

 「震災下の『食』」などの著書がある甲南女子大名誉教授の奥田和子さん(食
デザイン学)も、高齢者が周りに気を使いすぎることの弊害を指摘する。

 避難所で、トイレを我慢するため、水分を控える人が多かった。奥田さんは
「限られた空間で同じ姿勢をとり続けたうえ、水分が不足すると、命取りにな
りかねない」と強調する。静脈に血栓がたまり、エコノミークラス症候群を引
き起こしやすくなるからだ。意識して体を動かし、こまめに水分補給をしてほ
しいという。

 また、震災直後は、食欲がなくなる被災者が目立ったという。奥田さんは、
「体力を落とさないためにも、できるだけ食事を取ってください」と訴える。
まだ寒いなか、体育館などで集団生活をしていると、インフルエンザや風邪な
どの感染症が広がる恐れもある。予防のためにも、しっかり食べ、体力を維持
することが重要だと強調する。

 要介護者や高齢者らには、おかゆや流動食など喉を通りやすい食べ物が望ま
しい。炊き出しなどを通じて出される温かい食べ物を食べると、体が温まるだ
けでなく、気持ちもやわらぐ。「行政サイドで、できるだけ早く対応してほし
い」と話している。

 避難所でボランティアの受け入れにかかわった元流通科学大教授、塚口伍喜
夫(いきお)さん(73)(社会福祉学)は、持病のある避難者に「どのような
配慮を必要としているのかを、周囲に伝えてほしい」と呼びかける。阪神大震
災当時の避難所では気後れして、病気について話せない人が多いと感じた。「適
切な措置を受けられなければ、命に関わる。勇気を出して」と力説する。

 一方、人工透析などの処置や、投薬をどこで受けられるのかといった情報も、
極めて重要だ。塚口さんは「行政や医療機関は、積極的に避難所などに伝えて」
と提言している。

 

原発がどんなものか知ってほしい
平井憲夫
http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html
私は原発反対運動家ではありません。 二○年間、原子力発電所の現場で働い
ていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論
争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知ら
ない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみな
さんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差
別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 

あるMRさんから
前任地だったが当時担当の医師の診療所が影も形もなくなっている
牡蠣養殖をしていた知人が、山に駆け上がって奇跡的に助かった。後ろを走った
人がなみにさらわれて行方不明。

 

医師会関係 中止の事業 (3.16追加)

3.16 県医師会FAXニュース中止
3.16 臨床泌尿器科医会 公平先生より
3.17 神奈川県後発医薬品協議会の開催中止
3.17 川崎市肺がん読影会研修会
3.18-20 日本循環器学会総会(横浜パシフィコ)
3.18 川崎市医師会自賠責研修会
3.18 川崎小児科医会症例検討会
3.18 神奈川県医師会倫理審査特別委員会
3.19 川崎市かかりつけ医認知症対応力向上研修会
3.21 川崎市 2011多摩川リバーサイドマラソン
3.28 川崎区幸区実地医家の会
3.31 医薬品適正使用検討委員会の開催延期

4.8-10 日本医学会総会(東京) 未確定

 

 

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