地震 18 (3.24  23:45)


羽鳥@幸区 川崎です。
( 配布不要の方はご連絡をください。->yutaka@hatori.or.jp )

過去記事はこちら 
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_/touhokujishin_1103/touhokujishin_top.html

羽鳥@幸区 川崎です。
7 の表題訂正です。

( 配布不要の方はご連絡をください。->yutaka@hatori.or.jp )

過去記事はこちら 
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_/touhokujishin_1103/touhokujishin_top.html

INDEX
1.日本医師会 情報提供16
2.東京都の水道水、乳児の摂取制限を解除
3.放射能漏れと内部被曝
4.JMAT災害医療チーム
5.医療用医薬品の支援 
6.計画停電調査 保険医協会
7.「小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について」の
とりまとめについて 4/1再開予定
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_/touhokujishin_1103/wactin_110324.pdf

 


 

0.川崎市の計画停電 
3月25日(金)の予定は、次のとおりです。
<停電を実施しないグループ>
・第1グループ(川崎区の一部)
・第3グループ(幸区の一部、中原区の一部)
・第4グループ(川崎区の一部、幸区の一部)
・第5グループ(高津区の一部、宮前区の一部)

 

1.日本医師会 情報提供16
東北地方太平洋沖地震:情報提供第十六報
都道府県医師会御中
郡市区医師会御中平成23 年3 月24 日19:00
日本医師会
○ JMAT の参加と活動はさらに活発になっており、本日15 時の時点で派遣中(派遣済
みを含む)111 チーム、準備中88 チームとなっています。なお、現在岩手県においては4
月まで調整済みで十分な予定が立っている状況です。4 月以降では、今後も引き続き可
能な限り、同一の被災地に継続して医療ケアができるチーム(人員を交代しながら)で、
支援をお願いしたいとのことです。また、茨城県においては被災県ではありますが、岩
手県、宮城県、福島県よりは被害が少なくかつ災害医療について充足しつつあることに
より、茨城県医師会から他の県の支援に振り分けて戴きたい旨連絡がありました。茨城
県への支援を準備していた県におかれましては東北3 県への支援に変更をお願い申し上
げます。
○東京電力による計画停電が続いていますが、その日の電力需給によって、停電実施す
るかどうか判断されています。実施された地域の医療機関では大変な苦労をしている実
態が明らかになっています。当初は、3 月13 日菅首相が発言して翌日月曜日の早朝より
実施するということでしたが、医療機関では十分な準備ができておらず、また、在宅で
人工呼吸器、在宅酸素療法などを行っている患者に対して、注意喚起するなどもなかっ
たため、厚生労働省指導課などへの抗議を行った結果、翌日月曜日に関しては実施しな
かった経過があります。その後、東京電力も規模の大きな基幹病院などは計画停電の対
象とはしないこととしていますが、その他の医療機関においては停電が実施された場合、
自力で解決しているのが現状です。技術的には、医療機関が多数あるため、すべての医
療機関を停電の除外とすることは困難であると言われています。医師会としても、事前
に物的な協力(酸素ボンベや自家発電機などの貸し出し)をすることが考えられますが
実施にはなかなか至っておりません。今後、夏に向けてますます電力の需要が増えてい
き深刻な状況となりますので、この問題については対策本部で検討を続ける必要がある
と考えております。なお、東北電力も需給によって計画停電を実施することとしていま
したが、現在のところ停電は一回も実施しておりません。以上

 

2.東京都の水道水、乳児の摂取制限を解除
2011.03.24 Thu posted at: 15:30 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30002243.html
------------------------------------------
東京都内の浄水場の水道水から国の乳児摂取制限の指標を上回
る濃度の放射性物質が検出された問題で、東京都水道局は24日、
同日午前の検査では指標を下回ったと発表した。
これにより、東京都は乳児の飲用に使用してもさしつかえないと
し、乳児の水道水摂取に対する制限を解除した。
午前6時に金町浄水場で行った検査の結果、放射性ヨウ素の濃
度は水1キロあたり79ベクレルだった。22日夜の検査では2
10ベクレルが検出され、東京都は23日に乳児の飲用に水道水
を使わないよう呼びかけていた。1歳以下の乳児にとって安全と
される厚生労働省の指標値は100ベクレル。

2-2 東大病院放射線治療チームTwitter より
ある方にお願いして、煮沸によるヨウ素の濃度変化を検証する実験を、水道
水中に含まれるI-131 を対象に行いました。その結果、水道水を煮沸すればす
るほど水蒸気だけが飛んで、I-131 が濃縮されました。もし、煮沸しようとされ
ている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。
昨日、東京都葛飾区金町にある都の浄水場の水から210Bq/L(1 リットルあ
たり210 ベクレル)の放射性ヨウ素131 が検出されました。水道水中の放射性
ヨウ素濃度の上昇は、空気中のヨウ素が昨日の雨と共に江戸川などの河川に流
れ込んだことによると考えられます。
もし210Bq/L が長期間続くと仮定し、成人でがこの水を毎日1 リットル飲む
とすると、約1 年間飲み続けた場合に1 ミリシーベルトに達します。本来は、
ヨウ素は「崩壊」によってどんどん減っていくので、実際はもっと少ない被ば
く量になります。
「公衆被ばく」の限度が100 ミリシーベルト(累積)です。つまり、210Bq/L
(1 リットルあたり210 ベクレル)のヨウ素が含まれる水道水は、「公衆被ばく」
限度の1/100 程度ですから、問題のないレベルであることが分かると思います。
胎児と乳児でも、少なくとも10 ミリシーベルト(累積)以上の被ばくがない
と、身体的な影響が生じないことが知られています。乳児の場合、粉ミルクな
どで、一日1?飲むとすると、約1 年で、やっと10 ミリシーベルトに達する計
算になります。
昨日水道水を飲んでしまったと心配される方がおられるかもしれませんが、
数回程度では、乳幼児、成人ともに、全く健康に害はありません。

 

3.放射能漏れと内部被曝
一般社団法人サイエンス・メディア・センター ・(社)SMC
放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310
-----------------
放射能漏れに対する個人対策
山内正敏  スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

測定から避難まで半日かかると見積もり、状況が刻々と悪化する時:
(1) 居住地近くで1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、
緊急脱出しなければならない= 赤信号。
(2) 居住地近くで100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、
脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。
(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、
居住地近くで300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達したら、
緊急脱出しなければならない= 赤信号。
(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、
居住地近くで30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達したら、
脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。

(2)や(4)の1割以下(居住地近くでの値が、普通の人で10マイクロSv/時、妊娠初期の人
で3マイクロSv/時)なら安心して良い

 

3-1 青森本田先生から
30キロ圏外の一部、内部被曝の可能性 極端な例で試算
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230465.html

原子力安全委員会
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の試算について
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf

北茨城市の累積放射線 3月14日ー23日11日間 73km
------------------------------------------------------
いわきでピークは10マイクロSV/h程度ですが、73km離れた北茨城で
積分値は累積で300マイクロSv/11日。平均すれば30マイクロ/日です。
かつ3月21日から増加しています。
黄信号である30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)には届いてはいません

現在の状況はしばらく続く
--------------------------
今回の状況は即座には解決しそうになく、まだしばらくは続きそうです。
注意深い積算値などの観察が必要です。

参考
-------
1 ミリシーベルト(mSv) = 1000マイクロシーベルト

放射能漏れに対する個人対策
山内正敏  スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

測定から避難まで半日かかると見積もり、状況が刻々と悪化する時:
(1) 居住地近くで1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、
緊急脱出しなければならない= 赤信号。
(2) 居住地近くで100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、
脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。
(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、
居住地近くで300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達したら、
緊急脱出しなければならない= 赤信号。
(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、
居住地近くで30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達したら、
脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。

(2)や(4)の1割以下(居住地近くでの値が、普通の人で10マイクロSv/時、妊娠初期の人
で3マイクロSv/時)なら安心して良い

北茨城市;発災地から73km
福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地
http://www.benricho.org/map_straightdistance/

茨城県の北茨城市と高萩市については、積分値をエクセルで計算して、下記サ
イトで公開しています。

「茨城県北と福島県いわき市の放射線量の状況」
http://eq201103.blogspot.com/2011/03/radiation-monitor-data-snapshot-at.html

一般社団法人サイエンス・メディア・センター ・(社)SMC
放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310

放射線被ばくに関して:李玲華・ドイツ重イオン研究所
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1137
どれだけリスクが増加するかについてですが、ICRP2007年勧告では、がんで
は0.055 /Sv(Sv-1)、遺伝的影響では0.002 /Sv、合わせて0.057 /Svの損害リ
スク係数が見積もられています。これは、がんや遺伝的影響の出るリスクが1
Svあたりでそれぞれ5.5 %、0.2 %増加するということを意味します。例えば10
0 mSvを被ばくした場合は、リスクはそれぞれ0.55 %, 0.02 %増加します。こ
こで、次世代への遺伝的影響は被ばく者本人ががんになるリスク係数よりも20
倍以上低いという事を強調しておきたいと思います。普通に日常生活をすごす
人ががんになるリスクは約30 %とされていますが、放射線被ばくの線量によっ
てこのリスクがさらに追加されて増加する事になります。

2011年3月19日時点での<放射性物質でがんになる>という話題について
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1382
y=a+bxと線を引いて、ICRP2007年勧告のように、切片ゼロ、傾き0.055 /Sv
みたいな直線も引けるわけです。

 とりあえずどんどん仮定を当てはめて議論を進めましょう。李先生が紹介し
たICRP2007年勧告、がん影響0.055 /Sv(Sv-1)、遺伝的影響では0.002 /Sv、合
わせて0.057 /Svの損害リスク係数を、曝露人口に掛け合わせて、例えば近藤
先生はこれに100万人をかけて、100で割って(10mSv÷1Sv=100)、約500人(厳
密には550人)というがんの数字を出しておられるわけです。従いまして、100
万人が10mSvに被曝したと仮定して自分がその中に入っているとして、問題は
自分がこの550人の側に入るか、99万9450人の側に入るかです。前者の側に入
ると思える人は少ないでしょう。でも誰かが入るのでしょう(ただし全て仮定
上の話です)。

 一方、日本では年間約35万人はがんで死亡しています。ここで35万人ががん
で死に日本の人口を1億2000万人とすると、100万人中2917人ががんで死亡して
いることになります。上記の550人は被曝してからの累積死亡数ですので、が
んによる死亡期間の幅を約30年としますと、一年あたり18人になります。従い
まして、一年間に2917人対18人になり、これは18人が2917人に埋もれてしまい
実際観察できそうにありません。だから「がんによる死亡の増加はなかった」
と言われそうですが、厳密に言うと「がんによる死亡の増加は観察できなかっ
た」となるのです。10mSvのレベルでさえ国が言う「ただちに健康障害を生じ
るようなことはない」という言い方もできるかもしれません。

ICRP2007年勧告、がん影響0.055 /Sv(Sv-1)、遺伝的影響では0.002 /Sv、合わ
せて0.057 /Svの損害リスク係数を、自分の推定被曝量に当てはめれば、誰に
でも電卓があれば、これからのがん発症確率や遺伝的影響確率を計算できます。

 従って、各人電卓で計算してもらって自分で判断してもらうのが一番良いの
ではないかと思います。そのためには、自分が住む地区ではどの程度の放射線
量がこれまであったのか(累積放射線量:時間毎の放射線量の積分)を、示し
てもらうべきでしょう。

新勧告の改定の要点と基本的な考え方
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/070520yonehara.pdf

100mSv以下の低線量域で、「線量増加分と発がんや遺伝的影響の放射線起因性
増加分が比例する」という仮定に基づくことを継続すると表明した。この考え
はUNSCEAR(2000)や米国科学アカデミー・米国研究審議会(2006)の見方と
一致するが、フランス科学アカデミーは放射線誘発癌リスクに実質的いき値が
あるとの議論を支持している点とくいちがっている。

比較
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/sonota/__icsFiles/afieldfile/2010/02/16/1290219_001.pdf

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/63/11/1320/_pdf/-char/ja/
いわゆる“Liner NonThreshold hypothesis or concept”の考え方を新勧告で
も採用するとしたが,これは科学的にそれが正しいと主張する意味ではなく,
リスクを考えるうえで“plausible:もっともらしい”という意味であり,科
学的に証明すべき仮説ではないことを明確にするために,“LNT hypothesis”
ではなく,“LNT model”の語を使用するとした.
特に遺伝的影響が1/6~1/8と小さく算定され,発が
ん影響を加味しても,90年勧告の70~80%程度低いリ
スク評価となっている.

1-2 損害リスク係数(81項)およびDDREF(69~71項)
90年勧告以降に得られた人体に対する放射線影響の新知見により,放射線に
よる損害リスク係数が見直された.
新勧告で提示された確率的影響の損害リスク係数をTable 2に示す

以下が委しい
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jhps/j/issn-report/report2010-2.pdf
医療被ばく
http://www.innervision.co.jp/01inner/2010/201006bougo/042-045.pdf

廃棄物問題
-------------
高レベル廃棄物も500℃を越えるとガラスの変質が始まる
六ヶ所には1400本程度ある。

放射性廃棄物貯蔵(保管)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=08-01-03-10
高レベルガラス固化体廃棄物
(東海再処理工場:247本、青森県六ヶ所村:1,367本)
:合計1,614本(うち返還固化体1,310本)

使用済み燃料の貯蔵
使用済み燃料(2007年12月末まで約21,300本相当ガラス固化体換算)は、
原子炉から取り出された後、各原子力発電所の貯蔵プールに貯蔵され、
その後、再処理される。

高レベル放射性廃棄物はホウケイ酸ガラス固化され、直径43cm,高さ約1.3mの
ステンレス鋼製キャニスターに封入される。貯蔵施設は放射線遮へい能力の
みならず、固化体からの発熱を冷却することができる専用の設備が設けられ
ている。
・ガラス固化体貯蔵設備:
使用済燃料を再処理することにより有用なウランとプルトニウムを分離した
後、放射性レベルが高い核分裂生成物である高レベル廃棄物ガラス固化体専用
の貯蔵設備であり、高レベル廃棄物からの発熱を空気の流れで30年から50年間
ほど冷却しながら貯蔵する。その後、地下の深い地層中に処分することを国の
基本方針としている。貯蔵段階の施設としての日本原燃高レベル放射性廃棄
物貯蔵管理センターのガラス固化体貯蔵設備を図8と図9に示す。

高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)とはどんなものなのでしょうか
http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/syo/syo03.html
液体状の高レベル放射性廃棄物をガラス原料とともに高温で溶かして、ステ
ンレス製の容器(キャニスタ)に入れて冷やし固めたものをガラス固化体と呼
んでいます。
つくられた直後は放射能、発熱量共に高いのですが、時間の経過にしたがっ
てその値は小さくなっていきます。また、適切なしゃへいなどの対策を施すこ
とで安全に管理できます。

 ガラス固化体は、液体状の高レベル放射性廃棄物をガラス原料とともに高温
(約1200℃[日本原子力研究開発機構の設備の場合])で溶かし合わせたもの
を、ステンレス製の容器(キャニスタ)内に入れて冷やし固めたものです。
ガラス固化体に用いられているガラスは薬品や放射線等に強いものが選定さ
れています。また、キャニスタについても高温下でも高い強度をもつ材料が選
定され一時貯蔵中に想定される腐食量を考慮しても強度等に余裕をもった肉厚
(約5~6mm)になっています。
日本におけるガラス固化体のうち、海外で製造され日本へ返還されているも
の、及び日本原燃(株)において将来製造される予定のものは、外形が直径43
cmの円筒形をしており、高さが134cm、重量が約500kgです。また、日本原子力
研究開発機構で製造されたものは、高さ104cm、重量が約400kgであり、若干小
さいものです。
ガラス固化体で用いるホウケイ酸ガラスの化学構造は、主成分であるケイ素
とホウ素とが酸素を介して網目状に配置する構造網目構造)を形成しており、
ガラス固化体中では高レベル放射性廃棄物を構成する放射性物質がこの網目構
造の中に均質かつ安定に取り込まれます。色ガラスもなんらかの着色元素をガ
ラスの網目構造の中に含んだものですが、色ガラスが割れても色の成分だけが
流れ出すことはないように、ガラスの成分と高レベル放射性廃棄物を構成する
放射性物質も一体化しており、仮にガラスが割れても中から放射性物質だけが
流れ出すようなことはありません。
また、ガラスは水に非常に溶けにくく、長期間にわたり変質しにくいという
性質があります。このようなことを示す事例として、ローマなどの古代遺跡か
ら、ガラス製品が輝きや鮮やかな色彩をほとんど失なわずに出土していること
や、大昔の火山噴出物中に含まれるガラス成分が泥質岩層のなかでほとんど溶
け出していないことなどがあげられます。

 製造直後のガラス固化体1本(日本原燃(株)仕様、約500kg)あたりの放
射能量は、その元となった燃料の製造に必要なウラン鉱石(1%の品位で約60
0t)の放射能量と比較して約2万倍(2×1016Bq(ベクレル))になっていま
す。しかし、この放射能量の多くは半減期の比較的短い核種(セシウム-137,
ストロンチウム-90,プロメチウム-147,セシウム-134等)が占めているため、
比較的早く放射能が減衰し、千年後には製造直後の放射能量の約三千分の一に
なります。また、数万年後にはその元となった燃料の製造に必要なウラン鉱石
と同程度の放射能量にまで減衰します。
なお、それ以降の放射能量は半減期の長い核種(テクネチウム-99,ジルコニ
ウム-93,ネプツニウム-237等)が支配的となり、 ゆっくりと減衰していくこ
とになります。

 製造直後のガラス固化体(日本原燃(株)仕様)の放射線量は、その表面の
位置に人間がいた場合、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告の中で100%の人
が死亡するとされている放射線量(約7Sv(シーベルト))をわずか20秒弱で
浴びてしまうレベル(約1,500Sv/h)です。
しかし、放射線量は対象物から距離をとることや、遮蔽を施すことによって
も、その影響を低減することができます。例えば、製造直後のガラス固化体で
も、1m離れた位置に厚さ約1.5mのコンクリートの遮へいをほどこすことに
より、法令上の管理区域(この区域に立ち入る人は浴びた放射線量の管理をす
る必要があります)を設定しなくてもよいレベルになります。
ガラス固化体は、処分するまで30年から50年の間貯蔵され、さらに、処分を
行う段階においてはオーバーパックという厚い金属製の容器に封入されるので、
その表面における放射線量はずっと減少します。
例えば、50年後には放射能が約1/5になり、表面の放射線量は約1/9になりま
す(表面で約160Sv/h、表面から1m離れた位置で11Sv/h)。さらに、オーバー
パック(厚さ19cm)に封入することにより、オーバーパック表面の放射線量は
ずっと小さくなり、表面で約0.0027Sv/h、表面から1m離れた位置で約0.00037S
v/hとなり、1m離れた位置に約0.8mのコンクリートの遮へいをほどこすこと
により、法令上の管理区域を設定しなくてもよいレベルになります。

 ガラス固化体中には多くの放射性物質が含まれていて、この放射性物質が崩
壊する時に出すエネルギーによって発熱しています。これは、ちょうどガラス
固化体の内部に強力なヒーターをもっているようなものですが、出てくる熱を
うまく逃がしてやればある一定の値以上に温度が上がることはありません。例
えば、ガラス固化体周辺の風通しを良くしておけば、ガラス固化体と空気の温
度差によって自然に空気の流れが生じ、空気によって熱は自然に奪われていき
ます。
また、放射性物質は崩壊することによって量が少なくなっていくので、時間
の経過と共にガラス固化体の放射線を出す能力(放射能)は小さくなっていき
ます。したがって、発熱量もそれに伴って小さくなっていき、ガラス固化体の
温度も段々下がっていきます。
製造直後のガラス固化体(日本原燃(株)仕様)の1本当たりの発熱量は約2
300W、表面温度はどのようにして熱を逃がしてやるのかによっても異なります
が200℃以上にもなると考えられています。これは、20℃の水1リットルを2~
3分で100℃のお湯にできる発熱量です。
ガラス固化体の発熱量が高いまま、地層に処分してしまうと、人工バリア(ガ
ラス固化体自身も含む)の温度を上昇させてしまい、人工バリアの健全性を損
なう可能性が考えられます。
したがって、ガラス固化体は、処分するまで30年から50年の間うまく熱を逃
がしながら貯蔵することにしています。その結果としてガラス固化体の発熱量
は、30年後には約560W、50年後には約350Wまで下がることになります。
平成11年11月に核燃料サイクル開発機構が取りまとめた報告書(「わが国に
おける高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性-地層処分研究開発 第2
次取りまとめ-」)では、50年間貯蔵したガラス固化体を処分することを仮定
して処分施設の熱解析を行った結果、温度上昇による影響を考慮する必要のな
い、施設設計が十分可能であることが確認されています。なお、このような評
価は30年間貯蔵したガラス固化体を処分する場合についても同様に確認され
ています。

http://www.cnic.jp/modules/smartsection/item.php?itemid=34
500℃を越えるとガラスの変質が始まる

 ガラス固化体は、ホウケイ酸ガラスといわれる硬質ガラスと高レベル放射性
廃液を混ぜ、ステンレスのキャニスター(容器)にいれて冷やし固められた物
だ。高レベル廃液をガラスと混ぜるのは、液体のままでは扱いにくいので固形
化する固体のマトリックス(基質体)として利用するためと、ガラスの構造の
中に放射性物質を閉じこめることを期待している。しかしもしガラスの温度が
上がって,ホウケイ酸ガラスの融点(1150℃)よりは遥かに下であるが、転移
温度といわれる温度領域(450-500℃)を超えると、ガラスは固体よりもむし
ろ液体に似てくる。610℃以上では,ホウケイ酸ガラスは結晶を生成しはじめ
る(ひび割れを生じる)ので、機械的強度と耐食性が減少する。同時に,閉じ
こめておくべき放射性同位体を含む化学物質の動きやすさ(易動度)が増し、
ガラス内部から表面に移動しやすくなる。ガラスの最高温度を500℃に保つと
いう目標値は、最低限どうしても守らなければならない値だ。ガラスが不安定
化しはじめるまではわずか100℃で、余裕は少ないと考えるべきである。

経済産業省 資源エネルギー庁 放射性廃棄物等対策室
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=11-02-04-03
再処理工場
http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/syo/syo02.html
使用済み核燃料
http://www.nuketext.org/shiyouzumi.html
核燃サイクル
http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/kakunen-top.htm
日本原燃
http://www.jnfl.co.jp/cycle-recycle/index.html
六ヶ所村
http://kakujoho.net/npt/words2r.html
原子力百科事典
http://www.rist.or.jp/atomica/index.html
輸送
http://www.nft.co.jp/outline/outline1.html
使用済み核燃料の貯蔵、再処理等に関する質問主意書
http://oguma-s.com/diet_record/shuisho/entry235.html
「平成21年度エネルギーに関する年次報告」(エネルギー白書2010)
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/index.htm
高レベル放射性廃棄物貯蔵量
http://www.tepco.co.jp/nu/torikumi/nuclearlibrary/waste/waste02-j.html
原子力発電所で保管している廃棄物の量は?
http://www.tepco.co.jp/nu/torikumi/nuclearlibrary/waste/waste01-j.html

 

 

 

4.JMAT災害医療チーム
日本医師会災害医療チームは、22日の時点で、62チームが派遣済み
または派遣中、68チームが派遣に向けて準備しています。
「日本医師会災害医療チーム(JMAT)」は、被災した岩手、宮城、福島、
茨城4県の災害対策本部などと連携し、被災地の民間病院や診療所の日常
診療と、避難所や救護所の医療を支援しています。
チームの構成は、「医師1人、看護職員2人、事務職員(運転手)1人」の
計4人などです。
詳しい活動内容は、以下のPDFファイルをご覧下さい。
●日本医師会災害医療チーム(JMAT)の活動について
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110323_2.pdf

 

4-2 南三陸町救護 香川大の報告から
22-23日の拠点本部(ベイサイドアリーナ)および歌津半島付近の4カ所程度の避難所で
の救護所活動のみからの情報ということでご了解ください。
避難所のインフラ
電気:なし(重油が手に入る避難所で自家発電が稼働している箇所もあります)
水:給水車
昼間でもかなり寒いです
食事、物資は自衛隊の炊き出しもあります、ヘリによる搬入もあり、十分供給されて
います
今後入る救護班の方に必要なもの
自動車
ガソリンは緊急車両であれば給油を優先してもらえるチケットが拠点本部でくばられ
ていました。
ただ、ガソリン携行缶は必須です。われわれは携行缶がなかったので東北自動車道の
長者原SAまで行って給油してきました(片道2時間弱要します)。
道路はいたるところで寸断されえいます。オフロード対応の車が絶対よいと思います。
われわれは普通車でしたがかなり車の腹をこすっています。スタッドレスで四駆
がベストですが、スタッドレスであれば2駆でいけました。農道とか道が狭く、雨が降
るとぬかるんで非常に危険な箇所があります。国道45号線経由で志津川に入る
際には自衛隊によって作られた橋をわたりますが、19時ー7時の間は通行禁止です(人
員配置がないためでしょう)。
避難所での救護班活動について
避難所は場所によっては診察中の寒い、十分な防寒対策をお願いします
医薬品は、われわれは持参していきました。拠点本部には十分あり(漢方はなかったで
す)、供給してもらえます。
救護班は各種団体からかなり集まっています。50近くの避難所を各救護班で分担する
体制になっています(増えたのは先週末あたりかららしいです)。
僕が巡回した中では、やはり。降圧薬、バイアスピリン、などの処方を求める人が多
く、避難所生活が長期化しているためか、ストレ
スによると思われる子供の嘔吐下痢、老人の言動変化、咳患者の集団発生、が目立ち
ます。現在は、処置を必要とする患者はほとんどいません。
電気供給のめどがないため、今後 寒さ、ストレス、集団感染、などによる重症患者
が増える可能性を思っています。
災害カルテを用いた診療が始まっていますが、朝7時30分には全救護班代表によるミー
ティングが開かれます。リーダーは志津川病院の西沢先生、菅原先生が統括さ
れています。この南三陸町の現在では、石巻、気仙沼からの医療派遣という体制では
今はないようです。仮設診療所は、拠点内、および学校に開設されています。
救急車も拠点本部に5台程度常駐しています。重症患者がおれられば、拠点に連絡、町
外に搬送体制になっていて、順次搬送されていました。
避難所診療、巡回診療に対しては、今の数ほどの救護班は不要と思いましたが、一定
の全国からのサポートは電気が供給され、仮設住宅が建設されるまで必要と思いま
す。

 

4-3 藤沢長谷先生から
平成23年3月24日(木)神奈川新聞 22面
***************************************************************************
「命失うか、軽症か」 DMAT統括 藤沢の阿南医師 帰院

 全国の医師が災害発生直後に現場に急行するDMAT(ディーマット、災害
派遣医療チーム)を、震災発生から9日間統括した藤沢市民病院の阿南
英明医師(45)が帰院し、過去に例のない未曾有の災害だったことを
明らかにした。「被災というレベルを超えている。かつてないほどの支援が
これから必要」と指摘した。(田崎 基)
DMATは今回、被災地によっては発生した11日の夜に現場に到着、医療
活動を開始した。阿南医師は東京・立川市に設置されたDMATの災害対策
本部で、全国から駆けつけた医師ら約1200~1500人(約300チーム)の
統括に当たった。
「随時入ってくる各チームからの報告はまさに惨状。悲鳴が聞こえ、何十人
もの患者が刻一刻と死に直面していった」。心筋梗塞や脳梗塞。通常なら
分単位で緊急手術が行われるところだが、現地の病院は完全に機能停止。
搬送もできず、水さえない。
今回の災害で特徴的と指摘するのは、被災による重症患者が極端に
少ない点だ。「命を失うか、軽症か。その間が、過去の災害に比べ
圧倒的にすくない」
DMATは災害発生から48~72時間に亡くなってしまう重症患者の救命を
目的に組織されている。だが、地震、津波、火災と間髪なく押し寄せる災禍に、
直後でも「重症者は生き残れなかったのではないか」。活動は救命に加え
搬送や避難支援も増えていった。
インフラの徹底的な崩壊も追い打ちをかけた。携帯電話は通じず、衛星
携帯電話でさえ回線がパンク。道路も寸断され、現地に入り込むのに40時間
以上かかったところもあったという。
「情報収集は非常に重要。足りないところに効果的に人員を割り振ってこそ
救命できる。だが、今回はその情報も入りにくかった」
通常は72時間で現場を引き揚げ本部を解散するDMATだが、「バトンタッチ
できる医療がない。自治体も含め完全に消失してしまった」。11日から4日間
不眠不休が続き、その後も19日まで活動し続けた。
東海・南海・東南海連動型地震など今後も大地震の発生が予想されている。
「より弾力的にDMATが活動できるようにするなど、災害派遣医師の仕組みを
詰め直す必要がある」と指摘する。

◆DMAT(災害派遣医療チーム) 
災害発生後48時間以内に現場に急行し重症患者を救命する医療チーム。
全国の医師を中心に、看護師、救急救命士などで構成。自衛隊とも連携し、
自衛隊機を使って遠隔地に広域搬送する仕組みも整えている。
阪神大震災を契機に厚労省が2005年に立ち上げた

 

5.医療用医薬品の支援 栃木長島先生から
(合計総重量約10トン、日医ルート、愛知県医師会ルート)
1)日医ルート(約8.5トンの医薬品)
19日 医薬品メーカー15社から無償提供の総重量約8.5トン(数億円規模)の
医薬品を、横田基地から米軍航空機で医薬品を花巻・仙台両空港へ空輸
20日 岩手県医師会と宮城県医師会で医薬品を仕分けし、県内に搬送、発送。
2)愛知県医師会ルート(1.6トンの医薬品など)
19日 小牧空港から福島空港へ800キログラムの医薬品を、複数の病院を運営
する三菱重工の飛行機で空輸。陸上自衛隊の協力で、いわき市医師会まで搬送、
直ちに仕分けし、避難所に提供
22日 医薬品を含め約800キログラムの支援物資を、県医師会副会長自ら、
事務局とともに車を手配し、23日朝までに福島県医師会に搬送。

 

5-2 チラージン あすか製薬 横浜支店から
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
チラーヂン最新情報をご連絡いたします。
①日刊薬業の資料を添付いたします。4月中旬を目処に供給再開致します。
②神奈川県医師会からのご連絡のおかげをもちまして
「短期処方のお願い できれば14日 MAX28日」のFAXを送信していただいて
いることにより、各先生方のご理解・ご協力を頂いております。
③武田薬品在庫
武田薬品在庫分を全て特約店に郵送されております。
各特約店の備蓄センターに本日着予定です。
(0.4か月分)
④いわき工場在庫
いわき工場の倉庫在庫分の取り出し作業が少しずつ進展しており、
0.2か月分入手次第、各特約店に郵送予定です。
(3月28日に武田から第2弾特約店に郵送予定)
⑤原末の製品化作業
バルク(原末)の外部生産メーカーも決定し、生産を着手しております。
⑥輸入元
4月中旬以降に入手予定
⑦県薬剤師会からも会員にFAXし、長期処方の自粛のお願いをしております。
(3月18日)
まだ、3週間 予断を許しませんが、武田薬品MR・MSさんの協力を得て
難局を乗り切りたいと思っております。

5-3 久光の仙台工場は「モーラス60」の専門工場だったそうですが倒
壊したそうです。4月から「モーラス60」の出荷が出来ないそうです。

5-4サプラッド
扶桑薬品茨城工場(茨城県北茨城市)の立体自動倉庫設備も大震災で被災・損傷
しておりますことを第一報としてご連絡させていただきましたが、現在も余震と
停電が続き倉庫および工場の詳細な被害状況の確認が出来ない状況です。従いま
して混乱を避けるために、茨城工場のみで製造しています下記製品2品目
「サブラッド血液ろ過用補充液BSG 1010mL」
「サブラッド血液ろ過用補充液BSG 2020mL」
は、茨城工場の立体倉庫が稼働できるまで市中在庫のみとなり、逼迫しています。
つきましては当面、慢性腎不全の患者さまへのHDF治療よりも 急性期の患者
様の治療に優先使用していただきたくご配慮をお願い申し上げます。
なお、弊社の「キンダリー透析剤」は岡山工場から出荷を開始しており、 医療
機関様のご需要にお応え出来る見込みとなっています。

5-5コアグチェック貸し出し
被災守旧後に向かわれている先生方から、ワーファリン服用の方が多く、INRを
はかれるといいのだがという要望が多く、エーザイなどがサポートされるとのこ
とです。
>>>>>>>>>>>>>
コアグチェックですが、被災地への提供をということで本部にレポート挙げさせていただきました。
本部から返答をいただきましたので、先生にメールさせていただきました。
医薬品関係は、製薬協が窓口となって対応しています
COGCは機器であるため製薬協の対応ではなく個別の対応となっております。
現在、貸し出しをはじめているそうです。
また、全国から医療チーム派遣などの際に依頼もありますが、 被災地までの搬
送ルートが完全に確保できない状況のため
以下の貸出基準を満たしている場合にはむしろ積極的に貸し出ししています。
施設への貸出し基準
災害地であること
基幹大学であること(災害地への対応を行なっている基幹大学)
基幹病院であること(災害地への対応を行なっている基幹病院)
流通ルートが確保できた地域・場所であること
病院からの強い要望があること
などがあるとのことです。
基幹病院よりも小さい単位での貸し出しができたらいいなと思いますが、 本部
でかなりの台数を用意しているとの事ですので、少しでも早く必要とされている
先生方のお手元に届けばと思います。
>>>>>>>>>>>>

5-6 医療機器のサポート
3 月 22 日 18:00 時点での企業等における支援可能物品リスト
○株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン
・ECG オーバル電極 600 枚入り/箱 × 10

○エア・ウォーター株式会社
・医療用酸素 備考:詳細なリスト(必要な病院、本数等)

○ドレーゲル メディカル ジャパン
・人工呼吸器 2-3 台
備考:機種等は、ニーズに合わせて選定。希望を教えてほしいとのこと。

○麻酔科学会
・手術用麻酔、器具を送付したい。 福島県立医大に送ってほしい。

○フクダ電子
・心電図電極 エコーローテⅢ × 3箱
・人工呼吸器 サーボ S × 10
・生体情報モニタ DS-7001 × 9 (ECG,SpO2,EtCO2)
・生体情報モニタ DS-7110 × 8 (ECG,SpO2,EtCO2,IBP,Temp)
・携帯型カプノメータ EMMA × 20
・生体情報モニタ(セントラルモニタ 8 床) × 問い合わせ
→上記の台数は状況により変動

○岡本内科こどもクリニック 奈良県
・下垂体機能低下症、尿崩症の薬提供が可能

○株式会社大塚製薬工場
・経口補水液 OS-1 24 本入り × 280 ケース
・経口補水液 OS-1 パウダー × 10 ケース

○株式会社エースインターナショナルジャパン
・ジャームブロックボトルタイプ 250ml × 108
・モースプロテクション (5 枚×12 袋)× 40 箱
・次亜塩素酸水

○株式会社シガドライ・ウィザース
・ウィルシューター(抗ウィルスマスク)100 個入り × 218 箱

 

6.神奈川県保険医協会 桑島先生から 計画停電について調査

計画停電が医療機関に様々な影響を与え始めています。
とくに個人開業・ビル診・支援診・電子カルテの先生方の影響が心配されます。
羽鳥先生にも転送しておいてください。
以下の件、早急に対処したいと思います。

1.会員医療機関の緊急調査
少なくないクニックが停電時の休診に追い込まれていますが、現在の状況を至急調査してください。
*例えば当院では、電子カルテのため、
①前回の診療内容が不明
②お薬手帳がないと、処方内容がわからず、後日に来院を指示
*水も出なくなる
*トイレが使用できない
等々の問題で苦労しています。
自家発電装置もありますが、一部の機能のみのサポート、かつ騒音がひどく近所からクレームが出ている
2.計画停電に関する部長談話を出す→明日までに桑島が書きます

 

南三陸町救護 香川大の報告から
22-23日の拠点本部(ベイサイドアリーナ)および歌津半島付近の4カ所程度の避難所で
の救護所活動のみからの情報ということでご了解ください。
避難所のインフラ
電気:なし(重油が手に入る避難所で自家発電が稼働している箇所もあります)
水:給水車
昼間でもかなり寒いです
食事、物資は自衛隊の炊き出しもあります、ヘリによる搬入もあり、十分供給されて
います
今後入る救護班の方に必要なもの
自動車
ガソリンは緊急車両であれば給油を優先してもらえるチケットが拠点本部でくばられ
ていました。
ただ、ガソリン携行缶は必須です。われわれは携行缶がなかったので東北自動車道の
長者原SAまで行って給油してきました(片道2時間弱要します)。
道路はいたるところで寸断されえいます。オフロード対応の車が絶対よいと思います。
われわれは普通車でしたがかなり車の腹をこすっています。スタッドレスで四駆
がベストですが、スタッドレスであれば2駆でいけました。農道とか道が狭く、雨が降
るとぬかるんで非常に危険な箇所があります。国道45号線経由で志津川に入る
際には自衛隊によって作られた橋をわたりますが、19時ー7時の間は通行禁止です(人
員配置がないためでしょう)。
避難所での救護班活動について
避難所は場所によっては診察中の寒い、十分な防寒対策をお願いします
医薬品は、われわれは持参していきました。拠点本部には十分あり(漢方はなかったで
す)、供給してもらえます。
救護班は各種団体からかなり集まっています。50近くの避難所を各救護班で分担する
体制になっています(増えたのは先週末あたりかららしいです)。
僕が巡回した中では、やはり。降圧薬、バイアスピリン、などの処方を求める人が多
く、避難所生活が長期化しているためか、ストレ
スによると思われる子供の嘔吐下痢、老人の言動変化、咳患者の集団発生、が目立ち
ます。現在は、処置を必要とする患者はほとんどいません。
電気供給のめどがないため、今後 寒さ、ストレス、集団感染、などによる重症患者
が増える可能性を思っています。
災害カルテを用いた診療が始まっていますが、朝7時30分には全救護班代表によるミー
ティングが開かれます。リーダーは志津川病院の西沢先生、菅原先生が統括さ
れています。この南三陸町の現在では、石巻、気仙沼からの医療派遣という体制では
今はないようです。仮設診療所は、拠点内、および学校に開設されています。
救急車も拠点本部に5台程度常駐しています。重症患者がおれられば、拠点に連絡、町
外に搬送体制になっていて、順次搬送されていました。
避難所診療、巡回診療に対しては、今の数ほどの救護班は不要と思いましたが、一定
の全国からのサポートは電気が供給され、仮設住宅が建設されるまで必要と思いま
す。

 

 

南三陸町救護 香川大の報告から
22-23日の拠点本部(ベイサイドアリーナ)および歌津半島付近の4カ所程度の避難所で
の救護所活動のみからの情報ということでご了解ください。
避難所のインフラ
電気:なし(重油が手に入る避難所で自家発電が稼働している箇所もあります)
水:給水車
昼間でもかなり寒いです
食事、物資は自衛隊の炊き出しもあります、ヘリによる搬入もあり、十分供給されて
います
今後入る救護班の方に必要なもの
自動車
ガソリンは緊急車両であれば給油を優先してもらえるチケットが拠点本部でくばられ
ていました。
ただ、ガソリン携行缶は必須です。われわれは携行缶がなかったので東北自動車道の
長者原SAまで行って給油してきました(片道2時間弱要します)。
道路はいたるところで寸断されえいます。オフロード対応の車が絶対よいと思います。
われわれは普通車でしたがかなり車の腹をこすっています。スタッドレスで四駆
がベストですが、スタッドレスであれば2駆でいけました。農道とか道が狭く、雨が降
るとぬかるんで非常に危険な箇所があります。国道45号線経由で志津川に入る
際には自衛隊によって作られた橋をわたりますが、19時ー7時の間は通行禁止です(人
員配置がないためでしょう)。
避難所での救護班活動について
避難所は場所によっては診察中の寒い、十分な防寒対策をお願いします
医薬品は、われわれは持参していきました。拠点本部には十分あり(漢方はなかったで
す)、供給してもらえます。
救護班は各種団体からかなり集まっています。50近くの避難所を各救護班で分担する
体制になっています(増えたのは先週末あたりかららしいです)。
僕が巡回した中では、やはり。降圧薬、バイアスピリン、などの処方を求める人が多
く、避難所生活が長期化しているためか、ストレ
スによると思われる子供の嘔吐下痢、老人の言動変化、咳患者の集団発生、が目立ち
ます。現在は、処置を必要とする患者はほとんどいません。
電気供給のめどがないため、今後 寒さ、ストレス、集団感染、などによる重症患者
が増える可能性を思っています。
災害カルテを用いた診療が始まっていますが、朝7時30分には全救護班代表によるミー
ティングが開かれます。リーダーは志津川病院の西沢先生、菅原先生が統括さ
れています。この南三陸町の現在では、石巻、気仙沼からの医療派遣という体制では
今はないようです。仮設診療所は、拠点内、および学校に開設されています。
救急車も拠点本部に5台程度常駐しています。重症患者がおれられば、拠点に連絡、町
外に搬送体制になっていて、順次搬送されていました。
避難所診療、巡回診療に対しては、今の数ほどの救護班は不要と思いましたが、一定
の全国からのサポートは電気が供給され、仮設住宅が建設されるまで必要と思いま
す。

 

7.「小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について」の
とりまとめについてワクチン 4月1日を目途に接種の再開に向けて準備
(頸がんワクチンについては、安全性評価の対象とはなっておりませんでした。
題目の訂正をいたします。 3月末に、再度専門家会議が開かれ、4/1再開を
目指すということになりました。)

http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_/touhokujishin_1103/wactin_110324.pdf

 小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンを含む同時接種後の死亡報告に係る
接種の一時見合わせについては、3月8日の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策
調査部会及び子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会の合同会議でのご指摘を
踏まえ、本日、同会議を開催し、追加で入手した情報等に基づき、死亡とワクチン接
種との因果関係、欧米の状況と比較した国内の死亡報告の状況、同時接種の安全性等
についてご審議いただき、別添のとおり、とりまとめがなされました。
今後、とりまとめられた意見を踏まえ、Q&Aの作成等を行った上で、4月1日を
目途に接種の再開に向けて準備を進めて行きたいと考えております。
追って、Q&A等をお送りいたしますので、接種対象者の方々が円滑に接種を受け
られるようにするための医療機関等への周知等、その体制の整備について、よろしく
お取り計らい願います。
平成23年3月24日
厚生労働省健康局結核感染症課