地震 19 (4.1  23:50  ) 

羽鳥@幸区 川崎です。

時間がなくてまとめられませんでした、賞味期限切れもありますが、、、
( 配布不要の方はご連絡をください。->yutaka@hatori.or.jp )

過去記事はこちら 
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_/touhokujishin_1103/touhokujishin_top.html

 

INDEX
1.放射性ヨウ素とヨウ素剤の服用
2.放射線マップ
3.チラージン情報
4.JRC 災害医療に役立つホームページ

6.震災関連 診療報酬請求
7.被災地医療 活動報告

9.松本市長 菅谷昭氏 3月22日 奈良県谷掛先生から
10.ニューヨーク・タイムズの震災写真集

 

 

 

1.放射性ヨウ素とヨウ素剤の服用 神奈川県 感染症危機管理課より

 安定ヨウ素剤の予防服用については、放射線医学総合研
究所等専門家の意見を踏まえ、国の原子力災害現地対策本部(原子力災害合同対策協
議会)の指示に基づき県は市町村と連携の上、対応することになります。その際に
は、医療関係者の皆様にもご協力いただくことになりますが、よろしくお願いいたし
ます。なお、安定ヨウ素剤は国や県など行政機関から提供することになります。
《緊急被ばく医療研修のホームページより》
※ 放射性ヨウ素の吸入が予想される場合には,妊婦(特に妊娠中・後期)および小
児への安定ヨウ素剤投与が重要です。一方,成人では放射性ヨウ素による甲状腺がん
のリスクは小さく,特に40歳以上の成人に対する安定ヨウ素剤投与の必要性はありま
せん。ただし,40歳以上の成人であっても,妊婦の場合は服用の対象となります。

※ 安定ヨウ素剤を服用した場合,その効果は1日持続しますから,原子力防災の場
合は1回の服用で充分です。2日目に安定ヨウ素剤の投与を考慮しなければいけない場
合には,避難を優先します。
(ご参考)
《原子力災害発生時の住民としての対応》「放射性ヨウ素とヨウ素剤の服用」の項ご
参照
http://www.nisa.meti.go.jp/genshiryoku/bousai/taio.html
《安定ヨウ素剤の投与方法》
公益財団法人原子力安全研究協会 緊急被ばく医療研修のホームページ
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/2_2_6.html

日本核医学会と放射線医学総合研究所の連名で3月17日に次のような文書
http://jsnm.org/japanese/11-03-18
「被災者の皆様、とくにお子さんをお持ちの被災者の皆様へ
現状では安定ヨウ素剤による甲状腺の保護処置は不要です」

 

2.全国放射線量マップ 青森本田先生から
途中からであるが以下のgooのが経過がわかってよいようです。
http://radiation.goo.ne.jp/
http://www.naver.jp/radiation

大気の放射線量、各地で低下傾向続く
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2011040101220.html
いままでの大体の経過は以下が良い
関東各地の放射線量は低下が続く、文部科学省発表
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/bd2a3cbbd8bd2bef9978b7c0694ffb7f/

 

3.チラージン あすか製薬横浜支店より(3.26)
大口先からMR活動により、病院薬剤師経由や処方医に対し、処方短縮を依頼しておりますが、それでも、ご協力いただけない医師もいると、薬剤師からの悲鳴もお聞きしております。
少しでも改善できるようにしたいと思います。
また、いわき工場情報をご連絡いたします。
①生産ラインが再開し、1ロット0.2か月分を生産終了しました。
至急、流通ラインに乗せております。
追加分を土日返上にて生産しております。
だだ、福島県外から水・重油を供給しておりますが、水が不足しているそうです。
②サンド(ドイツ)からあすかが緊急輸入をすることになっており、武田薬品ルートにて特約店におろす予定です。
50μgのみであり、100μg 25μgは無いと聞いております。
(25μgは50μgに割線が入っておりますので分割作業になります)
③アイスランドのアクタビスが700万錠用意済み。厚生労働省の承認待ち
④倉庫棟のクレーン車が1台再開。取り出し作業を急ピッチにて進めています。
⑤5月中旬には長期処方が出来る見込みです。
MRの長期処方自粛のお願いを継続して実施致します。

山守先生から
3月25日付であすか製薬より「チラーヂン S 錠」の
生産および出荷再開が アナウンスされました。
http://www.aska-pharma.co.jp/pdf/company/news20110325

関連5学会では、製薬会社、厚労省と連携して対策を行い、
ドイツからの緊急輸入による製品が、4月中頃までに供給され始めます。
http://kodomo-kenkou.com/cretin/info/show/679

 

 

 

 

 

 

 

4.日本蘇生協議会(JRC)に加盟団体を中心に、災害支援に役立つと思われる
各ホームページ
http://jrc.umin.ac.jp/
ご活用ください。
JRC加盟団体を中心に、災害支援に役立つと思われる各ホームページを
ご紹介いたします。どうぞご利用ください。

●日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/index.htm
循環器疾患受け入れ応需MAPあり

●日本集中治療医学会 http://www.jsicm.org/

●日本心臓病学会 http://www.jcc.gr.jp/

●日本内科学会 http://www.naika.or.jp/index.html
東北地方太平洋沖地震に関する情報収集、応需情報あり

●日本医師会 http://www.med.or.jp/
地震関連情報を掲載、日本医師会災害医療チームJMAT情報あり

●日本救急医学会 http://www.jaam.jp/index.htm
救急医療総合研究機構HP http://qq-souken.org/による
支援体制の紹介あり

●日本麻酔科学会 http://www.anesth.or.jp/

●日本周産期新生児医学会 http://www.jspnm.com/topics/data/topics110318.pdf
妊婦受け入れ体制情報あり

●妊婦受け入れ病院のリスト http://www.ofca.jp/index.html

●日本臨床救急医学会 http://jsem.umin.ac.jp/
JATECのML、救急医療総合研究機構HP の紹介あり

●日本小児救急医学会 http://www.convention-axcess.com/jsep/
震災対策特別委員会報告あり

●国立がん研究センター
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/news/2011/kyoten_taisei.html
がん患者(抗がん剤治療)受け入れ病院のリストを随時更新

●日本糖尿病学会 http://www.jds.or.jp/
インスリン入手に関する相談窓口情報あり

●東北大学ではホルモン製剤の入手先に関する相談窓口を設けています
電話:022-717-7399(午前9時~午後5時)
下記に掲載されています
http://ameblo.jp/mirin-bosi/entry-10834886930.html

●透析患者受け入れ病院のリスト
http://www.saigai-touseki.net/sendsdata/s_show.php#index93

●全国の避難所の情報
http://www.animal-navi.com/navi/map/map.html

●Googleによる避難所の地図その他の情報
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_shelter.html

●Science Media Center of Japan
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1112#fukushima
「全国の公的機関における放射線モニタリング情報リンク」の情報を掲載

上記から、各県あるいは市町村の放射線の状況を掲載しているHPに
飛ぶことができます

 

 

 

6.震災関連 診療報酬請求 3.30 MSS細谷さんから

http://www.medsus.jp/topnews.cgi?id=1301308313

【ケース1】 被災地の患者(A)が主治医(B)と連絡が取れず、
他の医師(C)に電話等により連絡できた場合、医師(C)にとっ
て初診である患者(A)に対して処方箋を交付することは可能か。

(考え方) 医師(C)が、電話等により、患者(A)の心身の状
況に関する有用な情報が得られる場合には、当該医師の医学的判断
に基づき処方箋を出すことは可能である。
【ケース2】 被災地の患者(A)の家族等(B)が、電話等によ
り患者(A)の容態等を主治医ではない医師(C)に伝えた場合、
医師(C)にとって初診である患者(A)に対して処方箋を交付す
ることは可能か。
(考え方) 医師(C)が、心身の状況等を十分に把握している家
族等の連絡により、患者(A)の心身の状況に関する有用な情報が
得られる場合には、当該医師の医学的判断に基づき処方箋を出すこ
とは可能である。
【ファクシミリ等により送付された処方せん】
被災地の医師と連絡が可能であり、ファクシミリ等により患者の
希望する薬局に処方箋が送付された場合には、医療機関から処方箋
原本を入手するまでの間は、送付されたファクシミリ等を「処方箋」
とみなして調剤等を行って差し支えないこと。
---------------------以下全文引用---------------------------
事務連絡 平成23年3月23日
情報通信機器を用いた診療(遠隔診療)等に係る取扱いについて
今回の東北地方太平洋沖地震に係る医療活動の中で、医師が患者
を対面診療できない場合の取扱いや、患者が被災地外の薬局におけ
る調剤を希望する場合の取扱いについて、疑義が生じているところ
である。
情報通信機器を用いた診療(以下「遠隔診療」という。)に関す
る取扱い及びファクシミリ等により送付された処方箋による調剤に
関する取扱いは下記のとおりであるので、御了知の上、現地の実情
を踏まえ適宜対処するとともに、関係者への周知方お願いする。

1 遠隔診療について
(1) 医師法第20条に関する解釈 「情報通信機器を用いた診療(い
わゆる「遠隔診療」)について」(平成9年12月24日付け健政発第
1075号厚生省健康政策局長通知。以下「遠隔診療通知」という。)
において示しているとおり、医師法第20条に関する解釈は以下のと
おりである。
① 医師法(昭和23年法律第201号)第20条における「診察」とは、
問診、視診、触診、聴診その他手段の如何を問わないが、現代
医学から見て、疾病に対して一応の診断を下し得る程度のもの
をいう。
② 直接の対面診療による場合と同等ではないにしてもこれに代替
し得る程度の患者の心身の状況に関する有用な情報が得られる
場合には、遠隔診療を行うことは直ちに医師法第20条に抵触す
るものではない。

(2) 今般の震災に係る取扱い 遠隔診療通知においては、「初診及
び急性期の疾患に対しては、原則として直接の対面診療によるこ
と」としながらも、「直接の対面診療を行うことが困難である場
合(例えば、(中略)遠隔診療によらなければ当面必要な診療を
行うことが困難な者に対して行う場合)」については、「患者側
の要請に基づき、患者側の利点を十分に勘案した上で、(中略)
遠隔診療によっても差し支えないこと」としている。 このため、
今般の震災の影響で遠隔診療によらなければ当面必要な診療を行
うことが困難となった被災地の患者については、初診及び急性期
の患者であっても、患者側の要請に基づき遠隔診療を実施して差
し支えないものとする。

 

 

7。被災地医療 活動報告
7-1 日本医師会から
東北地方太平洋沖地震:情報提供第十七報
都道府県医師会御中
郡市区医師会御中平成23 年3 月25 日23:30
日本医師会
・3 月25 日日本医師会は3 月20 日フジテレビで放映された番組で民主党災害対策
本部副本部長の重職にある渡辺周議員が原発事故により避難指示が下った福島県の
病院で、医師が懸命の努力をしたにもかかわらず、結果的に患者の避難に戻れなか
ったことをとらえ、あたかも患者を残して逃げ出したかのような発言をしたことに
対して厳重な抗議を行った。事実を調査することなく軽率に発言した内容には既に
全国から抗議の声が上がっているが、被災地において懸命に努力している医療従事
者に対して決して許し難いことであるため、日本医師会として抗議文を発出した。
・全国からご協力戴いている検視チームは、現在のところ、収容している遺体9890
体の検視を終了した。そのうち身元が確認されたのは6890 体で遺体の引き渡しは
6320 体となっている。未だ発見に至らない遺体もまだ多数残っていると考えられ、
今後検視・検案業務は相当長期になる見通し。
・日本医師会としては、JMAT としてのシステムを本格的に整備して被災県の支援
を行っております。各都道府県医師会管内で、医師会とは別に被災県に医療貢献し
ているすべての医療関係者(別医療機関組織、学会や個人で参加の医師)がJMAT
のスキームに参入して戴き、日本医師会が今回保険会社と協力して行っている医療
支援システムを利用して戴くようおすすめしています。これは、医師会の指示に従
うとかの話ではなく、今後の医療関係者の安心安全な災害医療体制の構築のために
もご協力をお願いするものです。
・今回災害で医療活動が縮小した場合に雇用調整助成金が利用できます。雇用調整
助成金は災害などで様々な理由により休業などに陥った場合、従業員の雇用を維持
するため当該休業時に係る休業手当相当額の一部(中小企業で原則8 割)を助成す
る制度です。この制度は今回の災害でも利用できますので都道府県労働局やハロー
ワークに問い合わせください。
○ JMAT の参加と活動はさらに活発になっており、本日15 時の時点で派遣中(派遣済
みを含む)129 チーム、準備中106 チームとなっています。ますます増えてきておりま
すが報道でも伝えられていますように、避難所の生活はますます苦しく、長期戦になる
状況で、抜本的な避難民に対する対策が待たれております。少なくとも、避難されてい
る方々の健康を維持していくためにも、日本中の医療従事者が協力し支援をつなげてい
くことを呼びかけます。
○被災者が県内のみならず県外に避難して医療機関にかかる事例も増えてきております。
その際、保険診療上の取り扱いについて、①社保か国保のどちらか分からない例・・・
不明なことをカルテ記載して一部負担金を猶予。②支援医薬品を使用した場合・・・明
らかに支援医薬品と分かるもの以外は混乱を最小限にするために保険請求して構わない。
③救護所、避難所の医療行為は・・・医療に要した費用は県、市町村に請求。
以上

7-2
川崎市医師会 黒木先生から
仙台市若林区の避難所(避難者600人)および当地中学校での医療支援に、3月26日・27日両日出かけて参りました。
出発は3月25日午後10時半、川崎区の医療会館を宮川理事・事務の新井さんと私の3人でタクシーにて出かけました。
東北道は吹雪でした。翌26日午前4時仙台のホテルに着き仮眠、8時半に集合し、まず仙台市医師会に挨拶に行き、
避難所のある六郷中学校には9時半に着きました。
すでに福岡市医師会の医師たちが診療と巡廻をやっていまして、10時半頃ひきつぎを行い私たちの診療と巡廻を開始。
26日は福岡市医師会がやった分も含め35人の外来診療と5人の巡廻診療でした。
夜に次班である横浜市医師会のクルーが来ていたので、打合せ会と会食を行いました。
仙台市は電気は通じていますが、まだガスが来ていないので駅周辺の繁華街も”暗い町”の印象でした。
27日は午前中に15人の外来診療と3人の巡廻診察を行い、横浜市医師会に引継ぎをし、再度仙台市医師会に報告と
挨拶をし帰路に着き、医師会館には7時過ぎ到着いたしました。
若林区の海岸の水田地帯を仙台東部高速道路より望見しましたが、災害の惨状は、目に余るものがありました。
ちなみに、医薬品は十分足りていますし、この地域は着実に市民生活も回復してきています。

 

7-3 
大和市医師会の小林米幸先生からです。
AMDA本部からの速報を転送させていただきます。
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Subject: AMDA速報-東日本大震災・緊急支援活動11
> ■□□□ AMDAメールマガジン ─  救える命があればどこへでも
> 2011年3月30日■□□□
>
> *AMDA速報-東日本大震災・緊急支援活動11
> ━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━
> 【 被災地からの活動報告 岩手県 】
>  双葉小学校の避難所で活動を行っているAMDA医療チームは、
> 29日に開催された双葉小学校の卒業式に招待され、卒業生らの新し
> い門出を祝福した。30日、釜石市の避難所には、岩手県立病院から
> の医療チームが到着した。これをうけ、同市の避難所で活動を行って
> いたAMDA医療チームは患者の状況などの申し送りをし、引継ぎを
> 行った。大槌町では引き続き避難所での診療や、巡回診療にあたる。
> また、30日午後には、移動点滴車が大槌町で設営を開始した。
> 31日から運用を開始する。
>  一方、28日から合流しているAMDA海外医療チームは、避難所
> でのAMDA医療チームの診療活動のサポートを行った。また被災者
> 支援国際会議を行い、大槌高校の高校生に向けて東日本震災国際奨学
> 金の設立が決定した。被災した大槌高校の学生で、将来国際的視野を
> 持った医療人を目指す生徒を対象とした奨学金の予定。また今後は、
> 交換留学交流プログラムなどの開催も予定している。大槌高校の校長
> も賛同している。
>
> 【 被災地からの活動報告 宮城県南三陸町 】
>  29日、志津川小学校を拠点として診療活動を行っているAMDA
> 医療チームは、自宅避難中で避難所に来られない方々へ巡回診療を
> 行った。地元保健師らと協力しながら、高齢の方でも安心して診療を
> 受けられるよう、配慮して活動を行っている。また、精神的な疾患、
> ストレスからくる症状が多くみられることから、精神科の医師と心
> 理カウンセラーがチームを編成し、対応にあたっている。
>  一方、イスラエルから派遣されている医療チームから協力の要請が
> あり、情報交換を行っている。

> ■□□□ AMDAメールマガジン ─  救える命があればどこへでも
> 2011年4月1日■□□□
>
> *AMDA速報-東日本大震災・緊急支援活動12
> ━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━
> 未曽有の大地震、大津波が発生してから丸3週間が経過した。当初の
> 厳しい寒さは少し緩んだものの、長引く避難所生活やライフラインの
> 復旧が滞っている生活で、慢性的な体調不良を訴える人も多い。各県
> や医師会などから医療スタッフが被災地に入ってきており、緊急医療
> 的なニーズは低くなってきたことから、AMDAではニーズの高い介
> 護支援を、医療支援と並行して行うこととし、1日から開始した。岡
> 山で介護サービスを全国に向けて展開する株式会社メッセージと合同
> で介護支援プログラムを行う。AMDAの医療チームが活動している
> 場所へ、株式会社メッセージの介護スタッフが、2人1組となり6日交替
> でAMDA医療チームとともに、被災地での支援活動にあたる。
> なお、4月1日現在、岩手県大槌町で24名、宮城県南三陸町で9名
> が介護を含む医療活動を行っている。
>
> 【 被災地からの活動報告 岩手県 】
> 大槌高校では、避難所での診療の他に、鍼灸師の資格を持ったAMDA
> の医師により鍼灸の治療が受けられるようになった。電気自動車を使っ
> ての診療活動も順調に行われている。
> 一方、3月29日の被災者支援国際会議ではAMDA東日本大震災国際
> 奨学金についての概要が確定した。東日本大震災にAMDA海外医療
> チームとして緊急支援活動に来日したAMDAインドネシア(インドネ
> シア)、MERCY:マーシー(マレーシア)、Medipeace:
> メディピース(韓国)、バンコク病院(タイ)に加え、NPO法人ネッ
> トワーク地球村とAMDAが発起人かつ共催団体として、教育の面から
> 被災地の復興を支援する。具体的には被災地の高校生で、医療人を目指
> す生徒を対象に3年間、奨学金の支給で学生を支援するとともに、支援
> 団体と文化交流などを行い、国際人としての視野を養うチャンスを与え
> るものである。また奨学生らが、将来にわたって、今度は後輩へチャン
> スを与える人になってほしいという願いも込められている。
>
> 【 被災地からの活動報告 宮城県南三陸町 】
> 志津川小学校での診療活動、巡回診療を続けているAMDA医療チーム
> であるが、南三陸町では希望者のうち1,100人の移転が始まったため、
> 避難所で生活する被災者の数は今後減少していくことが明確である。
> 医薬品も十分に足りてきている様子。避難所での生活が長期にわたり、
> 徐々に避難所のトイレが汚れているなど衛生面の悪化が見られるため、
> AMDA医師が区長会でノロ・ウィルスについての説明会を行った。
>

 

7-4 東京都安藤先生 いわきサポート
1)中央ブロックJMAT:
http://www.cminc.ne.jp/renkei/CBJMATtop110325.html
ま、実際、日常診療を抱えてこの風邪や花粉症も多いこの時期、
開業医も自院を休診にして支援、はなかなか難しいんですが、タ
クサン集まりゃナントカナル、じゃないですけど、上記1)から
も、現地の先生方とやり取りした上で支援に行くぞぉ、という方
もポチポチ・・・、
2)市民公開講座(4/9):
http://www.chuo-med.or.jp/HP/tirasi110401.pdf

 

7-5 西伊豆病院仲田先生から
たまたま福井大学附属病院救急部から、当、西伊豆病院に研修に来られた
後藤匡啓先生に3月16日から25日まで当健育会の石巻港湾病院に支援に
行って頂きました。危機の時は「指揮官先頭」で本来なら小生が真っ先に
行くべきだったのですが、外来予約、入院患者で動くに動けず、後藤先生に
お願いしてしまいました。慙愧の至りです。後藤先生にはお礼の言葉もみつ
かりません。また寺沢秀一教授には誠に申し訳なく思っております。

派遣した職員には全員、気がついたこと、問題点をメモってくるように
お願いしましたが後藤先生には医師の視点から大変貴重なレポートを
頂き新たな学びを得ました。
後藤先生は当院に来る直前、亀田医療センター感染症科で3カ月
トレーニングを受けておられ、このような現場でまさに最適任者
だったなと思いました。

停電、水もガスも医療器具もなくモニターもできない中で、理学所見だけ
でいかに肺炎、UTIの診断を下し治療を行うか、究極の医療です。
餓島と言われたガダルカナル島作戦に軍医として従軍された先生が
西伊豆におられ「軍医の見たガダルカナル島戦」という手記を自費出版され一部を
頂きましたが、まさにガダルカナルの野戦病院だなあと思いました。

経験は必ず文章にしておかなければ蓄積していけません。
またどんなことでも総論はまず役に立たず、役立つのは各論です。
「神は詳細に宿る」は真実であると小生は思います。
彼の迫真のリポートをお読みください。


医療法人健育会西伊豆病院 仲田和正

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

要点

1.災害時医療は理学所見、トリアージ、感染制御、精神ケアが重要!
2.患者情報はノートにまとめポイントを付箋で貼る。
3.患者死亡の主因は喀痰による窒息と肺炎。
4.脱水で喀痰は固くなる。
5.回診の鍵はバイタルと理学所見。

6.酸素飽和度は寒さ、脱水でうまく出ない。
7.Ns指示は簡潔に!
8.患者の下痢はNsの負担、便秘気味にコントロール。
9.肺炎になると想像以上の速さで亡くなる。
10.肺炎は脈増加→呼吸増加→体温上昇の経過が多かった。

11.脈が増加したら要注意!
12.肺炎とUTIの鑑別が難しい、疑ったら導尿。
13.吸引カテはアルコール消毒して再使用。
14.床で寝ると発熱、呼吸状態が悪化しやすい(埃?)。
15.薬は栄養・水分・点滴、抗菌薬、降圧薬、糖尿病、向精神薬が必要。

16.皮下輸液が有用。
17.糖尿病は甘めのコントロールに、厳格にするとNsの負担。
18.掃除は頻回に!上履き、下履きを分け埃を持ち込むな!
19. Nsが過剰労働になるので医師が気を配れ!
20.スタッフの疲れは1,2週間がピーク。

21.病院資材が盗まれるので防犯に配慮。
22.早期に職員が休憩できる賃貸部屋を借りよ。
23.病院が給与貸出を。
24.ストーブで湯を沸かし湯たんぽ、手洗いに再利用。
25.埃でアレルギー悪化する。抗ヒスタミン薬持参を。

26.時計はバックライト、カレンダー付きが便利(夜間死亡時間確認)。
27.靴は底の厚いブーツ(外が危険)と室内履きを。
28.爪切りと体を拭くものを持参。
29.寝袋の下に段ボールを敷け!


失礼します。福井大救急部(西伊豆病院短期研修中)の後藤と言います。
3/17~3/25まで直接津波の被害を受けた石巻港湾病院に支援に行ってきました。
仕事は主に入院患者(110人)の管理と急変時の対応です。
「生の情報が大切」との仲田先生の勧めで経験した事、感じた事を書きます。
長文で申し訳ありません。

何分未熟者ですので内容に対して諸先生方も色々思うところが
」あるかと思います。また、最も辛かった最初の一週間にはおらず、
これからも復興を目指して頑張って行く方々の事を思うと、とても
「被災地に医療に行ってきました」と大きな顔は出来ません。
むしろ申し訳なく思うところもあります。

ただ少しでもこの情報が役に立てば良いなと思っています。

今現在、状況は目まぐるしく変化し続けており、電気が通り、
人材・物流が回復しつつあるためこのレポートと状況が大きく異なると思います。


************状況について************

港湾病院は患者の半分ほどが経管栄養で、1/3は末期の方や意思疎通
が困難な方です。
リハ等元気な人以外はDNRで「後方に送る事はしないが出来るだけ天寿を
全うさせたい」との考えです。
普段の治療と異なる方針であっても、出来るだけ病院の方針に
沿うよう心がけました。

行った時には電気・ガス・水道なく、道路が寸断されていて交通も
ままならず、検査器具等は全て一階にあったため各階にあった薬剤と、
救援物資・持参した薬しか使えない状況でした。

その中での医療はphysicalとtriage、infection control、mental careが
重要と痛感しました。
電気が回復する頃には大分医療レベルが改善し、モニターが入る事が
とても心強く、またNsの負担も減ったように思います。

震災後72時間が最も辛く、食糧・水分が無い事、氷点下の寒さ、家族の安否が
知れない事と入院患者を守る中で人間性が問われたとの事でした。
何より「自分達がここにいる!!」と言うのが発信できないのが問題であり、
石巻がマスコミに取り上げられるようになってから人材・物流は急に
改善したそうです。

ちなみに被災後すぐに市役所、警察、消防署に行っても
「みんな一緒だから自立してくれ」との事だったと…。
あと、何より火事を防ぐ事が大切だったと言っていました。

本部と連絡ついてからは積極的に患者さんを外の病院に転送していました。


************病棟について************

患者さんの情報は覚えきれないので簡略化して自分のノートに
まとめました。
震災後内服の中止・変更を確認し、日々のポイントを付箋に
書いて張り付けていくと便利です。

患者さんが亡くなる原因は主に喀痰による窒息と感染症(特に肺炎)でした。
電気が無くシリンジを使った手動による吸痰であった事、脱水のため
喀痰が固い事が要因にあります。
(足ふみ型の吸引機があると便利だとNsが言っていました。)
栄養・水分不足、寒さにて相当な消耗が見られ、高齢者はほぼ全員脱水状態でした。

僕が行ってから亡くなった方は8名で、前半3日でほとんど亡くなられ、
物資・電気が通ってからの後半4日間は1名のみでした。

日々の回診は意思疎通が出来ない方も多いため(当り前ですが)
vitalとphysicalが鍵です。
SpO2は寒さと脱水とで末梢循環が悪いせいか、値が出ない人も多かったです。
Nsも一生懸命vitalを取ってくれていますが機械で測定するよりも自分で
radial触知する事が大切でした。

また、急性期病院でないため、医者よりもNsやケアワーカー、リハが足りません。
医者は当直が出来るように最低二人いれば交代で休めます。
どうしてもリハビリ患者は元気なため後回しにされてしまってリハビリが
遅れる傾向にありますが、患者さんはリハビリが出来ない事にかなりの
ストレスを抱えており、それでも「状況が状況だから」と我慢して
おられる方も多かったです。

Nsへの指示はなるべく簡潔にし、複雑な指示は避けるのが大切です。
夜勤もあり、かなり疲れている人が目立ちました。
体調が悪くても「みんな頑張っているから」との思いで働いていた人もいました。
やはり医師が医療者の健康にも気を配り、上から指示を出していかないと
現実的には休憩をゆっくり取るのは難しいようです。
Ns達はNs callが無いため患者さんを頻回に見て回らねばならず、
また夜間の徘徊の見守り等かなりのストレスであったと思います。

************感染症について************

長期療養病院かつ震災後であるにも関わらず、院長が「耐性菌を作らないよう
意識している」と抗菌薬の使用に関して配慮していたのは素晴らしいと
思いました(最初の方の支援物資で大量にメロペンがあり、少し困ったと)。

一度肺炎になると想像以上の早さで亡くなられてしまったため
肺炎恐怖症になりました。
(正直、基礎疾患があり状態が悪い患者においては発熱してから
では遅いぐらいの印象です…)

酸素投与も酸素がほとんどなく(小ボンベ3本、大ボンベ3本)、酸素は
各人に分けるべきか重症に大量に使うべきか悩みました。
そもそもボンベ一本がどれだけ持つのか知らず、恥ずかしかったです。

肺炎など感染症の患者は、脈拍上昇・呼吸数上昇⇒体温上昇の経過が
多かったため、脈拍がいつもより上昇している時点でルートを取って
慎重に経過観察し、患者によっては発熱が無くても脈拍上昇+呼吸数
上昇や聴診でcrackleを認めれば抗菌薬を開始する場合もありました。
(いいのか悪いのか分かりません…。多くはその後発熱していましたが…。)
応援が少ない間はNsの負担を減らす事も意識して抗菌薬を選ぶようにしていました。

ただ、肺炎が怖い中でのUTIとの鑑別は悩ましく、気付かれないうちに
尿閉になっていて溢流性尿失禁+UTIになっている患者もいたため疑った
場合は導尿しています。抗菌薬は患者の状態・既往歴や残薬との
兼ね合いもあり、随時確認しながら使用しました。

吸痰カテも在庫がないため、一人一つアルコールで清潔に拭きながら再利用しています。

ところでNsからの質問で、バルーン留置中の患者において
「床に寝ているとウロバッグと尿道との落差が無いから逆流性UTIを
起こしやすいのでは?」
というのがありました。関係ないのではと思いつつ答えられませんでした。
御存知の方がおられましたら教えて頂けないでしょうか。

もう一つ悩んだのはAllergic?と思われる疾患群です。
発熱・呼吸状態の変化は明らかにベッドで寝ている人よりも床で
寝ている人たちに多く、埃を吸い込みやすい状況で気管の炎症が
誘発されたのでしょうか。
(清潔・衛生面は気を配っていましたが、ベッドにしてから良くなった方もいます。)
呼吸状態の変化や発熱+wheezeの場合の鑑別も治療が大きく
異なるため大分悩まされました。

************薬剤について************

震災後3日間は内服中止しています(とてもそれどころでは無かったと)。
多くの薬剤は一階にあり、津波によって無くなりましたが、後で泥の中から
探し出して使えそうなやつは洗って使っていました。
3~5日後にはグループ本部から物資が届いていました。

行った時に必要だったのは栄養・水分・点滴、抗菌薬、降圧薬、糖尿病薬、
向精神薬でしょうか。
留置針も血管確保に失敗していると減りが早いため皮下輸液も有効でした。
取り敢えず、最低限必要な薬のみ再開しています。
それ以外は随時入り次第使っています。

インスリンはノボリンRと30mixしか無く(それ以外は一階にあった)、
頻回の血糖測定は看護師の負担になるため甘めのコントロールにしています。
出来るだけ内服で調節するようにしました。
ただ脱水+高血糖は危険なので、場合によってはスライディングも使いました。
薬剤中止+飢餓状態等のストレスなのか、震災後に血糖コントロール不良
になる方が多くいました。

************清潔について************

アルコールがメインです。物資が届くようになってからは手洗いも
出来るようになりましたが、水も多いわけでは無いので毎回は出来ません
(noro/clostが出ないよう願っていました)。

掃除を出来るだけ頻回に行い、靴は内履きと外履きを分け、
患者が床で寝ているところにはさらに内履きを履き替えるように工夫されていました。

排便は脱水もありやや便秘気味になっていましたが、ケアワーカーや
Nsの負担を考え、あえて便秘気味にしていました。
尿量測定はNsの負担を考えるとバルーンになりますが、感染症との兼ね合いもあります。

************その他について************

・アメリカからのドクターが来院されたそうですが、支援を断ったそうです。
彼らは長期で働きたいが、災害支援部隊からの派遣だと短期になるため、
個人で訪問に来ていました。
断った理由として、高齢者が抵抗感を示す事、言語の壁、急性期ではない事、
スタッフが戸惑う事等を挙げられていました。

・院長、看護部長の医療者としての誇りと責任感があればこそ、皆頑張って
いたのだと思います。
・職員で亡くなられた方もおり、自宅が無い方もいます。
避難所より病院の方が良い、あるいは病院で勤務すれば自分の分の
食事代・量が浮くから病院で働いている、との話も聞きました。
・みんな気力とアドレナリンとで戦っているため、一~二週間が
疲れのピークだそうです。

・病院に物資があると分かると強盗が入る可能性があるため、
防犯には最大限の配慮をしていました。
医療者の家族・子供も立ち入り禁止にしていました。
・職員の休憩を取るため、早期に電気・水道の通る近くの賃貸部屋を抑え、
交代で使用していました。阪神大震災の時は大企業にあっと言う間に
押さえられていたそうです。

・事務職と医療職を分ける必要があると思いました。
食糧・物資の確保、電気の整備、病院の整備、アパートの確保などは
事務職が専門で行う方が良いので、普段から確認しておく事が大切です。
小病院では日頃のコネが大切かなと。
・職員の給与の確保も大切です。
お金が無くて生活できずに困っている方もいました(病院が貸出し)。
・ストーブでお湯を沸かして湯たんぽにし、患者さんを暖めるようにしていました。
その後、頭や手を洗う水として再利用しています。

・訪問診療はほぼ壊滅的であり、資料も何もかもなくなってしまって
連絡が取れない方も多くいます。
・当然患者家族も被災しており急変時に連絡がつかず、ご遺体の引き取り
などで困る場面もありました。

・僕達が行った時には仕事の申し送り・引き継ぎの作成という状態では
なかったため、一瞬戸惑いました。
申し送りが無い時は自分で問題点を見つけ現場の人と相談していく必要
があります。
・外来の患者は院長が診ている方で内服が無くなって困っている方がほとんどでした。

************用意、向こうでの生活について************

・アレルギー体質の方は抗ヒスタミンを考慮して下さい。
埃もあり仕事出来なくなります。僕はアトピーが悪化しました。
・電気が無かったので死亡時間確認などバックライト付きの時計が便利でした。
働いている時間が不定期なため、日時感覚を失いやすく、
カレンダー表記もある方が良いです。

・被災地に行く時の靴は底の厚いブーツと室内用とを分けて。
・たまたま寒波が来ており、上下ヒートテック2枚重ね+ジャージ+寝袋でも
寒かったです。
・下着は多少交換しなくても死にませんので気にならない人の方がいいと思います。
・爪切りと体を拭く物は持って行った方がいいです。
・おむつトイレは慣れれば平気ですが、キレの悪さに愕然とします。

・段ボールは温かいです。床に寝袋を直引きで寝ると寒いため、
段ボールを引くだけで大分違いました。
・夕方以降は治安が悪いため外出はあまりしていません。
職員宅にも強盗が入りました。ただ、どこまで本当に危ないのかは分かりません。
・携帯電話はsoftbankが最初に通じましたが、他の会社もそんなに差異ありません。
・有毒ガスが発生しているところもあるそうなので、あまり変な所には
入っていかない方が良いと思います。

 

7-5
さて、本日3/25よりの3日間の宮城県石巻市での医療支援活動を無事終了し帰途についています。
3日間、石巻赤十字病院を拠点に約70チームの一員として、医師3名・薬剤師1名・看護師2名・事務職2名の8名のチームで
任務につきました。現地本部の指示で、石巻市医療圏域を14エリアに分けチーム割をして、避難所を中心に医療支援を行いました。当チームは、石巻市雄勝(おがつ)町の約10ヶ所の避難所(10~500人)を中心に活動しました。
診療した述べ患者数は87名です、内訳は約半数が高血圧や不整脈等の循環器疾患でした。内、心不全の1名を救急搬送しました。
避難者の中には、震災での肉親との死別や食糧不足、寒冷、不自由な避難所生活等で睡眠不足とストレスが続き、血圧が220以上の方を少なからず診ました。震災で降圧薬などの薬を紛失したり、残り少なくなり、飲まなかったり飲み控えをしておられたのです。
あやうく、脳卒中や心筋梗塞になられるところでした。PTSDと肺塞栓症も目立ってきているとのことです。
医療は徐々に落ち着きつつありますが、まだまだ不十分です。
そして、さらに生活環境が依然として劣悪で病状悪化に拍車をかけています。
現地では、未だに停電、断水、ガソリン不足が深刻です。救援隊のガソリン不足も懸念されています。
そして、最悪は、トイレです。し尿処理場が全て破壊され下水処理が出来ないため、トイレが流せず、汲み取りです。
その汲み取りもバキュームカーがなく、溢れる寸前です。早急な対応を要す緊急事態です。
即、全国からバキュームカーの大隊列での派遣と仮設トイレの大量急送を人員とともにお願いします。
自衛隊もがんばってはいますが、国を挙げて、総力戦で戦わないと取り返しのつかない状態が起こる可能性すらあります。

災害支援は情報に振り回され過ぎという感が否めません。
報道も、すべて部分であって、総体では無い。
総論をもとに支援をしようとすると、末端には迷惑です。
末端に合わせると、別の末端には無意味です。
非常にバランスが必要な現場でした.
統制のとれた、清潔な、避難所もあれば、とんでもなくひどい状況もある.
良い避難所へうつればよい、と頭で考えるのは簡単.
しかし、移動できない人にはできないだけの深い深い理由がある.
彼らと対話をしていて噛み締めたことです.
地元医師会の一部と赤十字の対立がおきて困惑する場面.同じ医師会同士なら、と仲裁に入る.
1本の電話、1回の訪問挨拶がすべてを溶かしてくれたりします。
毎日、毎日、刻々とかわる避難所の状態.
だんだん、清潔になり、水が届き、はじめる.リーダーが産まれる.
分裂したり、統合したり.
地元の医師たちが開業をはじめ、わたしたち医療班の役割が変わる.対立をうまないように地元と地元をつなげるための活動.
東松島市では、国際医療センターチーム、自衛隊チーム、われわれ東京都医師会JMATチーム、熊本赤十字チームが
優秀な保険師さんをヘッドにし、わたしたちが目となり、手となって、最新の情報をさぐり、路地裏から寝たきり老人を見つけ出し、
老人ホームから肺炎患者を搬送したり.生きた活動をすることができました.
赤十字が、提唱している地域ブロック化とラインをつないでいくという作業.同じ地域を同じ医療班が継続していく.
次の医療班へとバトンタッチしていく.
良いことばかりではなく、始めは学びの経験も多かったのです.
連絡をせずに現場にのりこんでいって、勝手に医療をくりひろげようとしてドクターが叱責をあびたり.
支援活動の人に配給されるガソリンがあるのをいいことに、「全部の車を満タンにしてもらいましょう♪」と安易な発言をしてしまうスタッフがいたり.
大切なのは何を私たちがするかではなく、相手が何を求めているか、を真剣に聞き出す力.
外からの支援者は新しい病院に参加させてもらった研修医のようなものです.
知識と体力はあるが、現場のルールに従って医療行動をやらなければ、迷惑そのものです.
報告・連絡・相談、当たり前のことですが、調和するためのつながる力が大切だと痛感しました.
こうしたことが一番徹底してできているのが自衛隊でした.なかなか気のいい連中でした.

 

 

8.ドイツケルンの友人から
友人達とデモに行ってきました。
参加した多くの人達は40歳から70歳代、子供連れ、車イスでの参加者もちらほら見受けられました。
学生達の姿はあまり見受けられませんでした。
今回はドイツ全土と言ってもベルリン、ハンブルグ、ミュンヘン、そしてケルンが圧倒的に多く、
今回は労働組合、教会、そして緑の党、が主に組織したようです。他に小さなグループによる協力もあったでしょう。
夕方のニュースでは全国で10万人の参加者と報道されました。
私は体操のグループの中に数学の教師がいて、その人が情報をくれ、
友人達を誘って、グループで参加しました。
今日の新聞には順路と予定時間が載りましたが、前日まであまり知らされていなかったようです。
私はもちろん原発反対です。人間が制御できないものを持つ資格はありません。必ず誰かが犠牲になっている。
ドイツは1986年のチャノビユの事故では、2000キロも離れているのに、ものすごく被害があった。
癌の患者があれ以降増えたと聞いています。
そして、明日2カ所で選挙があります。
もちろんその事あるから今日デモをしたと思います。
今回の事故を政治に反映させていかなければならないと、
多くの市民達は真剣に考えていると思います。
先週の週間新聞の全国紙には、ドイツは果たして、原発なしでエネルギーの供給ができるのか?
できる、と書かれていました。
至る所で議論が行われています。
何をどのように変えなければならないのか。
何を節約する事が可能か?
生きていればこそのエネルギー利用
そこを取り違えてはいけません。
オーストリアは原発を持っていません。
フランスは80%原発に依存という事ですが、
今日もその事で仲間達と話したのですが、
フランスから、今の所特に反対運動とか何の情報もありませんが、
いざとなったら徹底的にそれに立ち向かうのがフランス人だそうです。
日本はエネルギー問題を今後どのように転換していくのでしょうか?
何を大事にするかで、選択が変わってきます。
ヨーロッパは私の観察では人間を大事にします。
それが出発点です。
今回の地震と津波では人間の無力さを知らされました。
今まで、ヨーロッパ大陸は、アジア、等に比べて気候が安定していると言われてきました。
でもそれだって、分からないのです。スイスのバーゼルは地震が多い所。
実際地球は動いている。
考えると本当に恐ろしい事です。

 

 

9.松本市長 菅谷昭氏 3月22日 奈良県谷掛先生から
彼は5年ほどチェルノブイリの原発後の甲状腺のがんの治療を
現地で行った医師で彼自身も約5年汚染地で向こうの人と同じ
ものを食べていたとのことです。
以下転載です。長文です。
【記者】
東京電力福島第1原子力発電所の事故に起因する、放射能汚染というのが、
ほうれん草であるとかクキナであるとかそういったものを出荷停止というような
確か報道だったと思いますけれども、そういったようなことも現実的におきてきて、
市長が以前お話になっていた土壌汚染というのが現実的なものとなってきたの
ですが、実際にですね、果たして内部被爆というようなことも市長おっしゃってた
のですけれども。
そういったものをですね、はたして食べても安全なのかどうなのかというところ
が少し心配になってくるのですけれども、市長のチェルノブイリで医療支援活動
された経験から、その辺のご見解をもう一度伺えればいいなと思ったのですが。
【市長】
はい、それでは今の記者のご質問ですけれど、私ずっと常々というか最初から
この件に関しては、報道の皆さんにも場合によっては社が違う場合かもしれませ
んけれども、私の言葉として表現されているのは、とにかく核の事故という、放射
線の事故というのは最初からある意味では最悪の事態を想定したかたちで先手、
先手として手を打っていく事が大事じゃないかといことは、私が5年半の経験をも
とに日本に帰ってきてからそう思っておりました。
しかしそういう中でまさかこういう状況になると思っておりませんでした。
それは私、皆様のご質問に対しては、一つは20キロの避難ですけれど、できれ
ば30キロまで広げたほうがいいのではないのかなということを申し上げ、あわせて
予防的に無機のいわゆるヨード剤を投与しておいたほうがいいんではないのかな
ということも申し上げましたし、場合によっては避難ではないのですけれど、やはり
50キロ位、チェルノブイリの場合だと30キロゾーンは人が住めないわけですけれど、
チェルノブイリと同じにしてはいけないのですけれど、そしてできれば50キロ位まで
の範囲っていうのは注意したほうがいいのではないかなと。それくらいやはりいわ
ゆる大気汚染が広がるよということを申し上げたとこでございます。
それからまた特に乳幼児とか妊産婦に対してはヨード剤の予防投与ということ
は、これはまさに内部被爆の問題なんですよということを申し上げきたんですね。
どうしても政府を含めて皆さん方は外部被爆のことだけを取り上げているので、
そうではなくて皆さん3つの点に注意してください。
一つはマスクをしてください。なぜマスクをするかというと、汚染されていて、これ
に浮遊している放射性の降下物が鼻から気道ですね、気管をとおして肺に入って
それが吸収されて血液の中入って体に蓄積されるということですね。
それから二つ目は肌は露出してはいけないということ。これは皮膚からですよね。
いわゆる吸収されて体の中に入ちゃいけない。
もう一つは口から入るっていうこと、この三つなんですね。
ですから経気道的、経皮、皮膚ですね、それからもう一つは経口的なんですよ。
この三つが経路になっているんです。
ですからできるだけここに取り込まないようにってことを言っているのです。
取り込まれたらどうなるかっていうと、その放射性物質が放射性ヨードであり、
セシウムであり、ストロンチウムであり、プルトニウムであって、それらが入ると
大変なことになりますよ。
これは今じゃなくって5年、10年、30年セシウムとかストロンチウムの半減期が
30年ですから、放射性ヨードの半減期は1週間ですけれども、そういうようにですね、
取り込まないようにって言っているにもかかわらず、今回のようにですねほうれん草
ならほうれん草に、今度はシーベルトからベクレルってキュリーです。
皆さん良く知っているキュリー夫人のキュリーです。いわゆる放射能の強さを表す
のですけれども、今回のほうれん草の場合でも日本の基準で2000ベクレル/キロ
ですよね。/リッタ―という事でいうと倍になっていて、そういうなかでもってそれを
要するに食べてもいいかって言われたら、語弊がありますが、できるだけ口に
しないほうがいいだろうっていうのは、これは現地行った者としては、本当に言い
たいのは子ども達やあるいは妊産婦、胎児の命を守るという意味でいったら5年
とか10年、チェルノブイリでもって甲状腺がんの子どもが増えたのが5年後なん
ですよね。
5年後から出てきているんですよね急激に。そしてその事故前の時の子どもの
発症率というのは100万人に1人か2人でこれはチェルノブイリのとこも同じなんですよ。
それが汚染地になるとそれが100倍になったり、ひどい時には130倍ですね、
ゴメリ市なんか。
だから将来のことを考えれば、これは本当に申し訳ないけれど、作っている
方々に。しかしこれはそんな事を言っても色々ありますけれど、風評ではなくて
事実として、これはやはり押さえておかなければいけないと私は思って、パニック
でなくて国民も冷静に聞いてくれて、そして今の時期は食も少しひかえてもらうと
いうこと、そのためにも早くに放射性ヨードをやらないと、もう入ってしまったら
終わりなのです。
私はですから前から予防適応しておいた方がいいですよって、みんな今政府
においては後手後手ですよね。
避難している人たちも放射性ヨードっていうけれど、もう避難しているわけですから、
避難中に被爆して入ってしまえばいくら後でやっても遅いのです。
そういう事がちっともわかっていないってことが、きわめて残念だってことを申し
上げたいですね。
ですから原発のあそこの今の状況は、是非ともこれは国をあげ、それから
海外の力を借りてあそこをとにかく消火する。
外に放射性物質を出さないってことは最大限やってほしいのだけれど、私は
もう一つもう一番最悪であった土壌汚染ということは、これまさに環境汚染。
水も汚染ですしそれから食物も汚染、これ出てしまったんですね。 
ですから次は経路汚染、経口的になるからだから取り込まないようにするって
ことは当たり前のことなんですけれど、それが抜けちゃっていることで「安心、安心」
って放射線1回浴びることは、そんな問題ではないですよね。
あれは外部被爆なんですよね。皆さんだって検査された時にエックス線浴びる
わけですよね。それは1回だけですよね。そうじゃないんです。入ったものは沈着
して抜けない、そして今やこれからのことは、いわゆる放射能沈着という表現しま
すけれども、放射線降下物、フォールアウトですから、今舞っているのが下に
降りますから、落ちると土壌が汚染されます。
当然土壌とそれから水だって汚染されます。一方で葉物ですよね。葉っぱ
の上にやはり降下するわけじゃないですか放射性物質が。で、それを牛や羊が
食べるわけじゃないですか。そうするとそれが放射性物質が今度はお乳の中
にでるわけですよね。
そのお乳を人間が飲むわけですよ。これがいわゆる食物連鎖というわけですよね。
またその土壌の中に落ちたというようになると、そういう食べた牛やヤギが
糞とかおしっこを出します。ここに放射性物質が溜まりますから、それがまた地面、
土壌を汚染するこれ悪循環、これ食物連鎖やってるわけです。
また汚染された土壌からは今度はセシウムのような物がですね。今度は葉物
じゃなくてようするに根菜類ですかね。根からまた吸収されますから、特にセシウム
などは消化管からほとんどが吸収されるってこともわかっているわけですから、
それから放射線なら甲状腺に集まってしまうわけですから、ですからそういうことが
事実としてとらえてですね、やはり報道していくのは国からもいかないと、単に「冷静
に行動してください」とか、なんと言いますかね数的なもので被爆がこうでじゃなくて5
年、10年日本でやはり、だからもし将来ですね、わかりませんけれど悪性の新生物が
日本で増えてきたような状況の時にはいったい誰が責任とるんでしょうかね。
だからそういう意味で今言ったように、できるだけ放射性物質を体に取り込まない
ような注意をお互いにしていったほうがいいのではないかな、というようなことであります。
そういう意味でも今後全国でも食品に対しては多分汚染の状況をチェックしてください
という言葉がいろいろ出てくる思います。
心配ないものは本当に食べていいです。私自身は汚染地でジャガイモを食べたり
人参食べたり玉ねぎ食べたりやってきていますけれども、できれば大人はまだいい
ですけれども、これから生まれてくる子どもや、あるいは小さい子供というのはそう
いうことの無いようなことをしてあげなければいけない。
そこで放射能の許容レベルは、先ほど記者が言われたように、これは許容レベル
というのはあるんですけれども。
例えば事故の時にポーランドでは、事故から4日目なんですけれども、国の命令
ですよね。 それで乳牛に新鮮な牧草を与えることを全国的に禁止しているんです
よね。それから100ベクレル/リッターということは100ベクレル/キログラム以上の
汚染ミルクを子どもやあるいはまた妊娠、授乳中の子どもが飲むことを禁止している
とか、4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる。この時は急きょ粉ミルク不足
の分はオランダから緊急輸入をしている。それから子どもや妊娠、授乳中の女性は
できるだけ新鮮な葉菜類、葉物は摂取を控えるように指示している。こういうふうに
対策をとったんですね。
ですから今回の場合に、これが1000ベクレルですから、ほうれん草なんか
4000ベクレルですから、そういう意味では、やはり残念だけれども、特に生産者は
本当に気の毒ですけれども、子どもたちの命、将来のことを考えれば、この場は
政府が最大限に保証してあげるということで、しばらく汚染の状況が安全のところ
まで行くまでは、それはミルクもそうですね。
これは1987年ということで、1986年が原発の年ですけれど、1987年ヨーロッパの
食品の放射能の限度というか安全許容量を出しているのが、有名なネイチャーと
いう雑誌に出ているんですけれども、これは乳製品だと、これはバターとかミルクとか
チーズとかアイスクリームとかはセシウムは1000なんですね。ヨウ素が500なんです。
ストロンチウムが500、プルトニュウムが20ベクレル/キロです。
乳製品以外の食品というものがありまして、これはそれ以外のものですね。
これがセシウムが1250、ヨウ素が3000、ストロンチウムが3000、プルトニウムが80。
それから飲料水がセシウムが800、ヨウ素が400、ストロンチウムが400、
プルトニウムが10ということで。
また家畜の飼料は、セシウムが2500と、このように一応基準は設けてあります。
多分これに準じて日本の場合もこうやってあるんだろうと思いますが、きちっと
したものは無いんですけれどね。
各国違います。しかし大体この一つの基準というのはあるわけで、どれがいい、
どれが悪いんじゃなくて、ご承知の通りチェルノブイリだってあそこの30キロゾーン
でなくて100キロ以上離れたところで、ホットスポットって言いまして、ある場合には
雨の状況で、日本は雪ですけれど、それによってはフォールアウトが、ある所に
集中的にポンポンと点状に落ちる。だからそういう所で生産されたものというのは
当然汚染されるわけです。
そういう意味で今回私も意外だったのは、茨城の方で高濃度って何故かって、
これは当然大気汚染であちこちに汚染された大気があるわけですから、その中に
雨が降って雨の粒の中に、私が前に言ったように「雨とか雪は注意した方がいい
ですよ」と言ったら、雪が降ってしまいましたけれど、そういうのはやはり放射性
降下物も含まれて落ちるわけですから。
そういう所、残念ですけれど、そういう所の場合は可能性はあるということを、
一応私は、皆さんをパニックではなくて「こういう事実がありますよ」ということを
知っておいてもらった上でもって冷静に対応してもらうって、こういう表現をして
いかないと、ただ単にエックス線で当てて1回でこうだとか、そういう外部被曝の
ことを言われるので、これは私は、もしかしたら菅総理大臣が自ら国民に向かって
「こうなんだ」って、とにかく子ども達や、あるいは妊産婦を含め胎児たちの命を
守るんだと、将来のことを考えて、ということを言わないと、私はいけないと思っております。
これは誤解なきように、皆さん方ある言葉だけを出されますから誤解されて、
私いつも言われてしまうんですけれど、そうではなくて、もし心配だったら全部
出してください。
そうでなかったら出さないでください。それくらいの私は皆さんに今、私自身
がチェルノブイリで経験したことをお話ししているわけですから、決して政府を
批判ではないんですけれど、事実としてとらえてほしい、しかも国民の皆さんは
落ち着いてくださいと、こういう事があるけれども、安心なものは食べていいです
からということで私は申し上げております。
私自身も5年も汚染地で向こうの人と同じものを食べてきたわけです。
だから、実際に言えるのは甲状腺のがんに関して放射性ヨウ素がこんなに
高いのに、昨日の長野県の、今日の報道を見ていますと、その4000ベクレル
じゃないですけれども「ほうれん草を洗わないで500グラム食べても安全だ」と
いうそういう県からもしメッセージを出しているようでしたら、報道を見た限り
ですけれど、これが事実であれば大変な事を言っているなということで、
やはり相談にのる人も慎重な答をしていかないと、安心安全と言っても新聞の
社説によっては、安心安全冷静ということは、もっと具体的に出してもらわないと
私わかりませんよというのは、私はあの通りだと思うんです。
内部被曝の問題は一切出してないし、食物連鎖の話も一切出してないです。
しかも5年10年先のこと出してないですね。
私はそういうことも出していかないと、国民がうんと不安に思うから、敢えて
今日は申しあげたところでございます。
是非とも報道の皆さんも、ある意味では刺激的なタイトルで出す。それは
やめてください。私は事実を申し上げただけでございます。
皆さん、全部出してください。出さないから、そこだけ取っちゃうから読んだ
市民が非常に不安になるから、今日お願いしたいのは書けないんだったら
出さないでほしいということ、皆さんの中でご理解いただきたいとこのように
思っております。以上です。

 

 

 

 

10.高校の同級から
10-1  震災の状況 NYタイムズ
日本のメディアが伝えない、震災の状況がニューヨーク・タイムズによって
伝えられています。
震災当日からの画像集です。
「世界中からの支援申し込みに、
この画像がかなり寄与していると思う」
とは、教えてくれた人のコメントです。
ニューヨーク・タイムズの震災写真集(1-205)
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.htm

10-2
津波の状況を知る上でオーストラリアの放送局の画像がありました。
海辺の新しい明るい住宅地の津波後の悲惨な画像には言葉もありませんが
参考になると思いました。
http://www.abc.net.au/news/events/japan-quake-2011/beforeafter.htm

10-3
東電勝俣会長の記者会見を見ました。
どういうめぐり合わせなのでしょう。
この人、社長時代に「データ改ざん」「新潟県の地震による柏崎原発事故処理のまずさ」の責任をとって社長を退いたはずの人ですよね。
その人がまた原発事故処理に出てきた訳だ。
東電社長、過労で一時ダウン
東京電力の清水正孝社長が東日本大震災の原発事故対応で一時体調を崩し、 
16日から数日間、同社本店内の「福島原発事故対策統合連絡本部」を離れてい
たことが27日、分かった。東電は「医師によると過労。現在は回復し、本部に
戻って指示を出している」と説明。同社長は、本部を離れた間も本店内の別室で
指示を出していたという。(2011/03/27-19:36)
福島県知事もお詫び面会拒否 
昔の経済同友会木川田一隆、明治の艶福家松永安左ヱ門 とはちがうのかな、、
この清水さん、上に立つ器ではないね。
ただ、木川田さんは、電力会社が国営になるのを嫌って、私企業優先で第二次大
戦後、電力会社を小分けしたことが、今回の電力融通(にしの60Hz 、
ひがしの50Hz) をできなくしてしまった。
電力というインフラ危機管理ができていれば50-60変換器を、10倍能力も
つものがあれば計画停電も必要ないのに、、
> 一企業が競合のない環境でぬくぬくと商売をし、利益をむさぼり、競争を勝ち抜くため
> に切磋琢磨するという体質を失うと、こういうことになるのですね。