地震 13 (3.15  23:00)

羽鳥@幸区 川崎です。

過去記事はこちら 
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_kouen/touhokujishin_1103/touhokujishin_top.html

22:31 明日も横須賀線が動くか不安で新川崎のクリニックに泊まっていま
すが、強い揺れです。  静岡富士宮で震度6強 ここは震度4

1.
神奈川県医師会から、岩手県検案に向けて、阪神大震災救護にたずさわった理事
と若手理事の二名、事務二名が、車いっぱいの荷をしょって夕方出発しました。

川崎市医師会からも、第一チームの入れ替わりで、第二チームが検案に出発しま
す。

検案に行かれました横浜市大 古川教授の友人から
皆様方 御心配いただき、また励ましのメールをいただき、本当にありがとうご
ざいます。 今まで経験したことのないような大きく長いゆれの後、停電・水漏
れ・断水・破損など機能停止に陥りました。 携帯も圏外となることがほとんど
で、外部との連絡もままならない状況でした。 建物はあちこちで亀裂が入った
ものの、持ちこたえています。 津波はこちらまでは達しませんでしたが、大き
な被害を被った地区の住民が避難してきました。 昨日まで自家発電で細々とし
のいで来たものの、重油は底をつき全館停電となる直前にようやく電気が灯りま
した。 こうしてメールを読み書きできるのもそのおかげです。 しかし、食料の
供給はなく、患者さんの食事は1日2食に減らし、それでも明日には底をつくと
の事です。 癌治療は大学病院同様、1ヶ月以上再開は不可能ではないかと予想
されています。放射線治療機器の損傷が事の他、大きいとの事です。 人的被害
も大きく、師長の両親はまさに津波が襲った牡鹿半島とのことで亡くなっただろ
うと話していました。部下の家庭でも海岸沿い
の被災地に親がいて連絡がつかない者もいます。 家が流されたスタッフもいて
言葉になりません。 時間と共に被害の状況が明らかとなり、肉親を失ったと覚
悟して働いている職員が大勢います。 昨日、外来再開(といっても、たどり着
いた人に謝って帰っていただくだけなのですが・・)しました。 15人ぐらい
の通院中の患者がこられ、3人入院させました。いずれもターミナルケアの患者
さんです。災害時におけるトリアージの観点からは、ふさわしくない患者さんか
もしれませんが、避難所にはいられない状況でした。がんセンターではむしろこ
うした患者さんを受けた方が良いのかもしれません。ただ、麻薬製剤も底が見え
てきて今後入荷できなければどうしたらよいのでしょう? 被災地の方もはるば
る来られました。驚いて尋ねると、薬が流されて手持ちになく、痛み止めを必要
としているとのことでした。状況を聞いていると涙が出てきます。当科の片桐先
生が名取市急患センターに行きました。津波の被害後は、重症患者は少ないよう
です。生きているか死んでいるかの2つに1つです。皆、着のみ着のまま命から
がら脱出してきた人ばかりとのことです。薬がありません。 多くは降圧剤や血
糖降下剤などを求めるようです。 私は大丈夫です。お蔭様で家族も無事でした。
本当にありがたいことです。 当初、避難所暮らしをしていましたが、避難所で
も灯油がなくなり、配給もストップしました。 自宅の中はぐちゃぐちゃですが、
何とか一間寝る場を作り、戻りました。 ガソリンが手に入らず、自転車で片道
25kmを移動しています。 皆さんからのメールに、大いに励まされました。本当
にありがたくて涙しました。 何とか再び立ち上げて、皆様にお目にかかれるよ
う頑張ります。 応援ありがとうございました。

 

1-2 AMDAの活動  大和市医師会小林先生から
Subject: [amda_news][00068] AMDA速報 東北地方 太平洋沖地震・緊急支援活動-3
> ■□□□ AMDAメールマガジン ─  救える命があればどこへでも
> 2011年3月14日■□□□
>
> *AMDA速報 東北地方 太平洋沖地震・緊急支援活動 -3
> ━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━・━━━
> 第一次派遣チームが12日から仙台市に入り、菅波代表を含む第三次チ
> ームも13日晩には仙台市に到着し、同日夜派遣者全員が集った。14日
> は、朝から3チームにわかれて避難所となっている小学校などをまわり巡
> 回診療した。青葉地区(八幡小学校、三条小学校、国見小学校)では電気
> が回復し始め避難者も自宅に戻り人数も減っている状態。一方、宮城野地
> 区では、高砂小学校/避難者約1600人、田子小学校/約600人、中野栄小学
> 校/約700人─水・電気・ガス無、岡田小学校/約1200人─殆どの避難者が
> 家を失っている状況があるなど、この地区の人々の置かれている環境は一
> 層厳しいものであるとの報告が寄せられた。
> 物資に関しては、地元で入手困難な、水、食料品、米、紙おしめ(大人用・
> 子ども用)、女性用衛生用品、寝袋、などを岡山から陸路搬送することを13
> 日決定した。両備グループタクシー3社によるご協力としてジャンボタクシ
> ーによる輸送が実施できた。物資についてはおかやまコープより、水、レト
> ルト食品、紙おしめ、女性衛生用品などの提供をうけ、AMDAが用意した
> 衛生用品、米、ビタミン剤その他物資とともに、14日午前中に、岡山から
> 搬送。15日早朝、仙台市青葉区のAMDAチームに届く。
> 現状として、仙台市内では時間を追って、食糧、ガソリンの不足が深刻化
> してきている。
> 3月14日時点での派遣者数 医師10人 看護師3人 調整員8人 計21人
>

 

1-3 福島県立医大から
被災地に対する多大な人的・物的援助および精神的援助有難うございます。発災後
から昨夜まで県の地震対策本部に押しかけて、対応していました。
福島県は、地震による重症外傷、およびクラッシュ症候群は多くはありませんでし
た。したがって問題は被爆関連です。
1.医療機関から域外への搬送
日曜日から事故原発より5km~10km→20km圏内の医療機関から域外への搬送に取り
掛かりました。しかし搬送先医療機関は少なく、通信手段が壊滅の状態での対応、決
定には長時間要しました。また、ほとんどはみきり発車でなければ解決できない状況
でした。
2.放射性物質のサーベイランス
自衛隊、放医研などの協力を得て、7か所ほど除染可能な設備を設置しました。ま
た、各保健所でも測定できるようにし、現在は各救護所を回って、サーベイランスを
行っているところです。
3.透析
地震による急性透析患者の発生はほとんど聞いておりません。大部分は被災地で慢
性透析を受けていた患者の透析をどこでするかです。県内多くの地域で断水の状態で
あり、透析する事事態は可能であるが、資機材・水が不足しできない状況です。した
がって、多くの医療機関から透析医や技術者の派遣の申し出があり、各医療機関に問
い合わせましたが、その面では不足していない様です。
医大にも多くの慢性透析患者が転院してこられました。上記の結果から、帝京大学
の坂本教授から東大と帝京大学で引き取ってもらう事になり、自衛隊機で搬送する方
向で検討されています。
4.航空搬送
原発付近で人体に影響を与えるほどの大量の放射性物質が測定されております。ド
クターヘリ、消防防災ヘリは福島上空での飛行は禁止になりました。したがって、遠
距離搬送は自衛隊機のみとなり、選択肢が狭められつつあります。
5.今後の(現在!)の問題
①かろうじて20km圏内にかかっていない医療機関がたくさんあります。いづれこれら
の病院も避難命令が出るかもしれません。
②福島医大は事故原発からわずか約58kmの距離しかありません。風向きも東西ですの
で、今後の爆発事故などの状況によってはhot zoneとなるかもしれません。今から対
策を講じる必要があると思います。
③福島医大に被爆者が集中しつつあります。今後さらに集中し麻痺状態になる可能性
があります。
④各病院の医薬品、医療資機材、生活必需品が底をつくのもまじかです。
⑤災害の原則ですが、今後は被災地、被災県内での対応ではなく、医大も含め県内の
多くの医療機関から、皆さんの協力による県外への大規模な入院患者搬送が喫緊の課
題(断言していい?)となるかもしれません。
今後とも協力よろしくお願いいたします。

1-4
福島県立医科大学病院が求めている物資を、宮崎大学で援助
福島県立医科大学病院の総務課に電話し、必要な物品のリストを頂きました。添付
ファイルをご覧ください。ファイルの公開は、福島大学の許可を得ています。
これらの物品は、3月19日以降、必ず必要になるようです。
3月15日午前、透析液以外はほほ70%入手しましたが、配送する手段に手こず
っていました。
悩んでいるとき、大学に文科省から連絡が入りました。東北6県に点在する大学病
院に、必要な物品を輸送する考えとのことでした。
搬送方法は、物資を九州内で一か所にまとめ、自衛隊のヘリで、搬送するようです
。日程はわかりません。明日の昼まで待機し、必要であれば、文科省に日程を問い合
わせます。
もし1週間以上という先の場合、そのときは、宮崎大学独自で、動く予定です。搬
送手段は、トラックでの陸路になります。
おそらく、1週間はかかるようです。
透析液ですが、宮崎県内の卸問屋に問い合わせました。代用液を含めて、すべての
溶液が、新たに入手不可能でした。
丸川先生のメールでは、
サブラッドの件は、厚労省へ確実に届いたと思います。

1-5
いわき市の総合磐城共立病院の状況
いわき市の医療は崩壊しつつあります。
水道は昨日に復旧したものの、薬や点滴がなくなり、診療をできなくなりつつあります。
昨日から、午前に外来を開いたところ、院外薬局の薬が、2日で枯渇しました。
原発の放射能漏れのため、外出をひかえるようにアナウンスされているため、 
医薬問屋や卸が配達をしないという問題もあるようです。
当院の薬局の在庫は、入院患者用で3日ほどです。明日には、病院の車で薬の卸を回って、
薬をかき集めることにしています。
入院患者は地震当日に650人でしたが、返せる患者は返し、域外に搬送できる患者は、
搬送しましたが、305名残っています。本日、放射能汚染を考慮し、研修医は
撤退させ、その他の若い医者も逃げて良いと本人の意思にまかせ、50代以上の医
師で支える方針となりました。薬を使い切るまでは診療を続ける決意です。
さらに状況が悪化した時のために、リスピレーターの患者もいますので、 福島
県にヘリでの搬送を要請します。
ガソリンは、市内のスタンドは空で、ガス欠のため、通勤できない看護師もいます。
看護師は本日80人が病院に泊まり込みます。
当院では、津波の被害はありませんでしたが、1)地震による病院施設の破壊の問題
(これはなんとかクリアー)、2)断水による問題、3)薬とガソリン欠乏+放
射線漏れによる 問題、が1日毎に続きました。
双葉厚生病院や、大野町立病院の入院患者の寝たきりの患者達は、 いわき市内
の避難所で次々に死んでいるという話も伝わっています。
職員は、皆、使命感を持って頑張っています。 
しかし、兵糧がなくなります。薬とガソリンを!!!!!!

私立病院など各所が物不足で悲鳴を上げておられる様子が伝わってきます。 亀
田総合病院では地域のバス会社の方々とも連携を取っているようです。とにもか
くにも燃料が無いので交通アクセス手段がないというのが共通の悩みということ
になります。

1-9 MRICから
政府は米軍に患者搬送の要請を  医師 村重直子
2011年3月15日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、
亡くなられた方々に哀悼の意を表します。
災害が起きて最初の2,3日は、自衛隊、消防、DMAT(災害派遣医療チーム) 
などによる埋もれた人々の救助などが重要とされています。しかし今回は、DMAT
のメンバーからの間接的な情報ではありますが、津波の被災地では、生きている
か死んでいるか明確に分かれ、DMATの活動を必要とする対象はほとんどいなかっ
たそうです。
これからは、もう少し長い目でみた対策を考える必要があります。 被災地で
は電力供給や水の供給に問題があり、医薬品も不足しますので、通常の医療を受
けられなくなります。普段から医療を継続しなければならない患者(透析や呼吸
器疾患など)を、被災地の外へ搬送する必要があります。通常の医療を受けられ
る場所へ早く搬送しなければ、せっかく助かった命を落とすことにもなりかねま
せん。
三陸海岸の県立久慈病院、県立宮古病院、県立釜石病院、 県立大船渡病院は
高台にあり無事でしたが、いずれも自家発電のための重油が(3月14日時点で)
あと2日分しかないとのことです。電力の問題は短時間で解決できるような状況
ではありません。
運べる患者をできるだけ大量に、被災していない地域の医療機関へ搬送する必要があります。
物資や食糧が不足している被災地へ医師や看護師を送り込んでも、丸腰では、
手術や機械を必要とするような医療はできません。被災地から患者を運び出すこ
とが重要です。
県境を越えて大量の患者搬送ができるのは、自衛隊や米軍です。 できる限り
大量の患者搬送を実現するためには、自衛隊だけでなく、米軍に対して、日本政
府は一刻も早く患者搬送の要請をしていただきたいのです。米軍は既に”
Operation Tomodachi”と名付けて第7艦隊を展開し、本州沖で救援活動に当たる
米艦船は計9隻になると報道されています。たとえばUSS Tortugaは、救援や搬送
に欠かせないヘリコプター2機を韓国で搭載し、第7艦隊のフラッグシップである
USS Blue Ridgeはシンガポールで救援物資を搭載するなど、地震発生から短時間
のうちに準備を完了して日本へ向かったのです。
3月13日(日)には、被災地から羽田空港に患者が搬送されたようですが、 
羽田空港は大量の民間機が利用しており、ヘリコプターの離着陸がひどく制限さ
れます。自衛隊の基地、米軍の空母や横田基地などを利用する方がはるかに効率
的に大量搬送できます。
私自身、横須賀米海軍病院で働いたことがありますが、 患者搬送(Medical
Evacuation; MedEvacメドバックと言います)は、米軍のルーチンのオペレーショ
ンです。医師や看護師の他にも、戦場で患者のケアや搬送をするためにトレーニ
ングされた衛生兵も大勢いて、患者搬送には慣れています。横須賀から沖縄の米
海軍病院や米本国の病院へ、長距離搬送もしていました。横須賀基地から日本の
病院へ搬送するときは、私たち日本人医師が、受け入れ可能な病院を探し、患者
の医療ニーズのマッチングや、受け入れ病院の医師と米軍の医師との間のコーディ
ネーションや通訳を担っていました。現在も、横須賀と沖縄の米海軍病院で働く
日本人医師が6人ずつ、計12人いるはずですし、その卒業生医師たちが日本各地
にいます。他にも、日米で臨床経験のある医師たちや、英語で医学的なコミュニ
ケーションができる医師たちはたくさんいますので、支援を呼び掛けることがで
きます。
日本政府が米軍に患者搬送を要請すれば、被災地の医師、 受け入れ病院の医
師、米軍の医師との間で、患者の医療ニーズのマッチングや通訳などを担える医
師たちは現場にいるのです。それだけではありません。被災していない地域の医
療関係者たちは、それぞれ自分に何ができるかを考え、着々と受け入れ態勢を整
えつつあります。皆、一刻も早く被災地の方々の役に立ちたいと準備しているの
です。日本政府は米軍に対し、一刻も早く患者搬送の要請をしていただきたいと
思います。
最後になりましたが、被災地の皆様の置かれた状況や、 自衛隊、消防、警察、
自治体、医療関係者など様々な方々の献身的な働きを思い、心よりエールを送り
ます。必ず助けに行きますから、どうかそれまで心を強くして、生き抜いてくだ
さいますようお願いいたします。そして、すべての日本国民が世界各国からの救
援に感謝しつつ、人類が心をひとつにして、一日も早く復興できますことを祈り
ます。

1-11
☆ドクター桜井の日本診療☆  ~臨時号~ 11.03.15
──────────────────────────────
◇石油や食料の確保に努めております
震災の爪後は大きく、私の想像をはるかに超えています。震災に
あわれた皆さんに心からお見舞い申し上げます。
被災地では、食料、石油、そして医療品等様々な物資が不足して
います。この問題を解決するために、私も全力で取り組んでいます。
石油ですが、民間の備蓄の取り崩しにより対応しているところです
が、運搬ルートが不十分であり、なかなか物資が届かない状況にあ
ります。
現在、東北地区に対してタンクローリー車1000台程度を稼働
させて供給しているところですが、現地では全く不足しています。
そこで、陸路にも輸送の限界があり、航路での運搬の整備を行って
います。仙台塩釜港は明日ぐらいから、タンクローリー車を乗せた
船を搬入できるようになると思います。ここが整備されれば、北海
道や西日本から石油を供給できるようになると考えています。
ガソリンが不足しているために、食料の供給も滞っています。そ
れは、帰りのガソリンが確保できないために、東北地区に運搬する
ことができないからです。この点に関して、詳細は申し上げられま
せんが、関係省庁に指示し、近日中に整備できるのではないのかと
考えています。
東日本の太平洋側の製油所が止まっていることも供給不足に拍車
をかけています。仙台のように壊滅的な打撃を受けたところは回復
まで相当の時間を必要としていますが、横浜の製油所は10日程度
で通常の機能を回復させることができると見込んでいるので、もう
少しだけお待ちいただきたいと思います。
被災されて大変な状況にあることは理解しております。一日でも
早い復旧に向けて、全力で取り組んでおります。困っている点があ
ればご連絡ください。私達で対応できることに関しては、すぐに解
決できるように努力してまいります。
参議院議員・医師 桜井 充

 

1-12
Vol.65 大震災にあたって 自治医科大学から
自治医科大学学長 高久史麿
2011年3月15日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp
-----------------------------------------------------------------------------
自治医科大学(高久史麿学長)は、3月14日(月)午後、 東北地方太平洋沖
地震の被災地に勤務している自治医科大学卒業医師を含む医療関係者に激励の言
葉を贈るとともに、必要に応じて、自治医科大学の卒業生および同医科大学教職
員をボランティアとして被災地に派遣する予定で、その準備に入った。
派遣の主な目的は、
1 震災直後の急性期を過ぎた時期には、 被災住民の慢性疾患および精神的ス
トレスへの対応が重要になってくるため、この面での医療支援を行うこと
2 被災者でもある被災地の医療関係者は、 過重労働のために心身ともに疲弊
することが予想されるため、こうした医療関係者への支援を行うこと
である。

 具体的な支援については、被災した医療機関等との綿密な連携のもと、行う予定である。
なお、自治医科大学附属病院(栃木県)および、 さいたま医療センター(さい
たま市)においては、被災地の患者を積極的に受け入れる準備を整えている。

 

1-14
****************************************************************************
Vol.66 被災地から患者を運び出せ
日本赤十字社和歌山医療センター 小児科副部長 濱畑啓悟
2011年3月15日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp
-----------------------------------------------------------------------------
東日本大震災。
本当に想像を絶する規模です。
僕は16年前の阪神大震災のとき、神戸の中央市民病院で小児科医として働いていました。
現在は日赤和歌山医療センターで小児科医をしています。
今回の震災は阪神大震災のときに比べて、はるかに大きな規模となっているようです。

阪神大震災は初めての都市直下型地震で、神戸の機能は一瞬にして完全に麻痺しました。
医療機関としては西市民病院が倒壊し、 神戸市の救急医療を担っていた中央市
民病院の機能も大きく損なわれ、そのほかの病院も同じような状況でした。病院
の入院患者の対応に追われる一方、そこに周辺の被災者が殺到し、被災地の病院
の機能はどこも一瞬にしてパンクして修羅場と化しました。
このとき全国から多くの医師、看護師など医療関係者が救援に駆けつけてくれました。
でも実際被災地でできる治療は応急処置に限られます。物資もマンパワーも不
足する中、被災地の病院での十分な治療は困難、というより不可能です。
外傷患者や透析患者を含め、緊急に安全な地域の病院に搬出して治療する必要があります。
これは何も重症患者に限ったことではなく、被災地の処理能力を超える患者は
すべて、すみやかに搬出する必要があります。幸い阪神大震災では大阪の被害は
比較的軽微で、実際多くの入院患者を被害の少ない近隣府県の病院に引き受けて
いただきました。

震災経験者として一刻も早く現地入りしたいところですが、 今回の役割は「現
地入り」よりは「患者引き受け」かもしれません。神戸だけがやられた阪神大震
災に比べて、今回は被災規模や範囲がはるかに大きいように思われます。首都圏
の病院は今後もフル稼働で患者の受け入れを進めていくことになると思いますが、
阪神大震災を経験した関西圏の病院も、できるだけのことをしていく必要がある
のではないでしょうか?
搬送にはヘリや自衛隊機に活躍してもらうほかはありません。幸い現在勤めている和歌山は関西空港にもアクセスがよく、条件が整えば近隣の病院を含めてかなりの患者を受け入れることが可能です。神戸や大阪の病院にも呼びかけてみます。

 

 

1-15
小倉記念病院の延吉正清病院長(本学会功労会員)も災害支援の上で何かできる
ことはないか検討してこられましたが、飛行機の手配が整ったのを機に3月17日
(木)に仙台市立病院に当院の循環器科の5名の医師(部長以下中堅医師)を派
遣することになりました。
なお、血液浄化法、人工呼吸患者受け入れ、 集中治療医派遣の可能性について
は、敷地内にヘリポートもないような状況で、あまりお役に立てませんが、一応、
以下のように、ご報告させていただきます。
・・・

 

1-17
被災地への車載型CTの派遣について
日本CT検診学会理事会よりご連絡申し上げます。
先生方におかれましては、 東日本震災に対するDMAT出動など多大なご苦労をさ
れていらっしゃることと存じます。 献身的なご努力に心より敬服申し上げます。
現地での医療活動にCT装置が必要になることも多いかと存じます。自家発電装置
を備えた車載型CT装置についてはご存じのことと思います。仙台に既に一台、ま
た自衛隊も自前で保有しているとうかがっておりますが、更に必要な場合、日本
CT検診学会の会員施設より、現在のところ少なくとも添付の3台について、派遣
(運転手、放射線技師つき)が可能です。このような派遣を必要をしている施設
をご存じでしたら、その施設の担当者に私たちのことをご紹介いただければ幸い
です。下記文書をご覧になり、この情報を必要としている方々にご周知下さいま
すようお願い致します。

1-18 14大都市 神戸市医師会から
阪神淡路の震災を経験したものとして、テレビの映像を見るにつけ居て
も立ってもいられないのですが…
十四大都市医師会では災害時に相互支援する協定を結んでおり、今回仙
台市医師会へ医療支援チームを派遣しています。第一次先遣隊として横
浜市医師会、名古屋市医師会、札幌市医師会の医療チームが赴き、検死
と救護所での応援に当っていると聞いています。神戸市医師会でも災害
支援対策本部を設置し、主として亜急性期、慢性期医療の支援が行える
ようチーム編成を急いでいます(急性期医療については各県のDMATが出
動、兵庫県からも災害医療センターや兵庫医大のチームが現地入りして
いるそうです)。
関東地方の先生方も、計画停電により今後の診療体制に大きな影響が出
るものと思われます。遠方からではこれと言ったこともできませんが、
皆様のご無事をお祈りいたすと共に、毎日の報道を注視しています。
目下の優先課題である救命や外科処置の後には、慢性疾患の増悪、被災のスト
レスによる体調不良、そして感染症対策など、内科疾患のニーズが急増すること
が予想されます。これから長きにわたって出てくる、被災地での医療上の課題に
ついても、診療に当たる方々の声をできる限りお伝えしていく所存です。

 

 

2.原発関連

放射線関係新聞記事
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/ibr11031516130010-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/fks11031516140017-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/gnm11031516110005-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/fkk11031517050003-n1.htm
福岡市消防局は15日、東日本大震災で被災の福島県に応援派遣していた 消防
ヘリコプターと隊員6人が、同県上空で被曝(ひばく)していたことを明らかに
した。

東京電力
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110315d.pdf
11,930マイクロシーベルトパーアワー
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html

http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/press_f2/2010/2010-j.html

 

 

 

 

 

 

2-1
不確実な情報ですが、、、
郡山市幹部職員から先生に電話があり、以下の事を言っていたそうです。
「公の屋内非難範囲は半径30kmだが、
既に100km以内は被爆している。
自衛隊と福島県を介して市町村に連絡が入った。
公にするとパニックになるので公表していない。」

 

2-2
青森本田先生から(再掲)
ヨウ素
「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について
(平成14年2月 原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会)」
http://www.nsc.go.jp/box/bosyu020304/youso/youso.html
異論など
意見募集結果について
「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について」
http://www.kokai-gen.org/information/6_024-3-1.html

http://www.phcd.jp/osirase/houshasen_hokenjo_tebiki.pdf
(3) ヨウ素剤の服用
原子力災害が発生し大気中に大量の放射性ヨウ素が放出された場合,放射性ヨウ
素が甲状腺に蓄積され内部被ばくを引き起こし、甲状腺がん等を発生させる可能性が
あります。この甲状腺内部被ばくに対しては、安定ヨウ素剤を(ヨウ化カリウ
ム,KI)
予防的に服用すれば、放射性ヨウ素の甲状腺への集積を防ぐことができるため、甲状
腺への放射線被ばくを低減する効果があることが報告されています。ただし、安定ヨ
ウ素剤の服用は、甲状腺以外の臓器への内部被ばくや希ガス等による外部被ばくに対
して、放射線影響を防護する効果は全くないことに留意する必要があります。
安定ヨウ素剤の服用回数は、副作用を考慮し原則1回とします。安定ヨウ素剤の
効果が1日は持続することより、2回目の服用は2日目となりますが、2日目に安定
ヨウ素剤服用を考慮しなければならない状況では避難を優先させることが必要です。
特に妊婦および乳幼児への安定ヨウ素剤投与は重要です。一方、40歳以上では、放
射線被ばくにより誘発される甲状腺発がんのリスクがないことから、安定ヨウ素剤の
服用は、妊婦以外は40歳未満の者を対象としています。
詳細は、下記の「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方につい
て (平成14年2月 原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会)」を参考にして
ください。
http://www.nsc.go.jp/box/bosyu020304/youso/youso.html
「実際的には、周辺住民の家庭等に、あらかじめ安定ヨウ素剤を事前に各戸配布す
るのではなく、周辺住民等が退避し集合した場所等において、安定ヨウ素剤を予防的
に服用することとする。この場合、服用、副作用等に備え、医師、保健婦、薬剤師等
の医療関係者を周辺住民等が退避し集合した場所等に派遣しておくことが望ましい。
服用に当たっては、後述する「5-4服用対象」において示す内容に沿って実施され
ることとなるが、特に、若年者や妊婦への対応及び副作用について留意する必要があ
る。すなわち、放射性ヨウ素の内部被ばくによる若年者の甲状腺がんの発生確率が成
人に比べて有意な増加が認められていること及び胎児の被ばくを考慮して、若年者や
妊婦の服用を優先させる。」
(4)専門的な相談先
専門的な相談内容について保健所で解決できない場合、問い合わせのできる専門機
関は重要です。
独立行政法人 放射線医学総合研究所
〒263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
TEL:043-251-2111(代)
放射線被ばく医療ダイヤル(24 時間対応)
TEL:042-206-3189,FAX:043-284-1736

食物によるヨウ素接種
-------------------
わかめ等の海藻にもヨウ素が含まれますが、これらも効果がありません。
・ 含まれる安定ヨウ素が一定ではなく、十分な効果を得られるかは不明です。
・ コンブなどは良く噛まなければならず、消化過程が必要であり、吸収まで
の時間がかかります。
以上のことから、消毒剤やうがい薬などのヨウ素を含んだ市販品は、『安定ヨ
ウ素剤』の代わりに飲んではいけません。また海藻等を食べても十分な効果は
ありません。
『安定ヨウ素剤』を医師が処方するものです。原子力災害などの緊急時に、
指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください。
----------------------------------------------
5-6 ヨウ素含有食品等による効果について
ヨウ素は種々の食品に微量ではあるが含まれており、特に海産物に多く含ま
れている。この中でコンブは特異的に多く(41,42)、コンブ乾燥重量100
g当たり、100~300 mgのヨウ素を含んでいる。その他、ワカメ7~24
mg/100 g乾燥重量、ヒジキ20~60 mg/100 g乾燥重量、海産魚類
0.1~0.3 mg/100 g生重量である。
これらの海産物の摂取による日本人のヨウ素摂取量の平均は、1~3 mgと
されている。コンブについては、通常、摂取するスープ一杯で5 mg、根コン
ブを摂取した場合は30 mg程度となる((22))。一方、コンブを摂取しない場
合は、一日当たり0.1 mg程度となる((22))。さらに、2週間程度、コンブを
摂取しないと、放射性ヨウ素の甲状腺への集積を低減する効果はなくなる((22))。
日本人が通常の食生活で摂取するヨウ素量は、0.1 mg~30 mgである((2
2))。この範囲では、日本人の甲状腺のホルモン分泌機能は正常である((22))。
ただし、我が国において、コンブから毎日ヨウ素を30 mg程度継続して摂取
した場合、甲状腺腫や甲状腺機能低下症を発症することが報告されている((22))。
コンブにより10~30 mgのヨウ素を一度に摂取することは可能ではある
が、ヨウ素含有量が多いコンブ等の食品を摂取することにより、放射性ヨウ素
の甲状腺への集積を抑えることについては、

コンブでは、大量に経口摂取した上で、咀嚼・消化過程が必要でヨウ素の吸収
までに時間がかかり、かつ、その吸収も不均一である
コンブの種類、産地など、それぞれのコンブに含まれるヨウ素量は一定ではな
く、その必要量を推測することは極めて困難である
対象者が、集団的に、迅速にコンブからヨウ素を摂取することは現実的に困難
である
等の理由により、原子力災害時における放射性ヨウ素の甲状腺への集積を抑
制する措置として講じることは適切ではないと考えられる。
なお、各家庭にあるヨウ素を含むうがい薬や外用薬は、経口服用目的には
安全性が確認されておらず、また、ヨウ素含有量が少なく、原子力災害時にお
ける放射性ヨウ素の甲状腺への集積を速やかに抑制する効果は乏しいため、こ
れらのうがい薬や外用薬を使用してはならない。

PDFファイル ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません
http://www.nirs.go.jp/data/youso-1.pdf

ヨウ素
「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について
(平成14年2月 原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会)」
http://www.nsc.go.jp/box/bosyu020304/youso/youso.html

 

http://www.geocities.co.jp/wallstreet/1795/datugenpatu/991226yousozai.html
Q:原子力施設での臨界事故があった場合、どうしてヨウ素剤を服用するのか
A:先月、東海村の原子力施設において臨界事故が発生し問題となったが、臨界事故が発生した場合、ヨウ素、キセノン、クリプトン等、種々の放射性物質が放出されると言われている。この中で、放射性ヨウ素(131I)は、放出される割合の最も高い放射性物質であり、施設を破壊してしまうほどの事故の場合、気化して大気中に広範囲に拡散しやすい上、呼吸や飲食により体内に吸収されやすいため、内部被曝を起こす物質として特に注目されている。しかし、今回の事故では施設が破壊されなかったことや、ウランの量が少なかったことなどから、放射性ヨウ素は発生したが大気中に放出されたのは極僅かであった。10月5日にJCO周辺の雑草から131Iが最大0.037Bq/g検出されたが、これを食べると仮定しても実効線量当量は0.00036mSv(0.036ミリレム)となり、人の年間線量限度1mSvの約3000分の1ほどであった。

 本来、ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分として生体に必須の微量元素であり、体内には約25mgが存在する。また、海草に多く含まれ、1日の摂取量は成人で約1.5mgとされている。一方、甲状腺は、ヨウ素を取り込み蓄積するという機能があるため、原子力施設の事故で環境中に放出された131Iが体内に吸収されると、甲状腺で即座に甲状腺ホルモンに合成され、甲状腺組織の中で放射能を放出し続ける。その結果、放射能による甲状腺障害が起こり、晩発性の障害として甲状腺腫や甲状腺機能低下症を引き起こすとされている。

 これらの障害を防ぐためには、被曝する前に放射能をもたないヨウ素を服用し、甲状腺をヨウ素で飽和しておく必要がある。こうすることにより、131Iにより内部被爆しても甲状腺には取り込まれず予防的効果が期待できる。その際、ヨウ素剤の効果は投与する時期に大きく依存するとされており、表に示すとおり被曝直前に摂取した時に効果が最大で、時間が経過するとその効果は薄くなる。
また、ヨウ素の吸収は、食後で30分後、空腹時で5分後から始まるとされ、一旦甲状腺ホルモンに取り込まれ有機化されると、体内に長期間貯留するため、放射性ヨウ素に被爆する前に、ヨウ素剤を服用することが重要である。
予防投与量としては、1日1回服用し成人でヨウ化カリウム130mg(ヨウ素として100mg)、1歳以下の乳幼児でヨウ化カリウム65mg(ヨウ素として50mg)とされ、服用期間としては、事故の影響度にもよるが、3~7日程度と考えられる。なお、ヨウ化カリウムの入手が困難である場合は、市販のルゴール液(ヨウ化カリウムとヨードを2対1の割合で水に溶かしたもの)や、ヨウ素レシチン、または、試薬のヨウ化カリウム等を使うことも可能である。
ヨウ素の副作用としては、甲状腺障害(腺腫、機能失調)、ヨウ素アレルギー(発熱、関節痛、蕁麻疹等)、耳下腺炎等の報告があるが、一般には1回130mgのヨウ化カリウムの経口投与では、たいした副作用は発生しないとされている。しかし、食物からの摂取量が通常1日1.5mgであることからすると、被曝線量が5レム以下の場合は使用しないほうが良いとされ、逆に50レム以上の場合は積極的に使用することが望まれている。
現在、茨城県では、下記自治体施設や保健所に、夜間人口の1日分(244,000人×2錠)と、原子力医療センターに6日分のヨウ化カリウム錠を分散配置している。

京都河合先生から
KI投与は体内を正常なヨードで飽和に近い状態にし、入ってくる放射性ヨードの体内
比率を下げるのが目的です。

ヨードが不足している人が、放射性同位元素を吸収し、その体内比率が50%になれ
ば、確率50%でどんどん甲状腺に吸収しますが、0.5%位の放射性同位元素比率に下
げれば、発ガンはきわめて低くなります。このため、一時的に大量ヨード摂取を行い
ます。ヨードは尿に排泄されます。

海草摂取の頻度等で、事前の人の体内ヨード量に大きな差があります。多少の飽和量
の差異は問題にする必要はありません。比率が下がればよいのです。0.5が0.3になっ
ても、現実に差は検出できません・

丸薬はにおいもあり(正露丸のような形)大人の服用には便利ですが、子供には服用
させにくいので、水薬が望ましく、多人数には便利です。私のはIAEA勧告に基づいて
いるものです。

昔は、もっと長期間大量に、40歳以上にも使用しましたが、 現在は変化していま
す。

なお、現在はヨードが大量放出されていないようなので、副作用もありますし、予防
服薬をせず、原子炉破壊の情報の時点ですぐに服用されればよいと思います。風向き
にも注意が必要です。いずれにせよ、一刻も早く距離を取り離れることが肝要です。
気体ヨードは水溶性ですから、濡れたマスクが有用です。

セシウム・ウラン・プルトニウム等は一刻も早くシャワーで洗い流すことです。使い
捨てビニールレインコート・ゴム手袋・長靴等が有用です。

放射性ヨウ素が大量に体の中に入った場合、健康への影響を低減するために、
内服薬である『安定ヨウ素剤』を医師が処方する場合があります。
市販品としてヨウ素を含んだものはたくさんあります。ヨードチンキ、うが
い薬、のどスプレー、消毒用せっけん、ルゴール液などです。これらを内服薬
である『安定ヨウ素剤』の代わりに飲むのは絶対にやめてください。
理由は以下のとおりです。
・うがい薬などの市販品は内服薬ではありません。これにはヨウ素以外の成
分が多く含まれ、体に有害な作用を及ぼす可能性のある物質も含まれます。
・たとえ飲んだとしても、ヨウ素含有量が少なく、放射性ヨウ素が集まるの
を抑制する効果がありません。
わかめ等の海藻にもヨウ素が含まれますが、これらも効果がありません。
・ 含まれる安定ヨウ素が一定ではなく、十分な効果を得られるかは不明です。
・ コンブなどは良く噛まなければならず、消化過程が必要であり、吸収まで
の時間がかかります。
以上のことから、消毒剤やうがい薬などのヨウ素を含んだ市販品は、『安定ヨ
ウ素剤』の代わりに飲んではいけません。また海藻等を食べても十分な効果は
ありません。
『安定ヨウ素剤』を医師が処方するものです。原子力災害などの緊急時に、
指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください。

http://www.carenet.com/news/det.php?nws_c=20263
放射線の政府指針 50ミリ・シーベルトなら「避難」
2011/03/15(火)
10~50で「屋内退避」
福島第一原発で多数の住民の被曝(ひばく)が次々と明らかになっている。 避難
指示の範囲の外にいれば大丈夫か、そもそも放射線の監視は万全なのか――。

 

 

 

 

3.
そのた
日経メディカルから
◆災害医療関連コンテンツリンク集(随時更新)
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_1

◆東北地方太平洋沖地震の現場から
敵は電力、酸素の供給停止です
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_2
◆大震災の現場から
《Vol.1》今、欲しいのは水とガソリン。医療にこんなに水が必要だったとは…
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_3

◆REPORT
津波の復興を安全に進めていくための方法は?
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_4
◆特集●地震の被災者と医療関係者が知っておくべきこと
《Vol.1》安全で健康に復旧作業をするために知っておきたい8つのこと
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_5
《Vol.2》寒さの中で作業する人が自分を守るために知っておきたい10のヒント
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_6

◆NEWS
糖尿病学会が被災者に対するインスリン入手先を公表
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_7
大塚副大臣が計画停電に言及、「停電に伴う患者移送は医療機関の責任で」
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_8
「停電での診療不能は応召義務違反には当たらない」、厚労省が見解示す
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_9
関東一帯でも輪番停電の予定、在宅酸素・人工呼吸患者の停電時の対応は?
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_10
日本歯科医師会、都道府県歯科医師会に遺体の身元確認への協力を要請
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_11
地震でサブラッド血液ろ過用補充液の出荷が止まる
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_12
日本医師会、災害対策本部設置
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_13
医療チームが続々被災地入り
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_14
日本循環器学会などが大会を中止
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_94717_311779_15

 

3-2
PMDA(医薬品医療機器総合機構)です。

東北地方太平洋沖地震に関連し、厚生労働省から特に重要な報道発表がされましたのでお知らせいたします。

■平成23年東北地方太平洋沖地震における工業用ガスボンベを医療用ガスボンベとして使用することついて(医療機関及び製造販売業者等への周知依頼)(厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課)
http://www.info.pmda.go.jp/info/file/h230314-003.pdf

今般の地震及び関連する津波等による被災地の患者に対する医療用酸素ガスの供給
に際し、医療用酸素ガスボンベが枯渇したことによりやむを得ず工業用ガスボンベを医
療用ガスボンベとして使用することは、以下の条件のもと可能であること。
(1) 酸素ガス専用の工業用ガスボンベ(黒色)を使用すること。
(2) 暫定使用の酸素ガスボンベである(「医療用酸素ガス(工業用ガスボンベの暫定
使用)」)旨表示すること。
(3) 酸素ガスの充填者は、薬事法上の製造販売業者若しくは製造業者であること。
(4) 製造販売業者は出荷の管理を行うこと。
(5) 取り違いのリスクを踏まえ、酸素以外の気体の工業用ガスボンベを使用しないこ
と。また、上記の条件を満たしていることを確認のうえ使用すること。
(6) 患者への使用に際し、緊急避難的な状況における工業用ガスボンベの暫定使用で
あることを可能な限り説明すること。

 

 


AMDAへの献金方法
> 【皆様からの募金を受け付けております】
> ●郵便振替:口座番号01250-2-40709
> 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
> *通信欄に「131」もしくは「東北地方太平洋沖地震」とご記入下さい
>
> ●楽天銀行:ロック支店 店番202 普通預金7002547
> 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
>
> ●クレジットカード募金:
> AMDA全日信販カード:http://amda.or.jp/content/content0001.html
>
> ●銀行振り込み:中国銀行(銀行コード168) 奉還町支店(店番102)
> 普通口座2070291 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
>  
> 【お問い合わせ】
> AMDAボランティアセンター
> 〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 
> TEL086-252-7700 FAX086-252-7717
> E-mail: member@amda.or.jp  http://www.amda.or.jp

医師会関係 中止の事業 (追加)

3.16 県医師会FAXニュース中止
3.16 臨床泌尿器科医会 公平先生より
3.17 神奈川県後発医薬品協議会の開催中止
3.17 川崎市肺がん読影会研修会
3.18-20 日本循環器学会総会(横浜パシフィコ)
3.18 川崎市医師会自賠責研修会
3.18 川崎小児科医会症例検討会
3.18 神奈川県医師会倫理審査特別委員会
3.19 川崎市かかりつけ医認知症対応力向上研修会
3.21 川崎市 2011多摩川リバーサイドマラソン
3.31 医薬品適正使用検討委員会の開催延期