地震 14 (3.16  22:00)

羽鳥@幸区 川崎です。
( 配布不要の方はご連絡をください。->yutaka@hatori.or.jp )

過去記事はこちら 
http://hatori.or.jp/chosaku_0310/1001_kouen/touhokujishin_1103/touhokujishin_top.html

 

1.輪番停電とワクチン保存( 神奈川県はまだ確定ではありません。)

下記は、東京都におけるワクチンの停電対策です。
神奈川県についてはほぼ同じになると思われますが、庫内の温度計設置などが求
められている市町村もあります。(一部折衝中)

東京都   平成23年3月14日
冷所保存のワクチン等の停電対策について
今般の計画停電等により、医療機関に設置されている保冷庫内の温度が保持できない場
合の緊急対策を関係団体等から確認し、下記のとおり取りまとめましたので、ご連絡いた
します。

1 停電後、一度も保冷庫を開閉しなければ、庫内温度は3時間保たれる。
2 保冷庫内の温度が保たれない場合は、氷を庫内に配置する。
保冷庫の大きさにもよるが、目安としてアイスノン5~6個程度が妥当である。
なお、ドライアイスを使用すると凍結することがあるので使用しないこと。
3 ワクチン等の保管にあたっては、保管温度と共に遮光に十分注意する。
付資料
1 ワクチン類の保管温度一覧(社団法人細菌製剤協会)
2 「今般の計画停電等に伴う経口生ポリオワクチンの措置について」
(財団法人日本ポリオ研究所)

川崎市の場合
「冷所保存のワクチン等の停電対策について」
の文書で、1・・3時間保たれるとありますが、冷蔵庫の機能や大きな等もあり
このように言い切れるか疑問です。
2・・保たれない場合は、氷を庫内に配置するとありますが、1との差が不明確です。
川崎市の場合は、温度計を入れて確認してくださいとお願いしておりますので、
対応については、本市のほうが厳しいかもしれません。

川崎の小児科の先生の対応
まだ停電はしておりませんが大きめのアイスパック3-4個を冷蔵庫内上段に入れ
て扉開閉しないで、温度計(緊急避難でペット爬虫類用のセンサーコード付きの
温度計を使っています。それまでの最低温度と最高温度および現時点温度がモニ
ターできる優れもので、2千円くらいで購入できます)でモニターしながら保管
するつもりです。

 

2.
ヒブ・小児用肺炎球菌の再開のめどについてですが、今のところ不明
3月8日の会議から概ね2週間程度を目途に次回会議を開きたいとのことでしたので、
22日あたり会議、まだこの会が開催されるか 不明。

 

 

3.
3-1
長男から
昨夜、福島労災病院 循環器内科に勤務する先生と電話で話をしました
国際親善病院時代に彼が研修していた時からの付き合いです。
いわき市にある福島労災病院は、地震による損傷は比較的軽く、診療も行う事が可能
との事です。
電気は早々に復旧し、水は給水車から確保しているようです。
ただし近隣の施設と同様、食料・油・薬・医療資材(カテなど)の供給が途絶えつつ
あり、兵糧攻めにあっているような状況だそうです。
職員は使命感から、大半の医療者がとどまり業務にあたっているそうです。
原発については、メルトダウンも折り込んで考えているそうで、そうなった際は何も
届かなくなる。
家族を遠方に逃がし、残った彼らは「いずれジリ貧になり餓死するかも」との覚悟で
日々過ごしているようです。

また別ルートで茨城のとある3次救急病院の状況も知る事が出来ました。
こちらも地震そのものによる被害は比較的軽微で、救急受け入れを含めた診療を行え
ているそうですが、
食料は既に枯渇し、病院食は1食クッキー2枚なんて事もザラではないと聞きました。
紙おむつがないため排泄物のケアがなされず、水も十分にないため清潔の維持が困難
だそうです。

これらに共通するのは、「施設や人の被害は軽微」にも関わらず「水・食料・油など
の供給不足」により、「ジリ貧になりつつある」という点です。

急性心筋梗塞に例えると、冠動脈が再潅流されていないために壊死心筋に加えて
本来サルベージ出来る心筋をも失いつつある といった状況でしょうか。
脳梗塞におけるペナンブラと言っても良いかも知れません。

被災地ど真ん中は、それは悲惨な状況で支援は十二分に必要と思いますが、周囲も崩
壊しつつある現状がうかがわれました。
声などはまだまだ元気さを保っていますが、悲痛な心情も垣間見られました。
個人では募金とお祈りくらいしか出来なく(診療体制上病院を離れられない)大変情
けないのですが、
自治体や医師会などのお力を拝借できるよう、働きかけをお願いできれば幸いです。

 

3-2
仙台市若林区の先生から

医院の1km先の高速道路の土手(?)で津波の水が止まって水の被害は免れました。
建物は壁が落ち地面は段差とひび割れ、波打ってます。今日もまだ停電です。
医院内はめちゃくちゃでしたが、被災翌日カルテ(未だ紙カルテ)と 薬品を整
理しつつ対応はじめることができました。
大病院では津波で薬が流された方や軽症(風邪など)の患者さんが なかなか受
診できずまわりまわってこられた方も多いです
インフルエンザもでています。 幸い院内処方だったので手持ちの薬品で 何と
かしのいでいますが、卸もどこまで対応してくれる
か・・・   医院に向かう自動車もガソリン不足で個人医院では 緊急車両と
して認められるのか判らないので自転車で行くし
かないかと、明日は雨・雪で放射能汚染の恐れもあるので 濡れないように言わ
れますがどうしようもありません。
避難所にも医師が居ないのでこれからが心配です。
われわれも出来る限りがんばりますのでどうぞ皆様、ご支援よろしくお願い致します。

 

3-3
横浜市大 古川政樹教授から
昨夜横浜に帰宅されました。
(これから東北へ向かわれる先生方の参考にと言うことで公開を許可していただ
きました。)

仙台派遣、報告メモ。2011年3月16日 8時
横浜市立大学附属 市民総合医療センター、古川政樹
【3月11日】
14時46分、東日本大地震
【3月12日】
12日仙台市医師会から政令都市医師会に検案のための医師派遣要請。衣食住は自己完結でとのこと。
【3月13日―15日】
《13日 日曜日》
13日8時出発
15時到着。地震発生から48時間。
医師2名、事務1名、運転手1名
ワンボックスカー、緊急車両の許可を受け、高速使用。
東北道、栃木県あたりから、道路の凹凸あり。段差の激しいところは簡便修復で対応。
一般車全面開通には時間かかりそう。
福島県内は新幹線架線の柱傾き多く、復旧には長期間かかりそう。
SA等、栃木県南部までは営業。
仙台市内。
建物倒壊や一般道路損傷自体は少ない。阪神淡路と異なると(同行した医師、阪神淡路の経験あり)。
名取川沿い、河口から10キロ?あたりまでは津波の痕跡確認。一部海水残存。
高速から接続した市内の有料道路は段差など強く通行不可能で、一般道路へ
信号等ほとんど停電。
携帯電話、メールはたまに使用可能。
15時
ご遺体安置場:仙台市北の利府町、グランディ・21 宮城県総合運動公園到着
停電。自家発電装置で照明し、その中で作業
検案前ご遺体、100体?ほど安置。
宮城県警の指揮下、他府県(警視庁、滋賀、岐阜など)検視チームと仙台市医師会医師(県警協力医師、歯科医師)が対応中。
札幌、名古屋医師会医師が到着。
2名で5例検案し18時終了。地元の方は11日から開始、12日は20時まで行ったとのこと。ボールペン、朱肉も持参物を使用。『勤務先病院のハンコがあると便利。』
ご遺体についてる発見場所住所が略記のためわからず、書類記載に、その都度、地元の方に確認必要。
ホテル確保19時到着、ツイン(エキストラベッドでトリプル)に4人宿泊。1名は寝袋。
電気、水は使用可、ガス使えず暖房、風呂は使えず。建物内でも冷え込み強い。
食事は途中で購入した、パン。ビールはホテルの自販機で購入。インターネット接続、備え付けのlanケーブルで可。
22時就寝。
札幌医師会は同じホテル。名古屋医師会は秋保温泉を予約し、現地に行ったが、結局泊まれなかったとのこと。救援者でも優先権はなし。さまざまな交渉などはすべて事務方が適切に対応。医師は検案に専念で可。
《14日 月曜日》
6時起床
朝食パン。
8時出発
途中、信号などほぼ復旧。通勤者多し。コンビニ、ガソリンスタンド、開いてるところ、開きそうなところは順番待ち列。スタンドは長蛇。
9時から18時検案。6-7グループで対応。休み1時間。グランディ・21は電気は復旧。
2名で30体。全員溺水。外部損傷は少ない。高齢者多し。検案終了したご遺体を同じ館内の別にしきられた場所で葬儀社?が棺に収め安置。身元確認のためのご家族はまだ少数。
午後、日本医師会?、都道府県医師会?経由の要請で、法医学の専門家到着。聖マリ。宿泊は宮城県警により山形に用意と。片道1時間半。
19時ホテル着。
夕食、お湯はわかせるので、お湯をいれて作る食品。カップラーメン等は横浜でも入手できなかった。名古屋医師会が山形まで行き、コンビニ弁当購入、わけてもらう。
22時就寝。
《15日 火曜日》
6時起床
朝食パン。
8時出発
道中は14日とほぼ同様
9時から12時検案。2名で10体。全員溺水。一部腐敗始まってる。
朝、川崎市医師会医師、2名到着。神奈川県医師会派遣医師は気仙沼?岩手?に向かったとのこと。仙台市内と異なり相当の困難が予想される。
体育館全体にブルーシートを敷いていたので、搬送されるご遺体は今後、増加する模様。検案作業のみ考えても大変な状況、混乱が予想される。
札幌医師会は車でないため、福島空港から帰る予定とのこと。
・少なくとも仙台市内はライフライン徐々に復旧の印象あり。
12時15分出発。
帰路、大きなトラブルはなし。
福島原発ともっとも近い箇所(50キロほど)は午後1時半頃?通過。
黒磯paは営業、暖かい麺類販売。
首都高に入り、葛西から新木場まで緊急車両も通行止めのため、その箇所のみ一般道利用。
18時病院着。衣服の被爆量チェック、0を確認し、解散。

あるとよいもの。
通常、考えられるもののほか、
実際には使わなかったが手巻き充電ラジオ(電灯、サイレンつき、携帯充電可能)、あると安心。
パソコン無線接続用のイーモバイル。
携帯電話は今、全部そうかもしれないが、ワンセグ対応必要。テレビ放送はやってるので。
他との連絡、情報収集が最も重要なので、ある程度IT機器使える方が望ましい。

古川政樹です。   給油に関する追加です。
東北道で行く場合(北から入るように推奨されてるようですが)、
高速のスタンドは少なくとも昨日は、栃木くらいまではあいてました。
一般道ではほとんど給油無理です。近隣の人も高速のスタンドに灯油なども買い
にきてました。
緊急車両が並んでいても多くは軽油なので、一般車でガソリンといえば並ばない
で変えました。
行く場合はその都度給油するのがよさそうです。

 

 

3-5
救急の医療現場から
> 主に現場で何が必要としているのかについて書いてもらいました。
> 医療機関によっては、行政と連絡が取れず現状を伝えることができず、
> ニーズが伝えられず、本当に必要なものが届いていません。転送大歓迎です。
> よろしくお願いします。
>
> 1、石巻赤十字病院(3/15夜の時点)(宮城県)
> 物資に関しては、当院は食料は何とか3食おにぎり1つだけ食べられています。
> 飲料水に関しては、一時危機的でしたが、救援が届き、今は何とかなっています。
> 雑水(トイレの水など)は本日で尽きると報告されました。
> 電気は14日より病院のみ開通しました(それまでは自家発電で最小限のことは維持できていました)。
> ミルクは迅速な支援でかなりだぶついており、むしろ哺乳瓶と乳首が不足しているとのことです、
> お湯も無いようです。
> 薬剤:絶対的に不足。インスリン、ワーファリン、降圧薬が特に不足
> 酸素ボンベも不足
> 無洗米(食料であれば水、加熱、食器の要らないもの)。
>
> 病院は慢性疾患の方が薬をもとめて群れをなし、あるいは水道が使えて電気があるので避難所として、また現在透析ができるのが当院だけなので、これを求め、また自衛隊が次々ヘリで搬送し、入院させたくても適応外とせざるを得ないもの、患者以外のもの、施設にいた寝たきりの人々などが集中し、院内そこかしこに多数の被災者が「住んで」しまっている状態です(これらの方々に食料は提供されていません)。そのため衛生(院内は既にアンモニア臭)、治安(盗難が多数発生)上の問題を呈し、その他文章で残すのがはばかられるような事態が発生しています。現在いかに最後の砦である病院を守るかというのが喫緊の課題です(これらの方々に食料は提供されていません)。
>
> 脳神経外科として状況は、外傷は意外に少なく、むしろ脳卒中が多発しています。現在の病院の能力で物資的には診療継続が可能ですが、ベッドが既に埋まって個室にベッドなしで2-3人入れる、廊下に担架で入れる等して対応していますが、そろそろ限界です(回復しても、帰る場所がない、もともと入院中の人も帰るところがない)。またマンパワーとしても2人で診療に当たっており(1名はトリアージ)、3名とも疲労が極度に蓄積しています(これは職員すべてにいえることですが)。
>
>
> 2、石巻市立病院(宮城県)
> 周囲火災と、津波で犠牲者が少数おり、診療継続不能。
> 旧市外である雄勝地区、鮎川地区、北上地区では病院を含め街はほぼ壊滅で、医療が不要になってしまった。女川地区は未だ未踏の地)。
> 石巻市内は冠水しており、自分のアパートの回りも死体が浮いている状態です。
>
>
> 3.県南中核病院(宮城県)
> 当院には岩沼、亘理、山本の海岸部を含めて被災者、患者が多数来院しています。
> 病院建物の被害はほとんどありませんが、周辺の地盤が下がって段差ができている状態です。
> 電気、水道などのライフラインは制限内で稼働中です。
> 携帯電話はつながりにくいですが、病院の固定電話は回復しています。
> 画像はCT, Xpのみ可能です。MRIは復旧の目処がたっていません。
> マイクロが損傷しており開頭術は困難です。(全体の手術そのものにも制限があります)
> 薬剤、点滴は現時点では足りていると思われますが、今後の供給しだいです。
>
> 4.東北大学病院(宮城県)
> 被災地で最も欲しいもののひとつが粉ミルクです.
> 被災地の現場では超緊急です.たとえば気仙沼や石巻です.
> 単位グラムあたりで,助かる人と未来の量は,もっとも効果的と思われます.
>
> 粉ミルクの件で補足します。まずは粉ミルク自体を供給していただくことが先決で、
> 投与の方法はその先です。粉ミルクがあることで助かる子供のために提供と運搬お願
> い申し上げます。
>
> 5、仙台市立病院(宮城県)
>
> 3月12日。地震2日目の夜を仙台市立病院で迎えました。既に400人を超える患
> 者を受け入れきましたが、現在もなお救急車(他県からの緊急消防援助隊)も含め収容依頼なし
> で搬入されてきています。仙台市内の死者もおそらく1000名を超え、宮城県内で
> は1万人を楽に超すものと思います。夕方からは他県のDMAT(災害派遣医療チーム)
> 2チームに当院に入ってもらい手伝ってもらっています。
> 病院はなんとか診療機能を維持し、電気は復旧、水道は給水車による優先給水、医療
> ガスは備蓄でやっています。市内の他院は電気が復旧しないため非常発電に依存して
> おり重油の供給がいつ再開されるかがカギです。共通のの問題点は、患者・職員の食
> 料(備蓄もそれほど多くない。コンビニは長蛇の列)、薬品・診療材料の不足(卸が停
> 電で機能せず、また壊滅状態となったところもあり、供給の見通しが立たず)等々で
> す。市立病院の建物にも一部被害があり、入室禁止箇所があるため入院患者数の制限
> を余儀なくされています。
> 3月13日。地震後3日目の夜となりました。仙台には全国各地から70を超えるDMAT
> (災害派遣医療チーム)が参集し、当院には昨日夕方から2チーム(神奈川赤十字病
> 院、置賜総合病院)、本日は交代で4チーム(新庄病院、独協医大、深谷赤十字、JA
> 中濃厚生病院)が救急診療のサポートにあたってくれています。地震直後からの受け
> 入れ患者数は500名を超え(昨日、本日の臨時日中外来を含む)、まだ続々と傷病者
> が搬入されています。電気が復旧し非常電源から解放された病院も少しずつ出始めて
> いますが、依然として医薬品、診療材料、医療ガス、重油等々の供給体制にいずれも
> 不安を抱えながら診療にあたっているのが実情です。救急患者の質も少しずつ変化
> し、元々重症外傷患者の搬入が比較的少ないのも今回の災害の特徴のようですが、内
> 因性の疾患が時間とともに増加している印象です。
> 県庁に宮城県の災害対策本部が設置され、今回初めて医師が災害医療コーディネー
> ターとして(大崎市民病院の大庭先生が実質トップでコントロール)災害対策本部に
> 入り、災害拠点病院、医師会等の無線ネットワーク(電話は全くと言って良いほど機
> 能しない)を駆使して、自衛隊による空路救出、ひき続き域外搬送(県外病院)や県
> 内・市内病院への搬送調整、DMATの出動先調整等を行っています。そのため携帯型無
> 線機を常に携帯しながら絶えることのない余震が続く院内を動いています。
> 通常の救急医療体制に戻るにはまだまだ時間が必要でしょう。
> 一緒に働く病院職員や救急隊員の中にはいまだ家族の安否が不明の人たちも少なから
> ずいます。
> 多方面からの御支援、励ましを糧として今日も院内泊です。
> 3月14日。地震4日目の夜を迎えました。
> 石巻市立病院が病院機能を維持できなくなり、ほぼ全入院患者を自衛隊の大型ヘリで
> 霞の目駐屯地は搬送し、そこから仙台市内の病院、あるいは県外の病院へ搬送してい
> ます。また東北厚生年金病院も電気が復旧せず、非常発電用の重油の供給が途絶える
> 等のために患者の他病院搬出をはじめています。仙台市内の病院の受け入れキャパシ
> ティもかなり苦しくなっているのが現状です。
> 本日も県外DMAT(愛知医療センター、千葉県救急医療センター)の医療支援を受け、
> 心の底から有難く感じています。
> 3月15日。地震5日目です。当院屋上の煙突(鉄製の煙突周囲をコンクリートで固
> めたもの)に崩落の危険があり再評価の結果、仙台市立病院本館の放射線、検査部門
> はほぼすべて立ち入り禁止区域となり、また病棟もナースステーションを含め東西と
> も立ち入り禁止となったため今後入院患者数を制限せざるを得ず、また現在手術も臨
> 時のみで、お産も制限されそうです。それでも救急患者の収容要請は途切れることが
> ありません。病院の診療能力の低下はやむを得ないものの、できることをやっていく
> しかありません。
>
> 当院での診療状況は、外来は通常通り開設、救急対応もいたします。
> 検査機器はCT, MRI, DSAとも稼働します。ただし、MRIは緊急対応のみです。
> 手術は、手術室のダメージのために制限がありますが、開頭・穿頭ともに可能です。
> 今回の地震後、急性硬膜外血腫、気管切開などの手術を行っています。
> 脳内出血、急性硬膜下血腫、視神経管骨折など、通常であれば開頭手術を行っている
> ケースも入院していますが、災害対応優先のため、あきらめざるを得ないケースも多数入院しています。
>
>
> 6、米沢市立病院(山形県)
> 山形県へは福島からの被災された方々がいらしてきています。 当院でも昨日被爆疑
> いの方10人程度ERへ訪れ被爆チェックしておりました。(幸いゆゆしき問題のある方
> はおらず、服を脱がせて預かった程度でした。)おそらくこの後も増えていくと思わ
> れます。山形もガソリンが手に入らなくなりました。
>
> 7、磐井病院(岩手県)3月15日
> 幸い建物の損傷がなく水や燃料の備蓄分で診療を続けられています。
> 一関市旧市街は電気水道とも部分的に復旧していますが、病院は電源のみ昨日か
> ら供給が始まりました。水道は今日来るか明日来るかといったところです。市民
> 生活では燃料の不足が深刻になってきているようで、開くかどうかわからないGS
> に長蛇の列です。通勤の足が確保できず病院に泊まり込む職員もいます。地震の
> 被害そのものはライフラインの寸断が主なもので、建物被害はさほどなく、これ
> らは宮城県のほうがひどいようです。患者トリアージの甲斐もあって院内は大混
> 乱にはなっておらず、重症患者の受け入れもさほど多くはないようです。津波か
> らの生存者は数名搬送されてきました。脳外科は初日の急性硬膜外血腫と、昨日
> 急性硬膜下血腫を受け入れただけで、緊急手術もどうせできないので比較的暇で
> す。薬剤や材料は不足しており、点滴をなるべく減らし、外来の処方日数も制限
> しています。いつまでもつのかは不明ですが、現在特に必要なものとしてお願い
> したいものはありません。
> 電気が来たことでおいおい復旧するでしょうが、固定電話;携帯電話ともにつな
> がりにくい状況でADSLなどももちろん不通です。院内では岩手県の行政ネットが
> 生きておりweb-mailは可能です。
>
> 8、宮城病院(宮城県)
> 電気、水道、電話、携帯など復旧の見込みもなく、救急車も連絡手段が無く
> 突然搬送されて来るのを待つ状況です。検査は単純写と採血がなんとか使えますが、
> CTなどは動いていません。

>> 同窓会会員ではないのですが、MLに加えてもらっております。
>> 今回の大地震・大津波で被災された方はいらっしゃいませんか?
>> みなさん大丈夫でしたか?
>> 確か日立総合病院に勤めた方がいたような気がしたのですが。
>> 当院はDMATチームを派遣したり、津波に呑まれて受傷した多発肋骨骨折・血気胸の患者1名を広域搬送で受けて治療しています。
>> しかし、阪神大震災で多数みられたクラッシュ症候群の患者さんは驚くほど少ないようです。
>> つまりほとんどが死亡して見つかっているようです。
>> 地震+津波+火災の複合災害の恐ろしいところです。
>> これからは、被爆診療が中心になるかもしれませんね。
>> ではまた。

被災地の医療ニーズ情報提供のお願い

私たちは、被災地の医療の現状や、不足する物資、医師、看護師などの応援要請、後方医療支援が必要な患者などに関する情報をメールでご連絡頂き、迅速に集約・整理して関係者に配信することで問題解決への一助となるべく活動を開始しています。
一刻も早い支援を実現していくためにも被災地からの情報提供が不可欠です。寝食の間もない激務の中、更なるお願いで恐縮ですが、現場の情報、医療ニーズを私たちまでご連絡下さい。
また、yahoo! JAPANのホームページ上でも同様の趣旨にて、「被災地の医療提供体制を支援する会」という掲示板を作成致して頂きました。併せてご利用頂けると幸甚です。

【青森県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/h3B1y9
【岩手県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/hEWsbj
【茨城県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/eCHiiR
【福島県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/hnJBO1
【宮城県】被災地の病院情報・医療支援http://bit.ly/fwH18g

3-7
MRICから
被災地の現状?東北大学病院から
東北大学病院 腎高血圧内分泌科
竹内陽一
2011年3月16日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
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テレビからの映像通り、宮城沿岸都市は悲惨な状況です。
一方、仙台市内は高層ビルを含め家屋の外壁にヒビがはいったり、一部が落下したりといった程度の被害で住む場所も多く、半壊、全壊している建物は少ないように思います。火災に関しても一部で小火が見られましたが、現在は鎮火されています。大学病院一 体と市街地中心部から次第に電気、水道が復旧し始めています。かろうじて開店しているコンビニや少ない公衆電話には長時間並ぶ必要があり、携帯の充電も切れて情報収集が困難ではありますが、仙台市街地の一般市民の方々は意識的に通常通りの生活をしようと努めています。しかしながら夜間は、暖房設備もまだ不十分なため 凍える夜を過ごしています。
私を含めた医療者自身、ラジオからローカル情報を部分的に得ることは出来ますが、おおむねテレビの限定的な情報源しか頼りに出来ていません。宮城県全体の被災状況、被災地における診療可能医師と人数を正確に評価したい医療者も多いだろうと推測します。
大学病院内での現状は、院内エレベータは復旧、各部門限定的ですが稼働し始めています。救急外来には宮城沿岸水難被災地からは重傷外傷患者はほとんど来られていません。逆に本来急患センター対応レベルの熱発などの軽症患者も散見されます。一方、一部の市立、国立病院に外傷、瀕死患者、ブラックタグが集中 していると聞いています。来院前の時点での患者のトリアージがアンコントローラブルな状況なのだと思います。
宮城県北の10数個の透析クリニックは初め無線通信していましたが、医療行為自体が不能となり医療スタッフを始めほとんどのスタッフが撤退しています。透析可能な全ての中小維持透析病院(クリニック)でも透析液、電力を数日分すら確保できていない状況です。透析患者各個人との連絡手段も断たれており、維持透析患者が孤立しています。
確かに、3/14に入り急激に透析水、電気系統が供給されて、クリニックでの透析が次第に稼働しつつあります。病院が倒壊した被災地を除き、その近隣の宮城県北の諸透析クリニックは3/14から小規模ながら稼働を始めています。それに伴い、材料類(ダイアライザー、ヘパリン、フサンなど透析関連薬剤)とME等の透析技師とナースの需要が高まっています。
しかしながら、絶対的に透析可能な病院が足りていません。現在、大学病院を含む透析可能な一部の病院が24時間透析をフルで回し続けていますが、絶対数不明の地方都市からの維持透析患者が次第に増えてきておりパンク寸前の状況です。各患者で一度透析を回せても次回の透析場所が既に確定できません。山形や近隣県にも当院本部の透析ネットワークから要請して徐々に受け入れしてもらっている状況です。透析患者を透析可能な地方中核病院へ一時的に通院透析させることが可能かを検討していただきたく思います。

 

3-8
京都府立医大集中治療部、橋本悟先生から
下記に関連して東北6大学の希望項目についてのまとめをアップしました。出所は同じです。ご参考になれば幸いです。
これを受けて各自治体がどうされるかです。私共はとりあえず供出できるものをリストアップするというだけで、近隣病院への声掛けについては未定とのことです。
http://www.jsicm.org/pdf/20110315_univ.pdf

 

3-9
「陸の孤島」南相馬への給油・(明るいうちの)空輸が急がれます

南相馬市内で屋内退避勧告が出ている地域のうち、物資は尽きた後も配給はなく
困っているところもあり、川俣町(中通りと浜通りの境)まで取りに来い
と言われているとのこと(山道を車で40分!)。
南相馬市立病院も医療資器材は底を尽き、また、
屋内退避勧告のため物資がさらに届かないとのこと。
南相馬市長の「国は見捨てたのか」発言が、本当にその通りの状態です。
ヘリで物資を投下するとか、方法がないのでしょうか。
幸い、宮城県側の被害の全容が見えてきましたが、実は福島県内の被害がまだ
見えないところがあります。
津波被害の著しかった、新地町、相馬市、南相馬市、いわき市が、
情報が発信されないだけで深刻なようです。
しかし、JA長野号が福島市へ到達するだけでも、貢献には繋がります。
まずは、到着して欲しいです。
南相馬市からは、ツイッターで発信できませんかね。
若干、電力が通じるところもあるようですが。
とにかく、可能な限りのSOSを発信し続けるしかありません。

 

4.
4-1 輪番停電の電子カルテ対応
>輪番停電時のダイナの使い方についてご教示ください。

当院では、恥ずかしいことに院内パソコンにUPSがついておりません。つけるべきと
思っておりましたが、今朝6:40分から9:40まで停電でした。
昨日診療終了後、USBメモリーに データダイナ、cnt、MDIC などバックアップして
ノートパソコンでダイナをスタンドアローンで使えるようにしておきました。(うち
のノートパソコンは古く、とっくにバッテリーは使えなくなっております。)
電源は、3980円でかった車のバッテリーを二つ並列でつなぎ、DC/AC inverter
(200W)2980円でインクジェットプリンター40W ノートパソコン 75Wで使用してみ
ました。
DC/AC inverter は安いので擬似正弦波だと思いますので、心配だったのですが無
事使用できました。インクジェットプリンターも問題なく使え、処方箋を打ち出せま
した。結局9時から4人の患者さん(みな再診の方)を診療しましたが40分ほどの使用
は問題ありませんでした。停電が解除された後、USBメモリーのデータダイナで、本
来のデータダイナを書き換えました。

 

4-2
当院では停電中は処方箋、領収書は手書きで対応するつもりです。
点数計算などはバッテリーが14時間もつとうたっているレッツノートに
させる予定です。
具体的にはレッツノートをLANにつなぎこれをサーバーにします。
(クライアントからノートのDataDyna.mdbにリンクする。)
停電が始まればデスクトップのクライアントを
シャットダウンし(一応UPSが付いています)、ノートのクライアント
(勿論ノート内のDataDyna.mdbにリンク済み)を起動し作業開始。
ダイナの計算した領収書金額や処方箋を手書きしてお渡しするという算段です。
これならシームレスに作業が続けられます。
(DataDyna.mdbのコピー作業が不要)
と段取りしていますが、未だに停電がありません。
従って上記の手はずまだ検証できていません。
追:
下のような「お知らせ」と「停電中!!」のパンフを裏と表にして
通常は「お知らせ」、停電中は裏返す様にするつもりです。

パンフ1
お知らせとお願い
今回の未曾有の大震災の結果「輪番停電」が実施されることになっております。
「輪番停電」の場合,当院では事務作業が手作業になります。
また,処方箋,領収書なども手書きになります。
後日精算が必要になることもあるかと思いますので領収書は保存しておいてくだ
さい。

手作業につきお待たせすることもあるかと思いますが宜しくお願いいたします。

 

5.

5-1
東京の安藤から

五十嵐先生も書かれましたが、下記1)のうち、開業医の現場で
も普通に必要とされる「チラージンS」が下記、
---------------------------
a)唯一の「チラージンS」製造元が損傷、で、その製造元から
の正確な情報提供は今夕になる、
b)いつでも手に入る薬品だったが故に、都内卸や薬局での在庫
も少なく、ゾロの「レトビロキシンナトリウム(サンド)」は更
に少ない、
----------------------------
当地の薬剤師会からの情報では製造元の復旧はかなり先になる、
とのことで、早晩、行政も動き出すと思いますが、地域の医療連
携も必要、かと。(^-^;)ゞ
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1)緊急性高いデスモプレシンなど迅速補給を-東日本大震災対
応で:
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/region/cabrain-32999.html
・緊急性の高い医薬品としてデスモプレシン、コートリル、チラー
ヂンSの3剤を挙げている。
2)あすか製薬:
http://www.aska-pharma.co.jp/pdf/company/news20110314
http://www.aska-pharma.co.jp/company/organization.html
・いわき工場と西東京工場
3)東日本大震災:製薬各社の工場も損傷:
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/2230.html
・あすか製薬は、いわき工場の建物が一部損傷した。機械・設備
の点検後に、操業再開時期を判断する予定。
4)震災の影響(佐賀医大総合診療部BLOG):
http://sagageneralist.blogspot.com/2011/03/blog-post.htm
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青森本田先生から

・人工呼吸器を利用する在宅医療患者の緊急相談窓口の設置について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014wz7.html

・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震にかかる災害救助法の適用について
(第9報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014j2y.html

・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について(第15報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014wko.html
・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について(第13報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014swz.html

・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震にかかる災害救助法の適用について
(第8報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014j2y.html

◇日本医師会の東北地方太平洋沖地震対策について
3/15の会見資料を掲載しました。
⇒ http://www.med.or.jp/teireikaiken/

◆東北地方太平洋沖地震に関連する情報
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/
◇地震などの災害時における保険診療等に関する情報
・東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負
担金等の取扱いについて
・東北地方太平洋沖地震に伴う労災診療の取扱いについて
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/hoken/
◇東北地方太平洋沖地震により被災した要介護高齢者等への対応について(PDF) 
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/
◇全国の医師会及び会員に対する東北地方太平洋沖地震義援金の呼び掛けに
ついて
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/eq20110315a.html

◆都道府県医師会宛て文書管理システム
◇東北地方太平洋沖地震における日本医師会災害医療チーム(JMAT)派
遣についてのお願い
◇人工呼吸器を利用する在宅医療患者の緊急相談窓口の設置について
◇医療機関における計画停電に伴うエレベーター利用に関する注意喚起等に
ついて
◇東北地方太平洋沖地震による東北電力の計画停電に係る厚生労働省事務連
絡について
◇「東北地方太平洋沖地震」における妊産婦、乳幼児への対応について(協
力依頼)
◇東北地方太平洋沖地震による計画停電に係る厚生労働省事務連絡について
◇東北地方太平洋沖地震による計画停電について
⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/bunsyo.cgi

◆日医インターネットニュース 2050号
・災害対策本部を設置
・厚労省に対して、全面協力を申し入れ
・輪番停電「医療機関への送電心配」
・対策本部の設置など、情報収集に動く
・地震発生4分後に対策本部設置
⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/news/netnews/net2050.html

東北地方太平洋沖地震に関連する情報
◇地震などの災害時における保険診療等に関する情報
◇日本医師会行事の中止について(お知らせ)
◇「東北地方太平洋沖地震」に伴うチェーンメールにご注意ください
⇒ http://www.med.or.jp/etc/eq201103/
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妊婦らへのヨウ化カリウム投与で見解- 日産婦学会

 東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の事故を受け、日本産科婦人
科学会は3月15日、放射線に被ばくした妊娠・授乳中の女性へのヨウ化カリウ
ム投与に関する見解を発表した。被ばく線量が計5万マイクロシーベルト以上
の場合、50ミリグラムのヨウ化カリウム錠剤2錠を1回服用することを勧めてい
る。ただ、妊婦が40歳以上の場合、服用後の甲状腺がんの発症率の低下が見込
めない可能性もあるとしたほか、ヨウ素過敏症や造影剤でアナフィラキシー反
応の既往歴のある妊婦は服用しないよう求めた。

【関連記事】被災地の安定した医療提供体制確保を医療用酸素ボンベ不足で厚
労省対応被災地に有志会員をボランティア派遣へ人工呼吸器の在宅患者の相談
窓口を設置要介護認定の上限延長で改正省令を公布

 見解では、被ばく後に放射能汚染のない場所に移動し、安全な水と食べ物を
摂取している場合は1回の服用で十分と説明。しかし、その後も5万マイクロシー
ベルト以上の被ばくを受けた場合は、1日1回計100ミリグラムの服用を勧めて
いる。
こうした治療を受けた妊娠・授乳中の女性の新生児や乳児については、甲状
腺機能の異常が懸念されるため、新生児は生後すぐに、乳児では適切な時期に
TSH、free T4などを測定し、必要であれば甲状腺ホルモン補充療法などを行う
とした。

 一方、ヨードチンキやルゴール液などは内服用ではない上、ヨウ素含量が少
ないことなどから、ヨウ化カリウムの代替品として飲まないよう求めたほか、
海藻などを食べても十分な効果がない可能性があるとしている。

( 2011年03月15日 17:07 キャリアブレイン )
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日医工がヨウ素剤供給2011年3月15日 提供:共同通信社

福島第1原発で爆発事故が続いたのを受け、後発医薬品大手の日医工(富山市)
は14日、放射線障害の予防用に使うヨウ素剤約25万人分を福島県の医薬品
卸会社に発送したと発表した。

 日医工の在庫は約80万人分あり、緊急事態に備えて増産も進める。

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医学書院ウェブサイトでは,雑誌『JIM』(15巻8号)「特集:災害被災地に
おけるプライマリ・ケア」を,当面の間,全文無料で公開いたしております。
被災地での救助活動に,少しでもお役立ていただければ幸いです。
http://fofa.jp/1032/c.p?02c6mZo16LS
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医療機関から被害報告なし 計画停電の4県で厚労省2011年3月15日 提供:
共同通信社

 厚生労働省は14日夜、東京電力による計画停電が行われた茨城、千葉、山
梨、静岡の4県から医療機関で停電による事故などの被害報告がなかったこと
を明らかにした。在宅療養中の患者が人工呼吸器など医療機器を使用できない
ことに伴うトラブルの報告もなかった。

 厚労省では医療機関や医療機器メーカーなどに事故が起きた場合は県に報告
するよう求めていた。

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宮城)「市立病院収容限界」仙台市長2011年3月15日 提供:読売新聞

 奥山恵美子・仙台市長は14日午前の市災害対策本部会議のあとで記者会見
し、もうじき災害発生から72時間に達することについて、「いろいろな対策
を取ってきたが、想定を上回る被害で、現在はとてもつらい気持ちだ」と表情
を曇らせた。

 また、「市立病院は収容人員がもう限界。関東と東海圏の病院へ、重症者を
受け入れてもらえるように域外広域搬送を要請したい」と話した。
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食料不足の訴え
14日午後メールが読めるようになりました。
当院では、土曜日の明朝より、救急部と相談して重症患者の収容を重点的に行
うこととしました。
当重症病棟部では人工呼吸器のある限り重症患者を引き取るようにと病院長
指示があり、体制を整えて今日まできました。しかし、月曜日15時現在呼吸管
理が必要になった患者は津波にあわれ誤嚥性肺炎患者一人です。報道にあるよ
うに沿岸部は壊滅状態ですが、内陸部は30数年前の宮城県沖地震と比較して建
物の損傷が少ないような印象があります。現在問題になっているのは、重傷者
ではなく、食料問題です。患者家族や 一般市民が必要な食料が手に入らない
状態が続いており、沿岸部に近いところでは暴動が起こるのではないかと心配
されています。もし、皆様の力が必要になったときにはお願いしたいと思いま
す。よろしくお願いします。

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医師らに食事行き渡らず 救援活動に支障の恐れも2011年3月15日 提供:共
同通信社

 東日本大震災で大きな被害を出した岩手県や、宮城県沿岸部の災害拠点病院
で働く医師や看護師など病院職員用の食料が不足していることが14日、分か
った。ようやくつながった病院から県の担当部局への電話で「被災者優先なの
は百も承知だが、このままでは救援活動に支障が出る」との悲痛な声が相次い
で伝えられたという。

 岩手県の県立病院で働く職員は計約4800人。震災を逃れた職員の多くが、
勤務地で医療活動に当たっている。県の災害対策本部には「市町村役場には食
料が届いているのに、われわれのところに回ってこない」といった声が寄せら
れた。

 同対策本部は「最も被害がひどい沿岸部の病院とは今もほとんど連絡が取れ
ない。状況はより深刻なはずだ」として、こうした病院向けに救援物資の新た
な輸送方法を検討中だ。同様の訴えは宮城県にも寄せられているという。

 原子力発電所を抱える福島県では、爆発事故で避難してくる被災者への対応
で精いっぱいで、医療従事者の状況まで配慮できないという。担当者は「自己
責任で調達してもらうようにしているが、要望があればできるだけ対応してい
きたい」と話した。

【お知らせ】東北地方太平洋沖地震 支援要望/支援します受付 救援募金受
付 専用掲示板 開始いたしました
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一般医療ニュース 家族の無事信じ治療 若手医師「やるしかない」 救命
のとりで、大船渡病院 「濁流 町が消えた」2011年3月15日 提供:共同通
信社

 連絡が取れない家族の無事を信じ、「やるしかない」と患者の治療を続ける
若手医師。持病を抱えるお年寄りは「ここが残って本当によかった」。救命救
急センターを併設する岩手県立大船渡病院(大船渡市)。停電、医薬品不足、
極限状態のスタッフの疲労...。さまざまな困難に直面しながら救命の「最後
のとりで」として24時間診療を続ける。

 地震から4日目の14日午前9時。ロビーは300人以上の患者であふれか
えった。さらに受付には50人近い人が並ぶ。市内のほかの病院は壊滅状態。
医療器具を滅菌する機械は故障したままで、予定していた手術は全て延期とな
った。

 研修医の山下晋平(やました・しんぺい)さん(28)は一関市に住む両親
や、仙台市の兄と連絡が取れないまま、患者の治療を続ける。

 骨折の手術中だった11日午後2時46分、大きな揺れに襲われた。余震も
続く中、スタッフ7人で患者と医療機器を押さえながら、午後6時までかけて
手術を乗り切った。

 スタッフは約400人態勢で3交代のシフトを回す。食事はカップ麺や栄養
補給用の携帯食ぐらいしかない。疲労はピークに達しているが、山下さんは自
らに言い聞かせるように語った。

 「家族のことを考える余裕はなく、大丈夫だと信じている。患者さんは次々
と押し寄せてくる。ひたすらやるしかない」

 急患のほか、持病で通院するお年寄りも多い。池津和義(いけつ・かずよし)
さん(84)は呼吸器系と前立腺の病気があり、症状を抑える薬を受け取りに
来た。「これがないと死んでしまう。この病院が残っていて本当によかった」
とほっとした顔を見せた。

 同病院の村田幸治事務局長によると、地震直後から停電となり、自家発電を
続けてきた。燃料の重油は数日分しかなかったが、13日夜に電気の供給が再
開され、危ういところで病院の機能停止は免れた。だが、輸血用血液や医薬品
のストックは底を尽きかけており、物資の確保が大きな問題となっている。

 約450人いる入院患者向けの食料は14日にほぼなくなった。15日以降
はわずかに残る米と、実家が農業をしているという職員数人が野菜を持ち寄っ
てしのぐしかない。

 「明日なくなるかもしれない薬だってある。何もかもが足りない」。村田事
務局長は窮状を訴えた。
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震災避難所 高齢者に配慮2011年3月15日 提供:読売新聞

簡易トイレ確保/水分、食事しっかり

 大勢の被災者が身を寄せる避難所。長引く避難所生活には高齢者などへの気
配りが欠かせない(13日午後、宮城県南三陸町で)=大野博昭撮影 東北地
方を中心に甚大な被害を及ぼした東日本巨大地震。避難生活が長引くことが予
想され、特に高齢者や持病がある被災者にとって、体調管理が極めて重要にな
る。

 阪神大震災で被災者を受け入れた福祉関係者や識者らは、「避難所を運営す
る人や、周囲の人たちが気配りを」と話し、状況を見守っている。

 運営する施設で多くの被災高齢者を受け入れた兵庫県尼崎市の社会福祉法人
「きらくえん」の市川禮子(れいこ)理事長は、「お年寄りにとって、避難生活
でつらいのはトイレの問題」と指摘する。阪神大震災の避難所では、たびたび
用を足すため立ち上がって周囲に迷惑をかけないよう、高齢者が、トイレに近
い入り口付近に固まっている姿を見かけた。

 入り口は風が吹き抜ける場所が多く、長く過ごしていると、風邪や肺炎を引
き起こしかねない。「避難所を運営する人は、ポータブルトイレを用意し、周
囲から見えないようにカーテンなどで隠すなどの配慮をしてほしい」と呼びか
けている。

 「震災下の『食』」などの著書がある甲南女子大名誉教授の奥田和子さん(食
デザイン学)も、高齢者が周りに気を使いすぎることの弊害を指摘する。

 避難所で、トイレを我慢するため、水分を控える人が多かった。奥田さんは
「限られた空間で同じ姿勢をとり続けたうえ、水分が不足すると、命取りにな
りかねない」と強調する。静脈に血栓がたまり、エコノミークラス症候群を引
き起こしやすくなるからだ。意識して体を動かし、こまめに水分補給をしてほ
しいという。

 また、震災直後は、食欲がなくなる被災者が目立ったという。奥田さんは、
「体力を落とさないためにも、できるだけ食事を取ってください」と訴える。
まだ寒いなか、体育館などで集団生活をしていると、インフルエンザや風邪な
どの感染症が広がる恐れもある。予防のためにも、しっかり食べ、体力を維持
することが重要だと強調する。

 要介護者や高齢者らには、おかゆや流動食など喉を通りやすい食べ物が望ま
しい。炊き出しなどを通じて出される温かい食べ物を食べると、体が温まるだ
けでなく、気持ちもやわらぐ。「行政サイドで、できるだけ早く対応してほし
い」と話している。

 避難所でボランティアの受け入れにかかわった元流通科学大教授、塚口伍喜
夫(いきお)さん(73)(社会福祉学)は、持病のある避難者に「どのような
配慮を必要としているのかを、周囲に伝えてほしい」と呼びかける。阪神大震
災当時の避難所では気後れして、病気について話せない人が多いと感じた。「適
切な措置を受けられなければ、命に関わる。勇気を出して」と力説する。

 一方、人工透析などの処置や、投薬をどこで受けられるのかといった情報も、
極めて重要だ。塚口さんは「行政や医療機関は、積極的に避難所などに伝えて」
と提言している。

 

原発がどんなものか知ってほしい
平井憲夫
http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html
私は原発反対運動家ではありません。 二○年間、原子力発電所の現場で働い
ていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論
争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知ら
ない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみな
さんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差
別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 

あるMRさんから
前任地だったが当時担当の医師の診療所が影も形もなくなっている
牡蠣養殖をしていた知人が、山に駆け上がって奇跡的に助かった。後ろを走った
人がなみにさらわれて行方不明。

 

医師会関係 中止の事業 (3.16追加)

3.16 県医師会FAXニュース中止
3.16 臨床泌尿器科医会 公平先生より
3.17 神奈川県後発医薬品協議会の開催中止
3.17 川崎市肺がん読影会研修会
3.18-20 日本循環器学会総会(横浜パシフィコ)
3.18 川崎市医師会自賠責研修会
3.18 川崎小児科医会症例検討会
3.18 神奈川県医師会倫理審査特別委員会
3.19 川崎市かかりつけ医認知症対応力向上研修会
3.21 川崎市 2011多摩川リバーサイドマラソン
3.28 川崎区幸区実地医家の会
3.31 医薬品適正使用検討委員会の開催延期

4.8-10 日本医学会総会(東京) 未確定