地震 8-2  3.13 21:00  

羽鳥@幸区 川崎です。

先ほどは、情報収集中途中のメール( 地震 8 )をお送りしまして申し訳あ
りませんでした。

0.東北大大学院 薬学研究科 今井先生、浅山先生からです。
仙台よりの報告
お世話になっております、東北大学の浅山です。臨時のメールありがとうござ
います。とにかく情報を渇望しておりますので大変たすかります。知人に宛てた
メールですが、そのまま以下にお送りします。なお、今井先生ご夫妻や伏見さん
は無事ですが、それぞれライフラインが厳しい状況です。拙宅は今井先生のお宅
から 1kmくらいですので、同様の状況です。

# 下記に追加します。給水車による水の供給、当院でも不足気味です。また、石
巻から帰って来た先生の情報では、石巻日赤病院は内陸にある上に免震構造のた
め無事でしたが、石巻市立病院は津波で周囲が壊滅した上に火災に巻き込まれ、
恐らく診療機能を喪失した、とのことです。まったく救援が不足しております。

-----
浅山@仙台です。ようやくメールできる環境に来ました。お見舞いのメールを
くださった皆さま本当にありがとうございます。勤務の合間に雑多な情報です
が、知人に情報提供したものを元にお送りします。

 地震当時は大学にいました (青葉山キャンパスです)。書類や什器がそれなり
に吹っ飛びましたが幸い人的被害はなく、むしろ大津波などの情報を後から知っ
て愕然としました。知り合いがたくさんいます。

 そして現在、拙宅のある仙台市の丘陵地帯は、停電・断水でライフラインが途
絶しています。震度は比較的弱かったので建物の損害が軽微であった分、東側の
海沿いとはだいぶ肌感覚の違いがあるのではないかと思います。正直なところを
申せば、今はとにかくガソリンを含めたライフラインの復旧を切望しているとこ
ろです。携帯の電波も、近隣基地局のバッテリーが切れたためかなかなか捉えら
れず、携帯のワンセグ TVやラジオが頼りの状況が続いていました。(今日は良く
なると信じていますが…)

 パソコン通信時代からずっとコンピュータに触れていましたので、昔なら電話
回線を使っての情報交換を試みたはずですが、今は外では携帯電話、家中では
ネット回線のみで IP電話、といった感じで、便利ではありますが通信インフラ
はかえって脆弱になっていました。ただ、もとより電話線も不通が続いており、
近所の緑公衆電話も使用不能です。生きているだけ幸運なのでしょうね。

 今回の津波については、もし 10mクラスの大津波が来れば仙台の海沿いも無事
ではいられない、との話は以前からありました。東部高速道路や仙台空港も水没
するかも知れない、と云われてはいましたが、実際に起きてみたら為す術がな
かったのはご覧の通りです。高台のない海沿いの地域には、数百メートルごとに
鉄筋 5階建て以上の建物を用意しておく、くらいしか備えようがないと思いま
す。また、海沿いの地区は古くからの街とともに新興住宅地も点在しており、新
しく来られた方々がどれほど津波について予備知識を持っておられたかと危惧し
ておりました。いまとなっては水曜日 (9日)に起きた地震が前震だったのでしょ
うが、「宮城県沖地震とは震源地が違うから大丈夫」という論説に惑わされまし
た。ここ半年くらいずっと福島県沖で地震が続いていたのに、うかつでした。し
かしそれだけ想定外だったということなのでしょう。

 私は今朝から仙台市内にある宏人会木町病院という透析病院の当直業務に入っ
ています (実際は常勤医の獅子奮迅の活躍で、待機の合間にこうしてメールを
打っています)。幸い当院自体は人的被害も軽微で、昨夜から電力が復旧したた
め日曜日ですが臨時で透析を回しております。透析には膨大な水が必要なので、
給水車から直接送ってもらっています。ただ、系列病院の石巻クリニックは非常
電源系とともに水に浸かりました。常勤医の一人が先ほど、知人の車に同乗して
かろうじて当院に戻って来ましたが、クリニックからは腰まで海水に浸かりつつ
脱出、石巻は食料もいまだ届かず、何より必要な情報が本当に入らない状況です。

 こちらの病院も非常食が続いています。テレビの映像と暢気な (失礼ですが)
報道をみる度に、そこから食料を投下してくれと叫びたくなります。ただ、仙台
空港や松島基地が使えないため、自衛隊も苦労されていることと存じます。それ
でも地震翌日から、ガス局や東北電力の工事車が拙宅付近に来て緊急工事を行っ
ていました。こうした方々の尽力には、ご家族もいらっしゃるだろうにと本当に
頭がさがります。どうか、被災者ならびにかれらを助けてくださっている方々
に、暖かい励まし (言葉だけでも、思うだけでも)を引き続きよろしくお願いい
たします。

 浅山 敬 拝

1.
日本医師会から出動の要請が来ており、岩手県、仙台市などに複数の先生方が出
発しております。
横浜市医師会からは今朝8時に出発しました。
医師は、横浜市大の先生など2名および事務1名。
タクシー会社からワゴン車を借りたそうです。
先ほど、現地(死体安置所)に着いたと聞きました。
川崎市医師会からは、
その入れ替わりで2名の役員15日から3日間の勤務となります。

兵庫県 足立理事から
当県医師会では、川島会長の元に「東北関東大震災」支援対策本部を昨日
設置し、本日も対策協議を重ねてきましたが、交通手段等も非常に限られ
た中では、単独ではなく行政と連動した支援部隊の派遣とすることとし、
幹部役員による先遣隊派遣の上、郡市区医師会から募った第二次部隊の
募集を開始することとしました。
DMATが各国からも到着しておりますが、その急性期は過ぎてきており、
これからは神戸でも経験しました大量の「検死検案」への対応に追われる
こととなります。その書類を書けるのは医師しかいないからです。
まずは、それらに対応できるメンバーが現地からも求められています。
また、ぎりぎり機能してきた病院も医薬品が枯渇してくるのはもちろん、
スタッフの疲労も限界を超えて、開けていても機能しなくなる可能性が
ありますので、それら病院への器材薬品もふくめた医師・医療スタッフ
の補充が不可欠です。
さらに、多くの避難所での健康管理、薬切れも含めた慢性疾患対応と二次
感染症防止等が問われます。透析患者の転送では神戸でヘリコプターが
唯一の手段でした。他地区からの本格応援部隊はそれら後方支援への交
通整理がある程度出来る段階から向うべきで、何でも駆けつければ良い
というものでもありません。
いずれにしても未曾有の事態ですが、過去の教訓を踏まえた筋道だった
考えうる限りの支援の輪をひろげましょう。

 

 

2.
川崎市立川崎病院も対応されています。
堀内院長からです。
当院の内部は幸い被害は最小限で済みました。 災害時に行われていた9件の
手術も無事に終えられましたし、停電に伴う透析患者の対応など等、全面的な職
員の協力を得て、何とかつつがなく対応しています。まだ薬剤の分包器や自動搬
送機、食養科のガス漏れ、冷蔵庫の転倒、MRI、CTの自動停止、透析機器の不具
合、物流の問題などがありましたが、何とか復旧のめどが立っています。
当院では、聖マ大と連絡を取って動いております。 当院のDMATチームの対応要
請は今のところありませんが、災害関係の入院に関しては、重症2名中等症5名
の対応をすることになっています。本日は東北からcrush syndromeが来る可能性
があります。本日も14日からの3時間停電に備えてでこれから対策会議です。
有益な情報ありがとうございました。
医師会の先生方とも協力し、この困難な状況に対応し乗り越えていきたいと考えています。
いろいろとよろしく御願いもうしあげます。

 

3.
日本内科学会より 再掲

【緊急掲載】 このたびの大地震に際しまして
日本内科学会では,昨年の日本内科学会雑誌99巻に「内科医のための災害医療活動」という企画を連続掲載いたしました.
この企画は災害時の「超急性期 最初の2日間」から「3日目以降編」,「医療支援編(避難所編)」,「災害拠点病院編」,「内科学メンタル編(精神医療支援編)」に至るまで,内科医をはじめ,災害発生時の医療現場に有用な情報を掲載した内容となっております.
かかる大地震に際しまして,皆様の取り組みの一助になりますよう、PDFデータとして掲載いたします.
http://www.naika.or.jp/info/info110311.html

 

4.輪番停電
明日からの輪番停電で、医療機関でも、毎日3時間の停電が起こります。
パソコンや医療機器は、突然停電になれば、データの破壊、機器の故障なども
起こりえます。冷蔵庫が3時間停電になれば、中の薬剤の温度が上がってしまい
ます。自家発電機があるところでも、燃料の確保が大変です。また、毎日
使うとなれば、発電機の故障もあり得ます。
その他、医療機関では、停電で、注意すべきこと、対策すべきことが
多くあり、準備したつもりでも、予想外のトラブルの発生が十分あり得ます。
明朝午前7時からの停電に当たった地域では、まだ、職員も出てきていない
でしょうから、今晩のうちに、対策が必要です。

> 輪番停電、山梨県は14日午前7時から実施
> http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110313-OYT1T00293.htm?from=tw
> http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20110313-567-OYT1T00293.html
> ------------------------------
> 14日午前7時から午後10時まで、県内を4ブロックに分けて順番に行う。
> 信号が停電するなど市民生活に影響が出る予定だ。
> -------------------------------
>
> 東日本大震災:東電、「輪番停電」実施へ 戦後混乱期以来
> http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110313k0000e040029000c.html

広島の田中先生から。
東電、14日にも管内で「輪番停電」実施へ
2011.3.12 21:24
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110312/biz11031221260047-n1.htm
東京電力は12日、電力供給が需要に追いつかない見通しとなったことから1
4日にも地域ごとに停電する「輪番停電」を行うと発表した。
_______________
家庭、工場、公共施設の区別なく3時間ずつ送電を止める。

150万世帯の電力需要に相当する500万キロワットを一つの単位とし、周知
した上で順番に主に昼間に3時間ずつ停電させていく。それでも足りなければ、
1度に2つの区域を停電させることもあるという
*************************************************

 3時間以上電源を維持するには、発電機が要ります、
レーザープリンター1台をまかなえる発電機は出力2.2kW程度必要。
ガソリンは、3時間回すと5リッター程度要ります。

 UPSは、定格出力で10分、購入して数年後には5分がやっとでしょう。
UPSは、出力波形が「正弦波」を(PCの電源が「力率(PF)改善」型で
あれば、正弦波は必須)

輪番停電について、厚労省副大臣がブリーフした内容を送ります。
次回のブリーフは午後9時です。現場をあずかる医師の目から見て、 厚労省か
ら引き出すべき情報があれば、教えていただけると幸甚です。
厚労省側は、「輪番停電は明日から始まるわけではない」と言っていますが、栃木では始まるのでしょうか?

 

 

●メモ 【地震】厚労省ブリーフ 110313午後4時 @会見室 オン
※ブリーフは主に小宮山洋子副大臣(大塚副大臣、小林政務官も陪席)

Q:輪番停電は情報収集中ということだが、今の段階で在宅で影響が出そうな人、
酸素吸入器を使っている人とか、ざっくり何万人位に影響が出るとみられてい
るか。
A:今もらっている数字は、酸素吸入器を使っている人は東北、関東で約7~8万ぐらい。
数字が分かっているのはそれだけ。メーカーから入手していますので、在宅透
析とか睡眠時無呼吸とか、たんの吸飲とか心電図ですか、色々あるがほかのとこ
ろは患者数を把握できていません。医者にもきいたが、医師はそれぞれやってい
るが、全体の数はこれはバッテリーの問題なので、メーカーの方から把握した方
が早いという話で、いまメーカーから担当が情報を収集している。
Q:数はともかく、どういう人が、停電になったときにどういうリスクがあるのか。
酸素吸入器の人が輪番停電で大丈夫なのか。
大塚)どういう医療機器が問題になりそうか、どういう機器を使っている人がどれぐらいいるのか。
整理してお伝えするが、今我々も整理中。朝の段階では輪番停電が当然のよう
に明日から行われて、前の日にどこで次の日に停電するか通知するという情報が
流れていたが、先ほど海江田さんが記者会見しましたが、そこまで機械的な対応
の発表をされませんでしたので、まずは需要側が節電にご協力頂きたいというトー
ンでした。在宅医療にかんする厚生労働省の懸念も官邸には十分伝わっている。
徐々に調整が行われている課程だと。
小宮山)明日からすぐ始まるわけではない。
大塚)明日から始まらないとも限らない。今のところ調整中。朝ほど機械的ではない。
最後は経産省と官邸の判断。
Q:やる可能性はある
A:それはあります。
Q:在宅医療や診療所に情報提供をする必要があると思うが
A:まだやり方がわかっていないのに、かえって混乱します。 ですからどうい
う状況が起こりうるか把握しているので、患者が困らない対応をとっていきたい。

●メモ 【地震】厚労省ブリーフ110313(10:00)@会見室 各社オン

※ブリーファー:大塚副大臣
※資料は、12日24時現在のもの

【輪番停電】
A:昨日も、輪番停電についてのご質問があった。 しかし、この輪番停電につ
いては、大変影響が大きいということで、政府全体で、良く調整して、計画的に
行ってほしい旨を、厚生労働大臣から、今日の閣僚会議で発言をさせて頂いてお
ります。もちろん、厚労省としては、医療関係の機関への送電を心配しているわ
けだが、そのことにとどまらず、停電は、大変影響が大きいので、そのような発
言をさせて頂いている。ことほどさように、電力というのが、いかに、影響が大
きいか、ということの証左であるので、昨日、官房長官からも節電へのご協力の
お願いを記者会見で申し上げたが、厚生労働省の立場としても、医療機関を含め、
国民の皆さんに、事態が収束するまで、節電にご協力頂きたい、ということを申
し上げておく。記者クラブも節電に。私も副大臣室はなるべく電気を消すように
している。
以上。

Q:輪番停電。現段階で想定される点。電気がおちる場合の対応として考えていることは?
A:まずは、検討項目の洗い出しを始めてもらっている。大きな医療機関は、だいたい自家発電装置を持っている。だから、問題は、その発電装置が、きっちり点検されているか。自家発の燃料があるかどうか。そういうことに係わると思う。したがって、今日、省内会議で、皆さんにお願いをしたのは、恐らく、全ての分野で2000年対応のときに、 似たよう
な検討をしている。2000年対応は、ようはカレンダー表記の認識が変わると
いうことでアプリケーションをどうするかという問題だったが、うまくいかなかっ
た場合は、実は停電に至る可能性がある、という問題だったので、それぞれの分
野で、Y2K対応がうまくいかなかった場合の停電対応というところまで深堀し
て検討しているはず。だから、厚労省も恐らく多くの医療機関に関して、それに
類した検討をしているはずなので、そのときの検討結果を参考にして、項目の洗
い出しをするよう指示はしてある。ただ、その当時と比べると、在宅医療をやる
人が増えている。もう10年も前の話しなので、その当時とはまた違う検討項目
もある。そういうことについても留意をするように、指示をして作業を開始して
Q:今分かる検討項目は?
A:まあ、一般論として考えれば、まず病院という単位で考えると、 そもそも
自家発電装置が確保されているかどうか。ただ、難しいのは、特に、これは想像
も入っているので、間違っていたら、訂正してもらうが、直ちに自家発電装置が
立ち上がっても、瞬断ということがあり得る。瞬断すると、例えば、PCがいき
なり電源が落ちたときのことを考えれば分かるように、精密な機器ほど、瞬断後
も、連続的にちゃんと機器が正常に作動するかどうかというのは、なかなか悩ま
しい問題があって、医療機器については、厚労省の中でもちゃんと検討すると思
うが、そういう点でのデリケートさがある、ということは1つ課題としてあると
思う。そのほか、もしこれが、本当に、長期化する、ということになると、なる
べく前倒しで、いろんなことを公表してもらわないと。あるいは計画を通知して
もらわないと、例えば、患者さんの移送を計画的にやらないといけない。

Q:大臣の会議。今日?
A:今日の会議。
Q:発言を詳しく
A:読み上げる。「東京電力株式会社より、明日14日以降、 いわゆる輪番停
電を実施するとの発表があったところでございますが、医療機関を中心として、
国民生活に多大な影響を与えることが懸念されるところであります。厚生労働省
としては、そのような事態を避けるよう、東京電力株式会社及び関係諸機関には
最大限のご努力を頂くとともに、万が一、そのようなこととなる場合には、あら
かじめ、十分な時間的余裕をもって、今後のスケジュール等を明らかにするよう、
強く求めます。東京電力株式会社を管轄する経済産業大臣におかれましては、以
上を踏まえ、適切にご指導頂けますようお願い致します。また、そのような事態
が不可避の状況となった場合には、自家発電用燃料の確保や、患者の搬送等に政
府全体として、計画的に取り組む必要があることにつき、ご理解頂きたいと思い
ます」
以上。
Q:厚労省から直接、東京電力に、ということはない?
A:それはない。それと、これは別に、東京電力さん、もっとしっかりやってくれ、
という意味ではなく、こういう事態なので、節電や場合によっては輪番停電に
協力するのは当然のことだが、それだけ電力というものの影響が大きいというこ
となので、電力の皆さんは、電力の供給量のことを考えてまず動こうとするが、
やっぱり、全体への影響が大きいので、そのことに対して、厚生労働省としても、
あらかじめご留意頂きたい、という趣旨。いざとなれば全面協力するのは当然の
こと。

Q:経産省側は、発言を受けてなんと言ったか?
A:そこまでは分からない。

 

※以下は、ブリーフの順番通り

A:昨日の夜以降の動きについて報告する。
1P。災害救助法関係が適用対象が増えた。岩手県全34市町村、東京都は47区市町村。
3P目。日本赤十字の救護班の活動班数が増えている。
4P。水道の被害状況は140万戸で、昨日の最後の段階から戸数は変わってない。詳細は資料を確認して。
8P。水資源機構の取水停止が、徐々に復旧済みのところが出始めている。給水車は若干台数が増えている。
9P。血液製剤。血液センター関係。大体、順次、商用電キョクに復電をしているが、埼玉だけ、少し朗読する。
「大宮駅の採血ルームは配水管の破損により、復旧に1週間以上を要する見込み。
なお、当該献血ルームの採血予定は、他の献血ルームにて確保可能。また、川
口駅の献血ルームは献血受け入れ時の安全性が確認されたことから、採血を再開」
生協については、昨日の夜10時の段階で、だいぶ動きが出始めている、 と報
告したが、救援物資の配送関係が次々に行われている。しかし、ここのところは、
今後、避難所などがしっかり立ち上がってくると、現地まで持って行ったものを
どう具体的に被災者にお届けするか、というデリバリーの問題も出てくる。まず
は、物資が次々運び込まれている。
14P。明日から月曜日だが、甚大な被害が出ている中小企業者等に対し、 日
本政策金融公庫における災害融資について、貸付融資について貸付利率を貸付の
日の利率から0・9%の低減措置を適用。これは医療分野に限らない。主に、健
康局の関係で、これは記載をしている。

Q:政策融資の話。福祉医療機構の関連?
A:そう。それがこれに含まれている。必要があれば健康局から通知をもらって下さい。
A:(事務方)福祉医療機構のは、ちょっと確認する。
A:あとで確認して、広報室長から。

Q:福島の被爆の状況について。どれぐらいの人数が被爆し、どう手当てなり対応しているか?
A:今、被爆に関する情報は、1次情報は、原子力保安院がもっている。私たちのところに、被爆関連の情報が直ちにきているわけではない。対応については、昨日の段階で、REMATが、放医研の判断で、派遣されたりしている。それ以前の段階として、もし被爆される方が出た場合の、医療機関の対応については、もうすでに、我々要請しておりますので。 
したがって、被爆された方々の状況についての情報は、今現在は、我々のところ
に、報道されている以上のものがきているわけではないので、また午後のブリー
フのときに何かあれば報告する。

小宮山副大臣:8時45分からの打ち合わせの中では、4人被爆をされた、 病
院に行った方はもう退院した、ということと、3人の被爆の方は、除菌の手配が
すんでいる。一部の報道で、グラウンドで待っている人たちが被爆した、という、
あれは距離からしたらあり得ないということなので、そうしたことはない、とい
うことを、保安院から言ってもらっていると。そういう口頭の説明はあったが、
また16時のときに報告する。

Q:REMATの詳しい活動内容を
A:(事務方)REMATは、文科省の放医研の所管になるので。文科省に問い合わせて。
A:ただ、正確な情報は文科省から、と思うが、 ただ、厚労省としても夕方ま
でにREMATの活動状況を、わかる範囲でフォローを。

Q:被爆者の人数が今後増えた場合、初期なり2次でも、福島県で対応は可能なのか?
A:それは、すでに、ここに記載してある通り、2Pにある。 福島県立医大病
院と、福島労災病院と、鹿島労災病院を、応援対応にしているが、これは2次医
療圏。ところが、2次医療圏で、もう少し、あといくつか病院があるが、その病
院は20キロ圏内に入っているやつがある。そうすると、それらの病院は使えな
いので、今は、この3つ。もし、ここで対応しきれないとなると、REMATの
拠点である、放医研そのものに協力を要請する、ということになると思う。
Q:放医研に運ぶということか?
A:当然、運ばないといけない。

Q:8P。社会福祉施設。前回の発表で入っていなかった、県名わかるか
A:あとで確認する。

Q:昨日失業手当の要件緩和があったが、雇調金の方は?
A:雇用調整助成金については、今、私のところに検討項目としてあがってきてないが、
それも夕方までに確認する。ただ、私の記憶では雇用調整助成金の適用事由の
そのものの中に、今回のような事態が有る程度想定されていると思うので。確認
して報告する。

Q:10P・。医薬品、医療機器の需要供給状況。情報収集中となっているが。その後、何か?
A:これは、断続的に情報が入ってきている中で、 必要な対応は、例えば、都
道府県からの、こういう具体的な、ワクチンの問題とかやっているので、その後、
現状では、こういう個別の要請は来ていない、ということ。動きがあれば、当然、
ご報告する。これから、当然、供給が足りないとか、部分的に、特定の医薬品が
不足している、とか、いろんな話しが出てくると思うので、要請が出たときに、
どこに、要請を、厚労省としてアクションを起こせば、的確にその要請に応じら
れるか、ということを、きっちり今情報を整理している。

【廃炉も覚悟した「最後の手段」】  
米専門家、「未知の領域に入った」 福島原発
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2790095/6947895

2011年03月13日 11:37 発信地:ワシントンD.C./米国

福島第1原発1号機の建屋から上がる煙のようなものを報じるテレビ画面に見入る韓国・
ソウル(Seoul)の市民(2011年3月12日撮影)

【3月13日 AFP】12日、米国の原子力専門家らが報道陣向けに電話会見し、東京電力福
島第1原子力発電所1号機を冷却するため海水が注入されたことについて廃炉も覚悟した
「最後の手段」で、「未知の領域に入った」と述べた。

米シンクタンクInstitute for Policy Studiesの核兵器廃絶、環境、エネルギー政策
の専門家、ロバート・アルバレス(Robert Alvarez)氏は「恐らく原子炉を冷却して安
定させるための真水を注入する能力を失い、最後の手段として海水の注入に踏み切った
のだろう」と述べた。「アメフトで言うとへイルメアリー(劣勢にあるチームがゲーム
終了間際に得点を狙って投げるロングパス)だ」

福島第1原発は、非常用ディーゼル発電機も使用できなくなったため、原発に交流電
流を供給できなくなるステーション・ブラックアウト(station blackout、全交流電源
喪失)と呼ばれる状況に陥った。

原子炉事故のシミュレーションを手掛けている物理学者のケン・バージェロン(Ken
Bergeron)氏は、「ステーション・ブラックアウトは、実際に発生する可能性は極めて
低いと考えられていたものの、何十年も前から非常に懸念されていた事象だ。我々は今
、未知の領域にいる」と語った。(c)AFP/Ken Maguire

8.JMMレポート
冷泉彰彦:作家(米国ニュージャージー州在住)

 ■ 『from 911/USAレポート』               第502回

「東日本大震災を見つめるアメリカ(その2)」
アメリカでも引き続き最大限の報道が続いています。ニュース専門局は相変わらず
「ぶち抜き」の体制、三大ネットワークではニュース枠の全てを日本の震災関連の報
道に充てています。唯一の例外はカリフォルニアに到達して死者一名を出した津波被
害のニュースですが、この一件が更に日本の被災へ向けて「人ごとではない」という
イメージを加速しているような雰囲気もあります。

 震災発生の翌朝の新聞の扱いも最大限で、一流紙だけでなく、タブロイド紙でも全
て1面はこのニュースの写真で埋まっていました。報道の中では、『ウォール・スト
リート・ジャーナル』紙の社説が胸を打ちました。 "Sturdy Japan"(「堅牢なる日
本」)というタイトルで、「マグニチュード8.9への備えがここまでできていた国
は他にない」というサブタイトルと共に、日本が地震への備えを怠らなかったために、
被害をこのスケールで抑えこみ、尚被災者への救援に奮闘しているという内容で、精
神的な連帯の宣言ともいうべき異例のものでした。

 TV各社は続々と報道体制を整えており、NBCはメイン・キャスターの一人であ
るレスター・ホルトが東京からのレポートを開始、CNNは現場報道のエースでアメ
リカを代表するTVジャーナリストと言って良い「AC」ことアンダーソン・クーパ
ーが現在日本に向かっており、アメリカ時間の月曜日の晩から現地レポートを始める
と言っています。

 一方では、福島第一・第二原発の現状に関しては、原子力安全・保安院で断続的に
行われている根井寿規審議官による会見内容は間髪を入れずにアメリカに伝わってい
ます。例えば12日日本時間早朝の3号機の給水停止という事態に関しては、日本で
の発表の1時間後にCNNのウォルフ・ブリツアーがCGを使いながら、専門家と対
談形式で内容を伝えています。各局共に、それぞれ原子力の専門家を呼んで詳細な報
道を行っていますが、危機感は当然ある一方で、現時点では福島での対応を論評抜き
で注視しているという状況です。

 とにかくアメリカの世論を引っ張っているのは「最も近い異文化」であり「アメリ
カに取って最も大切なパートナー」である日本への同情だと思います。今朝ほど新聞
を買いに行った私は、スーパーのレジ係の初老の女性に「どなたかご親戚でも日本に
?」と聞かれ「自分は日本から来ているんですよ」と言うと、見舞いの言葉と共に家
族は友人は無事かと尋ねられ「みんな昨日からずっとこのこと(日本の大震災)を話
しているわ」と言われました。

 球春間近のアメリカですが、米ヤフーのベースボールのサイトでは、スティーブ・
ハンソンという記者が、メジャーリーグの日本人選手について、家族が被災していな
いか、被災地の出身ではないかなどを調べた記事を書いて、彼等を激励するように野
球ファンに呼びかけていました。

 私事にわたりますが、そんなエピソードや、人々の暖かいメッセージに触れる度に、
涙腺がゆるみ心が揺れるのです。911の直後に感じたように、青空が眩しかったり、
クラシックの音楽を聞く気が起こらなくなったりしています。勿論、それは私が日本
人だからですが、アメリカ人も相当にエモーショナルになっています。

 そうは言っても。もう少し事態が進むと、少し遠慮が無くなって経済や原発政策に
関する賛否両論の応酬が始まるのかもしれません。日本という巨大な経済が復興へ向
けてどう動いていくのか、今回の原発事故の影響で原子力エネルギーに対する世界の
世論がどう変化するのかという問題は、アメリカにとってエジプトやリビア問題とは
比べ物にならないスケールで影響を受ける話である、そうした観点での議論が始まっ
ているのも事実です。

 ですが、各局のメインキャスターが日本に入ることもあり、ヒューマンな視線とク
リティカルな視点のバランスは取れていくのではないか、私はそう見ています。様々
な災害や事件を経験し、傷ついた側の視点も持てるようになったアメリカに取っては、
やはり余りにも大きなこの悲劇は人ごとではないからです。

(訂正)11日の配信でアフラック保険の寄付額について「100ミリオン(82億
円)」と表示しましたが、「1.2ミリオン(1億円)」の誤りでした。関係者各位
にお詫びすると共に、訂正をさせていただきます。

7.西伊豆病院 仲田和正 から
NEJM、March 9,2006,の総説「災害後挫滅症候群のマネジメント」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最重要点

1. 患者が瓦礫の下にいる間(6時間以内)から輸液開始。
2. 生食1L/h(10-15ml/h)で開始、救出後は低張生食(ST1、ST4)。
3. 低張生食1Lあたりメイロン50mEq(メイロン84を50ml)追加。
4. 20%マンニットール50mlを輸液1L毎追加。
5. 時間尿量300ml/hを保て。

6. K入りの輸液(ST3など)は不可。
7. 転送するときはKayexalate経口、あるいは注腸せよ。
8. 透析が必要な場合は極力早く余裕のある後方病院へ転送せよ。
9. 最前線の病院での透析は極力避けよ。
10. 時間が経つほど重症化し転送は困難になる。

11. 海外からの未熟な応援は却って迷惑。
12. 応援はよくトレーニングされ自己完結的であるべき。

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災害後挫滅症候群のマネジメント    NEJM March 9. 2006

西伊豆早朝カンファランス 2006.4 仲田

著者:Mehmet Sukru Sever, トルコ、イスタンブール大学腎臓内科
Raymond Nanholder, ベルギー、Ghent大学腎臓内科
Norbert Lameire, ベルギー、Ghent大学腎臓内科

地震後しばらくしてからの死亡原因として一番多いのは外傷を別とすれば横紋筋
融解による挫滅症候群である。
第二次大戦中のロンドン空襲で挫滅症候群が注目を浴びるようになり1988年のア
ルメニア地震では多発した。

アルメニア地震では600例の急性腎不全が発症し「renal disaster」と呼ばれた。
このうち225例が透析を要し透析液36トン、透析機100台、各国からの多くのボラ
ンテイア結集にも関わらずうまく運用できなかった。1995年の阪神大震災では372
例の挫滅症候群のうち123例に透析が行われた。1999年トルコのマルマラ(イスタ
ンブール付近)地震では挫滅症候群639例のうち477例に透析が行われた。

1.挫滅症候群の特徴

腎環流障害とミオグロビン、尿酸による尿細管閉塞が病因である。早期の輸液が
重要である。可能なら最初の6時間以内、患者がまだ瓦礫の下にいる間から輸液
を始める。犠牲者が瓦礫の下にいるうちから生理食塩水1L/h(10-15ml/kg/
h)を開始し救出されたらhypotonic saline(低張生理食塩水:Kが入ってないも
のとするとソリタT1〔Na90mEq/L〕かソリタT4〔Na30mEq/L〕あたりでしょう
か・・仲田)にかえる。

Hypotonic saline 1Lあたり重曹50mEq(従来大塚の7%メイロンがありました
がこれはHCO3が0.833mEq/mlとひどく中途半端な量でしたが最近メイロン84注(20ml
、50ml、250ml)が発売されました。これは8.4%で1mEq/mlになっており計算し
やすいです。仲田)を追加し第1日は200-300mEq投与することにより尿PHを6.5
以上に保ちミオグロビン、尿酸の尿細管沈着を防ぐ。

尿量が20ml/hを越えたら20%マンニットール(日研300ml、500ml)50mlを輸液1L
毎に加える(20%マンニトール5-10ml/kg/日、計600ml)。マンニトール追加で
筋肉コンパートメント圧も減る。
一旦、入院したら時間尿量が300mlを超えるようにする。これには12L位までの輸
液が必要(そのうち4-6Lには重曹を入れる)である。Inputとoutputにはかなり
の差がでるがその水分差は損傷された筋肉に貯留され4Lを越えることもある。こ
のプロトコールはmyoglobulinuriaの徴候が消失するまで(ふつう第3病日)継続
する。

患者の反応は人により異なるのでCVPを計測する。災害後で混乱がひどく十分な観
察ができない場合、マンニットール・アルカリ溶液は6L以下にし水分過剰負荷を
防ぐ。
挫滅症候群後の腎不全では電解質異常が多く、特に高Kには十分注意する。病院到
着前に高K血症で死亡することが多いのでK入りの輸液(ソリタT3など)は厳禁。

血清Kは1日最低3、4回は測定する。とくに入院最初の数日と、重症外傷では
リスクが高い。低Ca血症は症状がある時だけ治療する。Caは初期は筋肉内に
貯留しその後で
高Ca血症になる。

透析を開始するのは、乏尿、無尿、volume overload、高度のuremia、acidemia、
高K血症の時。高Kになる危険が高い時も予防的に透析を開始する。
透析が必要な期間は平均13日から18日である。患者の腎機能が復活するまで継続
。すなわち生化学的検査値が正常になり尿量が正常化しfluid overloadが無くな
るまで。

2.Logistics and coordination in Renal Disasters

普通の日常診療ではlogistic(補給、物流)なプランは必要ないが、災害では不
可欠である。
現地は病院自体も破壊されマンパワーも足りないから、災害を免れた地域、国々
からの補給、物流(logistic)が必要である。

阪神大震災では入院患者の13.8%(372例)に挫滅症候群が見られその半数で急性
腎不全が発症した。Marmara(トルコ、イスタンブール付近)地震では入院5302人
のうち12%(639例)で挫滅症候群が発症、9%(477人)で透析が行われた。

2004年の東南アジアの津波では腎不全の発症はゼロであった。おそらく建物の下
敷きになった者は溺死してしまった為と思われる。

災害時の輸送は軍隊と民間の協力で解決される。
挫滅症候群の患者を透析のある施設へ輸送する際は、Kayexalateを前もって経口
あるいは注腸し輸送中の高K血症を防ぐ。挫滅症候群患者の野戦病院での治療は
仮治療に留め入院は極力避け、後方の設備の整った病院へ搬送する。

挫滅症候群は時間が経てば経つほど合併症の為、搬送が困難になるしまた野戦病
院は搬送困難な者の為に使われるべきだからだ。透析は大量の水の確保が必要で
あり野戦病院では十分に供給できない。

災害後ほとんどの患者は3日以内に入院する。アルメニア地震で地震後6日以降入
院したのは2.4%に過ぎなかった。
阪神大震災では震災当日、医療スタッフは42-69%しかそろわなかった。医療ス
タッフ自身が被災者だったからである。

挫滅症候群で一番使われる外科的処置は筋膜切開であるがしばしば感染、敗血症
などの合併症を起こし死亡もする。筋内圧35mmHg以上で行うが測定器材が足りな
い時は四肢遠位の脈がないことも判断材料にする。

間欠的血液透析なら一台の器械で1日数人の透析ができる。2、3時間の短時間の
透析でも致死的な高K血症を防げるがベテランのスタッフ、電力、十分な水の供給
が必要である。
腹膜透析は簡単であり電力も水道設備も要らずただちに開始できる。しかし腹部
、胸部外傷があるとむずかしいし十分な透析液が必要で不潔な環境では感染の危
険がある。

3.慢性腎不全患者への対応

被災地周囲の災害を受けなかった地域の病院で定時透析を受けている慢性腎不全
患者は極力サテライトのクリニックへ移す。病院の透析は挫滅症候群後の急性腎
不全患者の為に使用する。Marmara地震後の最初の数週間、この地域で定時透析を
受けていた患者数はほぼ50%減少した。周囲の非被災地へ移った為と思われる。

ハリケーンのような予測できる災害の場合は避難前に余分に透析を行ったりKayexalate
を投与してから避難させる。限られた期間なら透析数、透析時間を減らすことも
できる。
自治体は、透析病院への電力、水道水供給を最優先する。

4.医薬品供給

1976年ガテマラ市地震で送られた医薬品の90%は分類されておらず迅速に使用で
きなかった。1988年アルメニア地震で送られた2500トンの医薬品の70%は期限切
れだったり、分類されてなかったり損傷されてたりで役に立たなかった。

外国からの準備不足あるいは未熟な応援人員は、現地の連絡、輸送を妨げ物資を
消費したり家屋を占拠したりする。海外からの応援はよくトレーニングされ自己
完結的であるべきで自治体に手間をかけてはならない。

Marmara地震(イスタンブール近郊)の経験からは挫滅症候群の患者1人あたり8
-10個の透析セットが必要であった。入院初日に必要な透析水は1人あたり5L
であった。これから計算すると挫滅症候群1000人あたり3日間で15000Lの透析水
が必要である。

トルコのBingolでは挫滅症候群患者1人に20L輸液することにより透析を行わずに
済んだ。

Kayexalate注腸は1日1人あたり15g必要なので1000人3日間で45kg必要である。
災害の多い地域では専用の倉庫を作っておき医薬品を備蓄するとよいだろう。
コンピューターで管理し使用期限が近づいてきたら病院へ流して使用し新しいも
のと置き換えることなどが考えられよう。

 

まとめ

1. 患者が瓦礫の下にいる間(6時間以内)から輸液開始。
2. 生食1L/h(10-15ml/h)で開始、救出後は低張生食(ST1,ST4)。
3. 低張生食1Lあたりメイロン50mEq(メイロン84を50ml)追加。
4. 20%マンニットール50mlを輸液1L毎追加。
5. 時間尿量300ml/hを保て。

6. K入りの輸液(ST3など)は不可。
7. 転送するときはKayexalate経口、あるいは注腸せよ。
8. 透析が必要な場合は極力早く余裕のある後方病院へ転送せよ。
9. 最前線での病院の透析は極力避けよ。
10. 時間が経つほど重症化し転送は困難になる。

11. 海外からの未熟な応援は却って迷惑。
12. 応援部隊はよくトレーニングされ自己完結的であるべき。

 

 

 

 

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【ドイツ、原発を緊急点検へ】  メルケル首相が表明
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E1E2E29B8DE3E1
E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000

2011/3/13 15:04

【ベルリン=赤川省吾】ドイツのメルケル首相は12日の記者会見で、ドイツ国内の原
子力発電所の安全性を緊急点検することを明らかにした。日本の福島第1原発の事故後
にドイツで稼働中の原発への不安が高まった。独政府が「脱原発政策」の実現を急ぐ可
能性がある。

福島原発の事故の模様は欧州メディアも大きく取り上げた。付近の住民に避難指示が
出ていることなどを専門家のコメントを交えながら詳細に伝えており、特に反原発機運
の強いドイツでは過剰とも言える報道ぶりになっている。

こうした状況を受け、メルケル首相はウェスターウェレ副首相兼外相らと緊急会合を
開いた。会合後の会見で「ドイツの原発は安全」と強調しつつ「日本の事故からなにを
学べるか考える」と述べた。

メルケル首相は、シュレーダー前政権時代に決めた「2021年をめどにすべての原発の
停止する」という脱原発政策を見直し、稼働期間を延長する考えだった。だが世論の反
発がさらに高まれば方針転換を迫られる公算がある。

10.日本集中治療医学会から
日本集中治療医学会会員各位および救急集中治療に携わる医療者各位

日本集中治療医学会は今回の東北地方を中心とした地震、津波の被害の増大を鑑みて、情報交換のための緊急メーリングリストを立ち上げました。被災地域の皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方の冥福をお祈り申し上げます。被害は甚大で、 重症患者の広域搬送、長期にわたるICU治療を必要とすることも推測されます。すでに、12日昼から当学会評議員間で本メーリングリストによりICUにおける重症患者応需状況の情報を収集しております。

また、EMIS(広域災害救急医療情報システム)による情報収集、DMAT本部による情報収集、都道府県単位による情報収集が行われております。これらとの関係ですが、最も重要で基本となるものはEMISへのデータ登録であり、これがDMATによる病院への患者依頼の判断材料になっていると思われます。しかし、EMISにアクセスできない施設、部署もあり、本メーリングリストで情報収集を行い、そのデータを本学会ホームぺージへ掲載し、広く患者の応需状況を知らせたいと思っております。

このメーリングリストがその他の本災害に関する情報交換に役に立つようであればぜひお使いください。日本集中治療医学会評議員の方以外の方でも登録されてかまいません。DMATとして現場に向かう者、後方で患者を迎い入れ治療に協力する者、協力できることの表示をすること、これらすべてが被災地の医療者、被災された方たちへの励みになります。よろしくお願い申し上げます。登録方法は下記です。

2011年3月13日
日本集中治療医学会 理事長 前川剛志
副理事長 氏家良人

 

ML注意 メーリングリストはファイル添付できません。またファイルサイズも5KBまでですので長文はご遠慮下さい。

 

ML登録方法 
------------------------
簡単ですが以下を必ず守って下さい。ICU評議員の方ですでにメールが届いている人は再登録しないで下さい。

ステップ1
------------------------
宛先:hyogi-in-ctl@jsicm.org
件名:(指定しない、何も書かないでください)
本文: subscribe 氏家良人 岡山大救急
(半角小文字でsubscribeとしてその後に半角スペースを入れて御名前所属だけを書いてください。本文1行だけとして下さい。署名も駄目です。)

ステップ2
------------------------
すぐにに以下のようなメールが届きますので「confirm に続く1行」だけをそのままコピーペーストして送り返します。この一文の後にたとえスペース一つが加わっていてもいけません。間違うとステップ3以外のシンタックスエラーであるというメッセージが届きますのでやり直します。(下記は例文です、届いた分をコピーして下さい)

こちらは<hyogi-in@jsicm.org>メーリングリスト(ML)のfmlです。
これはMLに登録する意志の確認をするメールです。
このMLに登録していいなら

confirm 201103130903402555408643574 氏家良人 岡山大救急

という一文を

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というアドレスまで送り返して下さい。

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上手く行くと下記のメールが届くはずです。

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不明の場合は下記までご連絡下さい。
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