2000-11-30 更新
© HATORI CLINIC
mailto:yutaka@hatori.or.jp
1 禁煙を心がけましょう。
2 毎日入浴し,足を流水で洗い、よく乾燥させましょう。また、足と足指間を見て、傷があるかどうか確かめましょう。
3 爪は真っ直ぐ水平に切り,深爪をしないように気をつけましょう。視力障害のある人は、家の人に足を見てもらったり、爪を切ってもらいましょう。
4 足に合った靴を履きましょう。履く前に異物などが入っていないかチエックしましょう。
5 家の中でもなるべく素足で歩かないで,靴下を履きましょう。また、靴下は毎日取り替えましょう.
6 入浴時は、熱湯ややけどに注意しましょう。また、湯たんぽや電気毛布などの使用は低温やけどの原因となりますので、さけましょう。
7 タコ、ウオノメを自分で切ったり,削ったりしないようにしましょう。
8 足を締め付けるような衣類は、身につけないようにしましょう。.
9 毎日、適度な運動を心がけましょう。
10 定期的に医師の診察を受けましょう。
(足の治療のため受診する時は、糖尿病のあることを医師に必ず申し出て下さい。)
※ 参考文献 月刊 糖尿病ライフ 『さかえ』2000 4,5月号
( 2000.11 )
糖尿病の3大合併症
眼(網膜症)、腎臓(腎症)、神経障害です。その他動脈硬化症(脳梗塞、心筋梗塞)、白内障、壊疽、感染症、皮膚病変などがあります。
糖尿病が神経障害や動脈硬化を合併しやすく、感染に弱いことが重なると足の病変が現れます。神経障害によって足の感覚が弱くなると、足にタコができても痛みを感じなくなったり、足の水虫が悪くなっても気づかなくなります。
また、動脈硬化が進むと、足先まで血が流れにくくなったり,傷が治りにくくなったり、治療の薬剤が局所まで届かなくなります。さらに、血糖値が高い状態では,細菌に対する抵抗が弱くなります。
神経障害や動脈硬化が進み,高血糖状態が続くと、普通は何でもない足の病変が、大きな病変に進むようになります。糖尿病から足の壊疽となり,足を切断することも多いです。このように糖尿病と足の病変は深い関係があります。
※ 糖尿病の人にできやすい足の病変
タコ、ウオノメ、水虫、皮膚の潰瘍(皮膚に穴があく)
壊疽(潰瘍が進み,血流障害となり細菌が入り化膿する)
閉塞性動脈硬化症(足先まで走っている動脈が,動脈硬化で硬くなったり閉塞する)