sion(隠された高血圧)##
{rightdoc_diseasememo}
Masked hypertension
(隠された高血圧)
外来受診時にのみ高血圧を呈する症
例を白衣高血圧ということはすでに知
られているが、今回の学会では外来受
診時の血圧は正常だが24時間血圧は
高血圧を呈する症例、いわゆる逆白衣
高血圧あるいは白衣正常血圧に関する
研究結果がいくつか発表されて注目さ
れた。24時間血圧が高値の原因には、
早朝あるいは夜間の高血圧が関与して
いる場合が多いが、Pickering教授は
このような症例をMasked
hyperten-
sion(隠された高血圧)と命名し、外
来で高血圧を呈する症例と同等あるい
はそれ以上の臓器障害を有し、かつ予
後も不良なことから、まさに覆い隠さ
れたハイリスク症例であるとState-of-
Artで講演した。一般演題でもスウェ
ーデンのBjorklung博士らは24時間
血圧測定を行った578例中、82例が
isolatedambulatoryhypertension
であり、インスリン抵抗性、肥満、お
よび左室求心性リモデリングの傾向が
認められたと発表した。また、5年間
の追跡を行ったところ脳心血管イベン
ト発症のリスクは持続性高血圧とほぼ
同等であったと報告している。
イタリアのZanchetti教授は、クリ
ニカルトライアル発表に先立つState-
of-Artのなかで積極的降圧時代におけ
るトライアルは、併用療法が多くなる
ために純粋な薬剤間の比較が困難にな
ってきている。したがって試験薬剤の
有用性が過小評価される可能性が高
く、その解決策として対象数をより多
くすること、臓器障害を伴ったハイリ
スク症例での検討、そして心肥大、プ
ラークの進展などのソフトエンドポイ
ントでの評価などを取り入れるべきで
あると指摘した。
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Maskedhyperten-
sion(隠された高血圧)