日本人の脳卒中の特徴  自治医大 島田和幸

1970から低下傾向

脳出血死の減少

脳梗塞は、逆に増加 1990から著明

脳梗塞死の予防にも、厳格な降圧治療が必要  

 

日本人65歳以上のねたきり の、40%が、脳卒中が原因

 

脳梗塞の最大危険因子もまた高血圧

久山町 SBP>140,DBP>90で著明に上昇

高齢者高血圧では、DBPは下がることもあるので、SBP(収縮期)のコントロールがとりわけ重要

Syst−Eur研究で 42% 減少する

SHEP研究 利尿剤と、β遮断剤 のみ

糖尿病非合併例では、総死亡、心血管イベント、脳卒中 の発症リスク低減効果に差がない。

糖尿病合併例では、Ca拮抗薬が勝る。

アムロジピン、フェロジピンは、ACEI,β遮断薬にくらべて、あきらかに降圧効果が優れている。

extreme dipperの、夜間血圧はさげすぎず、non-dipperの下がりにくいタイプには24時間下げている。

 

IMT(頸動脈肥厚)は、ACEIにくらべて、改善効果が明らか。

 

健康日本21 高血圧 MBPが5mmHgさげれば、脳卒中 による死亡は16%低下すると予測

SBP<140mmHgを達成しているのは、まだ50%にすぎない。

 

脳梗塞の発症頻度

ラクーナ梗塞        36.3%

アテローム血栓性脳梗塞 31.11%

一過性脳虚血発作     5.7%

 

皮質系脳梗塞(大血管系)が、穿通枝梗塞(小血管系)が増えている。

UKPDSからは、糖尿病コントロールを厳重にすることよりも、

血圧のコントロールができているほうが脳卒中発症頻度も低い。

 

Rotterdam研究

ISDのIMT増加は、34%の脳卒中中症リスク増大

PREVENT

総頸動脈遠位部 内頸動脈近位部のIMT著明に低下させた

 

PROGRESS

コバシル vs プラセボ

脳卒中発症率 4年間 RR28%減少

ただし、めまい、低血圧で14%が脱落した。