ARB(アンギオテンシンU拮抗薬)の臓器保護効果
ARBで、RA系をブロックすることが、降圧作用を超えた臓器保護作用があることは確実。
腎臓の保護効果
腎不全 透析患者の激増
新たに導入 年間3万人 超高齢化 2000年には63.8歳
80歳以上の人、11.2%
糖尿病性腎症がトップ
5年生存率 DM50% CGN70%
死亡原因 心不全
導入時すでに40%が冠動脈疾患をもつ
タンパク尿1g以上では、125/75mmHgを目標に
MDRD試験(1994) USA 600例 にもとづく
Jカーブはない、低ければ低いほどよい
ADA(アメリカ糖尿病学会)2002. において
ACEIまたはARBの使用を強く勧める
AUの腎障害を起こす機序
血行性
全身の血圧
糸球体内圧上昇
TGFーβ NF−KB
RENAAL
1513例 の 2型糖尿病 3.4年追跡
ARBの腎保護
CRTNNが2倍になるスピード、ESRD、死亡をエンドポイント
プラセボに16%低かった。
末期腎不全、心不全に有用
MARVAL試験
CAAアムロジピンと比較して、ARBで降圧する方が臓器保護作用が強い。(小規模の研究)
IDNT
(Irbesartan Diabetic Nephropathy Study)
1715例
ARB vs Caantagonit(アムロジピン)
プラセボより20% アムロジピンより23%
CRTNNが2倍になる時間がおそくなった。
RA系の抑制が、腎機能障害進展を阻害している
カンデサルタン(ブロプレス)も日本で行われている。
ARB/ACEI併用療法
ACEIを2倍に増やすよりもARBを追加する方がタンパク尿減少に効果あり。
CALM試験
カンデサルタンとルシノプリル併用で、強力な降圧とタンパク尿抑制効果が報告されている。
昭和大 中尾 の研究 (論文未)
ACEI,ARB,ACEI+ARB 40月追跡
降圧の程度に差はない、
タンパク尿減少効果は、もっとも併用例がよかった。
AASK試験
米国黒人の高血圧性腎硬化症
ラミプリルとアムロジピンとメトプロロール 3年間の中間報告
CRTNNが2倍になるスピード、タンパク尿減少もACEIが勝る。
GFR低下率、ESRD,死亡 48%もアムロジピンで高かった。
血圧のコントロールだけでは説明できない。糸球体高血圧を防いでいる
試験開始時に、Ca拮抗薬を60%服用していた、
腎機能保護には、Ca拮抗薬単独よりも、ACEI併用が勝ると考えるべき。
HOSP研究 日本 国立循環器病センター 河野
アムロジピン と ロサルタン を比較
血圧を厳格に下げると両者ともタンパク尿減少
緩和に下げると。微量アルブミン尿の減少ははっきりしない。
高血圧ガイドライン(日本)
CRTNN3mg/dl以上は、禁忌から慎重投与に変わった。
タンパク尿が減る傾向にあれば、多少CRTNNが上昇しても使用するべき。
メタ解析について
REIN
AIPRI 症例の選択に問題がある