病気のメモ{lefttitle_siseaememo}
##高齢者高脂血症##

 

 

01/09/10 に更新しました。

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高脂血症の治療について、様々な意見が出ています。

まもなく、日本の動脈硬化学会でも意見が集約されます。

 

これは、75歳までは、積極的に治療した方がいいという報告です。

.高齢者の高脂血症治療。
 スタチンの心臓血管病の予防効果を調べる治験には対象に高齢者は従来あまり含まれていなかった。著者らはオーストラリアとニュージランドの患者9000例を対象に調査して既に刊行されたいくつかの報告をまとめて、プラバスタチン40mg/日の上記の効果を検討した。すべての患者が過去3年以内に心筋梗塞か不安定狭心症に罹患し、血清 LDL値が平均150mg/dLであった。患者の内3500例が65−75歳であり、その他は若年者であった。6年後の死亡率はプラバスタチン群の方がプラセボ群に比して年齢を問わず有意に低かった。しかし1例の死亡を予防するために治療を要する患者の数は高齢者の方が少なかった。治療によって心筋梗塞、心臓血管病の治療、心臓血管病による死亡は減少した。副作用のために患者の13%が治療を中止した。高齢者では治療群の方がプラセボ群に比して癌の発生率が高い傾向が認められた。
 プラバスタチン投与による死亡率の低下は僅かであったが、その数は高齢者の方が若年者よりも多かった。(6年間に4%対2%)以上の結果より、高齢者の高い癌の発生率は気になるけれども、冠動脈疾患のある高齢者には、少なくとも75歳まではプラバスタチンを投与するべきであると結論された。


Ann Intern Med 2001 May 15;134:931-40.

 

 

 

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