01/05/21 更新
HATORI CLINIC
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C型肝炎のホームページをあつめました。
koujichuu
*肝臓の働き
肝臓は右わき腹にあり、体の中でも大きな臓器です。心臓から送り出される血液
の20%が供給され、血液成分の一部を作ったり体の状態に合わせて全身の血液
量を調節するなど重要な働きをもっています。
1) 糖・蛋白・脂肪などの栄養物を分解して蓄えたり、必要なエネルギーに変えたり
します。
2)ビタミンの貯蔵と合成をします。
3)解毒作用…体内の害のある物質や老廃物を胆汁や尿によって体外に排除さ
れます。
4)消化液の分泌機能として胆汁の生成をします。この胆汁は脂肪の消化に大切
な働きをします。
* 肝炎に関しての血液検査
GOT・GPT……肝臓に多く含まれている酵素で、肝障害があるとGOT・GPT
が上昇します。
γ-GTP……胆汁の流れが悪くなると上昇します。アルコールでは特に反応し
ます。アルコール性肝炎では初期に禁酒すれば値は正常にもどり
ます。
血清アルブミン……肝臓で作られる血清蛋白成分のひとつで、肝機能障害の程
度や栄養状態をみる上で役立ちます。慢性肝炎から肝硬変
に進行すると低下します。
γ-グロブリン……慢性肝炎から肝硬変に進行すると高くなります。
HBs抗原……(+)陽性の場合、B型肝炎ウイルスに感染していることをしめしてい
ます。
HBs抗体……(+)陽性の場合、かつてB型肝炎ウイルスの感染を受けたことがあ
ることをしめしています。B型肝炎ウイルスにたいする防御抗体であ
り、ワクチン接種によって作られた抗体です。
HBe抗原……(+)陽性の場合、血液中のB型肝炎ウイルスの量が多く、感染力が
強いことを示します。
HBe抗体……(+)陽性の場合、血液中のB型肝炎ウイルスの量は少ないことを示
し、感染力は弱いです。
HBc抗体……HBe抗原(+)・HBc抗体(低値)−急性B型肝炎(感染力強)
HBe抗原(+)・HBc抗体(高値)−キャリア(感染力強で要観察)
HBe抗体(+)・HBc抗体(低値)−急性B型肝炎(感染力弱)
HBe抗体(+)・HBc抗体(高値)−キャリア(感染力弱)
HCV(C型肝炎ウイルス)抗体……(+)陽性の場合、C型肝炎にウイルスに感染
していることを示します。
*ウイルス性肝炎
1、A型肝炎……A型肝炎ウイルスに感染した食品、飲料水を介して感染しま
(HAV) す。(生の海産物、海外旅行など)
2、B型肝炎……B型肝炎ウイルス感染者の血液を介して、または夫婦間での
(HBV) 感染、母子感染があります。特にHBs抗原(+)、HBe抗原(+)の
母親が出産した子供はキャリアとなり慢性肝炎となります。
家庭内感染もあげられます。
医療従事者の針刺し事故などの感染も高いです。
3、C型肝炎……C型ウイルス感染者の血液を介して(輸血)、夫婦間での感染、
(HCV) 予防接種針(同じ針で数人の予防接種をする)、医療従事者
の針刺し事故などによる感染があります。
肝炎は肝臓に炎症を起こす病気です。肝細胞が破壊されて肝臓の機能に障害が
起こります。肝炎の70%がウイルス性肝炎です。A型肝炎は急性だけで慢性化しま
せん。問題はB型肝炎・C型肝炎です。慢性肝炎と移行し一部は肝硬変から肝がん
へと進行していきます。
*症状は………だるい、疲労感、食欲がない、発熱、吐き気、下痢、便秘、黄疸
濃い色の尿、薄い黄褐色の便になることもあります。
但し、慢性C型肝炎は、感染してもすぐには症状として現れないこと
が多いです。10〜20年たって発症することもあります。
A型肝炎
この肝炎ウイルスは、感染しても一過性で急性肝炎で治ってしまいます。ただごくまれに
劇症肝炎で死亡することもあります。症状としては、比較的重く、高熱が出たり、下痢や嘔
吐の症状が強くでて1〜2ヶ月の安静を必要とします。しかし、A型肝炎は一度罹ると二度と
罹ることはありません。海外旅行、出張などにあたってはγ―グロブリンの注射などを打つ
こともできますが、生水、生ものをとらないようにすることが大切です。
B型肝炎
B型肝炎では、急性感染と持続感染の2つの感染経路があります。感染経路によって病態
や予後が大きくかわってきます。
急性感染は、B型肝炎ウイルスに成人になってから感染した場合で、一過性で