スポーツ医学のページ   2012.5.15更新  

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2012

熱中症  

 

日本医師会医学雑誌 2012.5号

 

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 人間は約60~70%が水で構成されていますが、水分はいつも出入りがあり、成人では通常1日に約2~2.5Lの水分を摂り、ほぼ同量の水分を尿、大便、発汗で排泄して、体内の水分量を一定に保っています。このバランスが崩れ、体重の1%程度の水分を失う(50kgの子で500ccの汗)と、のどの渇きを感じ、5%失うと、「頭が痛くなる」「頭やからだが熱くなる」「頭がくらくらする」「からだ全体がだるい」「気持ち悪くなる」「手や足がつる(ぴくぴくする)」などの症状が出てきます。この水分喪失の大きな原因が熱中症ですが、意識の確認、水分の適切な補給、身体を冷やすなどの処置がすみやかに処置できないと後遺症が残ることもあり、熱中症を見くびると禍根を残すことになります。

 水分補給は、のどの渇きを感じる前にこまめに行うことをお子さんに伝えてください。
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