かぜ のときの一般の注意  00/02/04  更新
おもい合併症を起こさないために。

かぜは、季節により、流行のウイルスによって症状が異なります。

ここでは、一般的な注意を、述べます。

 

発熱 : 熱が出ることは、からだが、侵入してきたウイルスを熱によって負けないように反応しているのです。多くのウイルスは、熱に弱く、経験的に身体はそれを知っているので、ガタガタ震えてまで、発熱しようとしているわけです。

 ですから、あまり、はやくから解熱剤をしようしてしまうと、ウイルスの増殖を助けてしまいます。熱性けいれんなどの発熱による副作用のでやすい人以外は、で切るだけ、無理に下げないほうが、かぜの治りは速くなるわけです。しかし、熱のために、まったく食べれないなどの症状が出てしまう人は、すこし熱を下げるほうが楽になり。かえって免疫を高めることにもなりますので、症状にあわせて治療を決めることになります。

咳、たん : 咳もたんも、咽頭、気管支、肺に入りこんだウイルスを外に追い出そうとするからだの反応です。したがって、無理にこれをとめるのは、ウイルスをかえって身体に残してしまうことになります。 また、喫煙も、気管支、咽頭にあるビロードのような繊毛の働きをなくしてしまうために、痰の喀出効果が落ちてしまいます。せめて、かぜにかかったときぐらいは煙草は止めましょう。

栄養について : かぜをひいたときは、食欲があるならば、カロリーのある食事をされるほうが早く良くなります。熱があって、冷たいものが欲しいときは、アイスクリームなどもお薦めです。しかし、吐き気、下痢があって、食べたくないときには、水分の摂取は忘れないでください。実際、下痢したり吐いているときには、電解質が大量に失われますから、真水や、お茶よりも、半生理食塩水といって、1Lに5gぐらいの食塩水などがいいかもしれません。また、アミノ酸などをたくさん吸収するために、消化の良いお粥なども良いたべものです。

運動について : かぜをひいているときに、無理に激しい運動をすると、免疫力が極端に落ちることが知られています。部活動、クラブ活動などはできるだけ控えたほうが良いでしょう。

入浴について : 入浴はエネルギー消費が大きいいので、高熱のときは控えて、どうしても入りたいときは、短時間で、身体を清潔にする程度が良いでしょう。また、あまり熱い風呂はかえって身体は温まりにくいと考えられています。

部屋の温度、湿度 : 部屋をあまり暖めすぎると、かえって、乾燥して喉をいためます。適度に加湿器などを使って空気の入れ替えをするのが良いでしょう。

治りが悪いときには、ほかの病気を合併していることもありますので、来院してください。

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