ノート
スライド ショー
アウトライン
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スポーツにおける突然死

スポーツ現場で何ができるか

茅ヶ崎市医師会にて 2004.4.15
  • 羽鳥 裕
  • はとりクリニック
  • 川崎市幸区鹿島田1133−15
  • 044−522−0033
  • yutaka@hatori.or.jp   http://hatori.or.jp


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突然死の定義
  • 突然死とは,予期しない突然の死亡
    • 予期しない死亡とは健康であると確信している人が死亡する場合
    • 既往歴があり,何らかの治療を継続している人が死亡する場合がある
  • WHO
    • 『瞬間死または急性症状発現後24時間以内の死亡で,非自然死を含まないもの』


  • 厚生省循環器病研究委託費による研究報告書より
    • 『内因性で,症状が発生して24時間以内に死亡するもの』
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突然死の発生と基礎疾患
  • 突然死の発生は周期を持っている
  • 午前中(睡眠中)と午後6時頃
  • 週の始めと終わり(月・金曜日)にピーク
  • 1年では4〜10月,中でも6〜9月に特に少なく,
  • 11〜3月は多い
  • これは気温周期と関連しており, 脳・心疾患による突然死で見られるが,循環器以外の疾患では周期がない.
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Sudden death in sports
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各スポーツ別の危険率
  • 年代によるスポーツ種目の愛好者数の偏りを受けている
  • 40〜59歳では,ランニングの危険率を 1.0 とすればゴルフは0.6と発生数は多くとも危険率はむしろ低く,高いスポーツは剣道2.5,スキー1.9,登山1.8である。
  • 40〜59歳のランニング危倹率を 1.0  として,60歳以上の種目別で比較してみるとゴルフ6.5,登山6.1.ダンス1.3,ゲートボール1.7であった。
  • 年代により危険率が異なることが示されている.
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40-59
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読売新聞2003年4月5日
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報知新聞2003年7月9日
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心臓死と年齢
  • 中高年では、冠動脈硬化が多いが,最近では若年者にもおおい。
  • 若年者で重要な基礎病変は肥大型心筋症(HCM)であり,特に左室内腔狭窄を伴わない易合は無症状のことも多くスポーツ心臓と見誤られていることが少なくない.
  • HCMのスポーツ中の突然死は瞬間死が多いことから,不整脈死である可能性が高い.また,心筋炎後遺症は心筋変性をきたすが心電図で非特異的ST-T変化のみで,心エコー,トレッドミル負荷試験では異常がないことが多く,最も診断が困難な疾患の一つであろう.
  • WPW症候群は一過性心房細動を起こした場合,副伝導路の不応期が短いものでは心室細動を誘発する可能性がある.
  • 中高年と運動  スポーツ心臓
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Marfan症候群
  • 極端な長身,異常に長い指,水晶体脱臼,大動脈弁閉鎖不全,大動脈瘤などを伴い,外見上の体型でおおよそ疑いがつく.長身選手が多い競技では常に本症を念頭におくべきで,大動脈弁閉鎖不全症の雑音聴取や大動脈の拡大がみられれば厳重な管理下におき,スポーツ活動の中止を検討しなければならない.


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心筋症
  •   @肥大型心筋症
  •   A拡張型心筋症
  •   B拘束型心筋症
  •   C不整脈原性右室心筋症
  •   D分類不能心筋症に分類されている


  • (WHO/ISFC,1996).
  • いずれも重篤な心室性不整脈,上室性不整脈を起こしうる.
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川崎でのスポーツ突然死の実例
  • 昨年のX区でスポーツジムでの出動、残念ながら甦生にはいたらず。
  • 一昨年にはやはりX区におきまして、中学校の陸上部の練習中に倒れ、先生が保健室に運んだにも拘わらず何の処置もされず死んでしまった事例(このとき先生はたった今まで息をしていたといった)。
  • Y区で脱水症から死亡した中学生の事案。残念なのは、いずれも目撃者がいる。
  • Z区では、3年前、2年前に中学校、高校で、体育の授業、体育祭で、蘇生できず。
  • マラソン除細動 子供のスポーツ死 競技者の突然死
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パネルディスカッション
「神奈川における
一貫指導体制の確立に向けて」
ヨット競技
  • 2002.3.2


  • はとりクリニック
  • 羽鳥 裕
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落水
  • 低水温:  水温34度以下では、冷却はすぐにおきる。冷水中では、四肢の血管を収縮させて、中枢部の深部体温を確保するよう働く このため四肢の体温はすぐに低下する
  • 冬の海のように冷水に落水すると、反射性頻脈、高血圧、過換気が生じてパニックになり突然死がおきる。
  • 落水したときには握力や蹴る力が予想外に落ちていて艇を引き起こすことが困難になることがある。
  • 多量の海水を肺に吸飲してしまったものは、肺浮腫を起こすことが多いので十分な監視が必要である。
  • レスキューボートの救助者・指導者は、突然の強風などで多数の落水者がでたときには、トリアージをして急を要するもの把握を瞬間に把握し、救命に当たらなければならない。


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ヨット競技における寒冷障害
  • 低体温:  深部体温が34度まで下がってしまうと、周囲に無関心、虚脱、錯乱、けいれん、眠気などが症状にでてくる、さらに下がると不整脈が出現しやすくなり生命の危機になる。
  • 体重あたりの体表面積が大きいために、熱を失いやすい。
  • 低体温に対する危険性が、成人より大きい。




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ヨット競技における熱中症
  • 小児は、温度に対する耐性が低い事をよく理解する。熱放散能が低い。
  • 発汗率が低い。 蒸発しにくい。
  • 体重あたりの熱産生が多い。
  • 温熱環境の変化に順応が遅い。


  • 衣服、ウエットスーツなどは成人以上に気を遣うこと。
  • ヨットは、海上の競技であり、太陽光に直接さらされ、海面からの照り返しもあり、水分を持参しないと、海水も飲用できないので、容易に熱中症に陥る。
  • 高温、多湿、無風、直射日光が熱中症発生頻度を高くする。


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FAR     NFAR
  • FAR (fatal accident rate) :
  •                 1億時間あたりの死亡事故に換算
  • ジョギング          1
  • サッカー・ラグビー     2
  • 乗馬             10
  • ヨット・ボート・水泳    20
  • 登山・モータースポーツ30−60


  • NFAR (Non-fatal accident rate) :
  •  10万時間あたりラグビーが290に比べて、ヨットは4と低い。
  • (つまり致命的な事故をいかに防ぐかが重要な課題)
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スポーツ指導者の法的な責任
    • 行政が主催するスポーツイベント
        • 浦和地裁 S60 167.81
    • 地域クラブ・民間の指導者
        • 大阪地裁 S58
    • 国家賠償法
        • 指導者の法的責任は追求されない(軽過失)
        • 国。公共団体が賠償
        • 故意・重過失があるときは求償
    • 民法
        • 指導者に代わって賠償した使用者から求償(715条)
        • 被害者が直接指導者を相手に求償できる(709条)
        • 使用者は選任監督を怠っていなければ賠償責任を免れる
        • 指導者への個人責任追及が原則

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WBGT
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SCA(sudden cardiac arrest)
  • VF,pulselessVT
  • PEA(pulseless electrical activity)
  • Asystole


    • AED(automated external defibrillator),PAD
      • ECG,automatic analysis,voice advice,
      • 200j,300j,360j
      • 5y li self check system
      • Rochester,city.LasVegas,
      • American airline,Chicago airport
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スポーツ参加基準・診断書の書き方
    • 日本臨床スポーツ医学会誌:5(3):275-287,1997


  • 突然死は基礎疾患を持つ場合が多いが,個人に疾患の自覚がなかったり医師の診断を受けていないことがある.
  • 参加者には達成できたから健康であるとの誤った認識を持った人が多い.
  • 突然死例やニヤミス例について調査をするとイベント以前から何らかの警告兆候が出ていることがある.従来と同じレベルの運動でもうずくまったり,息苦しさ,めまい,気分不快を感じるのは非特異的ではあるが症状の悪化を示すものである.軽度な変化を見逃さないこと,症状の変化を重視することが重要で,無症状の時期異常所見を示さなくとも,症状が出てきた時点で診断の手がかりとなる何らかの異常所見が見いだされる  保険